俺は笑った。この戦いで勝ったつもりでいた。アメリカ軍のシャアを笑った。俺と北条との戦いを邪魔したやつを殴りたかった。俺は奴に飛びついた。癪だが、ニコを守る形になった。本当の気持ちとは裏腹だ。そんなことは思わない。こんな俺は和歌の似合う男じゃないと思った。けれども、今は参加とどうでも良かった。
今は和歌が頭の中でシャウトするように感じた。なんなんだろうこの気持ちは、北条に殴られて、蹴られて、あいつの何かがうつったのかもしれない。おれにとってあいつは邪魔な奴だ。俺にとっては妹のために必要なものだ。でも、今は違う、今はどうしてだろうか?俺にとっては大事なライバルだ。そんなあいつとの戦いを邪魔したこいつはアメリカのスパイだろうが倒さなきゃならない。倒せなくても止めなくちゃならない。
かっこよく北条を死なせたくない。一生でこんなに戦っていて清々しいやつに出会えることはもうないからだ。俺はお前を失いたくない。妹をしなった時よりは前向きな気持ちで。まりあ殿にも、山本にも、獅子堂にも、前向きな気持ちで、向き合ってみるかな。そう思った。何処か当たりどころが悪かったのかな?さっき殴られた時、くみついたとき、へんなところがあたったのたのか?まあ、良い。今はこの俺を愚弄したコイツを止めなければならない。アメリカだろうとなんであろうとこの私を愚弄したものは許さない。
火の原に明日さくはこの野薔薇
俺はお前を超えていく、そして、天下を統一する。
アメリカは倒さねばならない。この手で。
仲間たちとの手でどうしてもというのならば手伝わせてやろう。北条よ。その郎党どもも同じだ。どうだ。
ふふ。面白い。かっこよく人が死のうとしたのにな。俺に、お前は生きろというのか?
面白いな。お前は。
やってやろうぜ。ニコをみんなをこの手で守っていくぞ。
皆でだと、それは違う。お前たちは我々後白河軍の手伝いだ。
構わない。
なぜ笑う。
なぜなら、ニコはスパイになりたいそうだ。俺たちはスパイでもあるそうだ。なら、後方支援は大事な仕事だ。
それが良いと申すか?その方は。
俺はどちらでも構わない。
ニコちゃん、お手伝いなのよ。ニコちゃんにここはおまかせーなのよ。
ピース。ピースなのよ。
ピースか?ピースとは平和だな。
だから、豪族は嫌いなのだ。北条よ。
お前はこれから戦いが激化してもニコを守っていくのか?
そうだな。それはお前が妹を求めているのと同じだ。人には大事な根っこがあるんだ。
それがお前にはニコだ。と申すか?
ならば、妹だと申されるか?後白河 いや、殿下。
なんでも良い。今は、敵を倒さねばならない。
それはそうだ。いくぞ。
それはこちらの台詞だ。北条よ。
そうか?俺はどちらでも構わない。
ニコちゃんにおまかせなのよ。モイちゃん、ニコちゃんにおまかせなのよ。後方支援なのよ。
ニコちゃんにおまかせー。ピース、ピース、やでーなのよ。