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北条スパイ伝 スパイウォッチ

私、いい気分なの。だって自分が何が好きかをわかったもの。ありがとう圭吾。おかげで昔のことを思い出せたの。少しだけ。こしろーとみー。みんな私の中に生きているわ。北条君はトキに似ている。笑った顔が特に。いつもは結構、怖い顔だけどニコやミハルと遊んでいる時はとてもいい顔よ。

向田。今日は部活はどうしたんだ。

今日はお休みよ。

そうか。この間、ニコとあそんだんだんだ。ニコはだんだんと強くなっている。桃子も喜んでいたぞ。

そう。

アンも最近はみんなと仲良くしようとしている。

お前はこの間、織田さんに会って来たようだな。圭吾も。

ええ。

でも、織田さん。なかなか上手くいかないみたい。

だって、私もそうだから。わかるの。

そうか。

だって、豪族の歴史のことを抜きにしても敵チームよ。私たち。それに命のやり取りもしたわけだから。なかなか和睦なんて無理よね。

だから、この任務はお前にいかせたところもある。場所は寒冷な山だから、俺と米津とミハルで行こうと思っていたんだ。でも、お前なら、織田さんの気持ちをわかると思ったんだ。

北条君。

それにお前はバスケットをやっている。チームスポーツは心を伝えるスポーツだ。それをやっているお前なら後白河院軍であろう北条軍であろうが垣根を越えることができる。

俺がいったら、織田さんを攻撃していたかもしれない。ミハルや米津も問い詰めてしまうかもしれないと思った。

だからここは圭吾と向田だが適任だとおもった。

北条君。監督みたいね。監督の勉強もしているの? 

いや、俺はどこまでいっても師範だ。慣れても親方だろう。横文字は苦手だ。

そう。

北条君。みんなで頑張っていきましょうね。100%は無理でも。

そうだな。俺もそう思う。

 ニコちゃん、ネムちゃん、モイちゃん、何してるやで。

 

この間のことを話していたんだ。ニコ。

 

ニコちゃんも頑張るやでー。

怖いスパイより強くなればええのやでー。

そうだな。

カンちゃんが言ってたやで。

米津がそう言っていたか?ニコ。

せやで。ニコちゃん、嬉しかったやで。

そうか。

北条さん。聞いてくださいよ。

なんだ。ミハル。

有原さんがうすら笑いで変な顔になってるんですよ。山の任務で敵の攻撃やゾディアーツの技を受けたんでしょうか?

 

ふふふ。なんだよ。ミハルよ。俺はな。わが世の春なんだよ。

 

ニャ。圭吾。

 

知らないのにゃ。

猫ちゃんやでー。

 

どこから来たんでしょう。前にもいたような。

 

ふふふ。冗談だよ。そこまで、子供じゃないっての。そうなんだよな。なんだか、まひろみたいだよな。揺れる恋の心。俺にはすぎた言葉かな?でも、この気持ちも大事な気持ちだよな。これがあるから強いと思える。これがあるからまたこの北条屋敷に帰ってこようと思う。

そうだよな。まひろ。俺、もっと頑張るよ。今度。博士に聞いてみよう。博士もこんな気持ちを知っているかもしれない。博士、まひろ。応援してくれ。俺は俺なりに頑張るから。でも、一歩ずつだな。まだまださ。

 

おう。お前、かおかわったやないかい。

うるせー。米津。

なんや、俺、きらわれてんか?

 

カンちゃん、まだとったやでー。

おう。ニコ。

ニャニャ。

おー。こいつ、また、お好み食べに来たんか?

お好み?

ふふふ。こいつ、お好みとかな、やかそば好きやねん。

そうか。また、やいたろやないかい。

 

 

ニャ。ニャー。

俺も手伝う。

珍しいな。

暇だからだよ。それに気分転換。

なんや。なんかあったやろ?

なんもねえ。

なんやお前。中学生か?

なんだよ。ママかな?

ママ?なんやて。

うるせー。ババコン。

なんやそれ。言わんでええやろ。

はっきり言うよ。俺はさ。

まあ、ええわ。

まひろちゃんにもよろしゅう。なかようしていこうな。

そうだな。俺は今、まひろとか博士に話したいことがあるんだ。少しだけな。

なんや、俺にも教えて。

お前にいってもな。お前はおばさんとかだしな。

なんや。まあ、悩みがあるんなら、おれもきくで。

ありがとうな。米津。

 

ニャ。ニャ。

 

姉ちゃん、後輩のやつ、タイに行ってバドミントンのプロになるって言ってたんだ。

悪党部はどうなるのかな?

 

お姉ちゃん、この間、歌みんな褒めてくれたよ。

歌歌うのって楽しいな。小さいところから大きな力が出るみたいで、楽しかったな。

みーちゃん、よかったわね、

こしろーも、そうやって夢は広がっていくの。だから、後輩君の夢をこしろーも応援してあげてね。

そうか、でも、俺、寂しいな。でも、それが後輩の冒険か?そうだよな。後輩には後輩の冒険があるし、おっさんにはおっさんの冒険があるし、俺には俺の冒険があるよな。

 

ふふ。頑張れよ。後輩、俺応援してるからな。バドミントン頑張れよ。

 

お姉ちゃん、私、歌がんばるね。それでいろんなところに私の歌を届けたい。お姉ちゃん。私、みーね。なんだか心があったかくなったな。なんだか、今日は気分がいいなあ。ありがとうね。お姉ちゃん。

そう。よかったわ。みー。

うん。

あのさ、それで三浦のやつがさ。其れで後輩がさ。

ちょっと。兄様。話の腰を折らないで。

ふふ。こしろーはマイペースなのね。

 

 

そんなこともあったわね。なんだか、少しだけ、自分の家や自分の豪族が見つかった気がする。でも、ここはクールに行こう、だって、バスケットボールは心はクールにハートは熱くプレーするものだから。