俺の力。鎌倉殿の１３人
おっさんが死んだという事はもう、俺が引っ張っていくという事になる。これからはヒキさんや京の公卿方を抑えるという事だ。俺は楽しんでいきたいと思う。だって考えても見ろよ。東国の農民の息子がここまできたんだから。人はなにかで変わることもあるんだよ。声真似好きなおれが公卿と戦うんだぜ。うれしいよ。おっさんもあーもいないけど、これはおっさんが俺を試してる。応援してくれてるって受け取るぜ。俺の中にみんないる。にいちゃんはもちろん。義経もおっさんもあーも皆だ。だから、俺は負けない。イノシシ武者でも良い。俺はヒキさんや公卿方が攻めてくるかもしれねぇ。でもそれでいいんだ。俺はお前たちの知らないことを知っている。力だってつけてきて覚えてきた。ヒキさんだって京の公卿たちだって知らないんだ。きっと。声真似の素晴らしさを。楽しさを。部活動の素敵さを。声真似が力をくれるってしらねえんだ。中国の歴史に詳しくたって、京の政を作っていたって。それは知らないんだ。俺の後ろには、バックには声真似がついているってことが。これが俺の力だ。これがおれがおっさんから学んだことだ。見てろよ。毎日楽しいぜ。
