おい。後白河院。
おや、お前は獅子堂が倒すと言っていた。少年ではないか?獅子堂殿はしくじったようだな。
獅子堂さんは悪くない。お前が、みんなを騙して、こんなことをしたんだ。
騙す。私がか。その方は私が騙したと申すか。
そうだ。
私は我が家臣達に仕事を与えただけだ。それに北条家はやはり、私の障害となる。
僕たちは邪魔なんかしていない。獅子堂さんはいい子だ。画家の先生もいい人だ。それに北条さんは悪い人じゃない。織田さんだって、いい人だ。有原さんが言うなら、嘘はないはずだ。
なぜ、断言できるのだ。少年。物事というのは一面ではない。少年が友といるときと北条のもの達といるときでは違うように人は違うのだ。
アンちゃんみたいなもの?それなら、僕は慣れてるよ。
アン。あの子の名前を知っているのか?あの子は私に必要なのだ。
なんでそんなに欲しいんだ。好きなのか?
違う。そのようなものではない。あの子は私のたった一人の家族である。これからの計画にも必要なのだ。ビバンだなんだと言ってここまで私の邪魔をしていたが、やはり、私には敵わないであろうな。
お前は一人だぞ。織田さんも、獅子堂さんも画家の先生もやられた。米津さんはフミ先生に教えてもらった漫画の力で画家の先生を倒したんだ。
山本殿がやられたか?まあ、良い。あのものも生きる道を新たに見つけたようだ。なら、良いであろう。獅子堂殿も声優の道と同じくらい大事なもの、その道の推進力になるものを見つけたのであればそれで良いだろう。まりあ殿はいかんせん、豪族の争いに、精を出しすぎたな。まりあ殿はパン屋を頑張っているところが良いのに、あのものと戦ったことで道がひらけたのなら、それで良いのであろう。
おまえは、負けを認めるのか。
いや、まだ負けてはおらん。豪族などわたし一人でやはりよかったのだ。アメリカに頼まずとも、モンゴルの豪族に頼まずとも、やはり、この手で夢を果たすべきだったのだ。
少年、わたしを倒すと申したな。私は家臣どもとは違うぞ。それでも良いのか、
計画なら、僕にもある。僕のバラの攻撃でおまえを無力化して警察に届ける。桃子さんのところへ連れていく。
八神殿は別のことがあるのだろう。
だから、お前をここで捕まえる。
やってみよ。であれば、少年。
私はやはり、この世にいてはならぬものなのだ。アンと共に、成仏を。
こしろーをこんな目に合わせて、あなたはどこかへ行ってしまうのニャ。そんなのは許さないのにゃ。
おい、お前、感情的になるなんて聞いてないよ。冷静に行こうぜ。ここはさ。
なんや。ええもん。見せてもろたわ。ありがとうな。音楽もええけどな。漫画や絵も他のインスピレーションがあるねんな。
米津殿。拙僧は音楽と言うのを、この50年聞いてきておりません。修行ばかりでしたゆえ。
嘘やん。おっさん。なんか知っとるやろ?アイドルとか、いっぱいあったやろ?嘘やん。寺で聞いてたやろ?
はて、知りません。ただ、写真は見たことがあるような。
顔か?歌より顔かいな。おっさん。
拙僧は写真の方が好きゆえ。しかし、音楽も聞いてみます。
おい、松平、お前、後白河サン。やれると思ってんのか。俺とはレベルが違うぜ。後白河さんはな。サイキョーなんだよ。
うん。でも、僕も強い。それに北条さんも強い。安心して。
この戦いでみんな成長したんだ。お前、俺についてこれるか。後白河。
おや、少年と話している内に皆集まってきた。私は追い詰められているのか?
どうだろうな。お前が諦めなければ俺はそれに応える。どうだ。
無論だ。北条氏、義時。
今の俺は違う。今の俺は俺だ。
面白い。であるなら、私も今の俺とやらを出してやろう。
どうしてなの?
まりあちゃん。
まりあちゃん。大丈夫なのね。まりあちゃんはまりあちゃんらしく進めばいいなのね。
ニコちゃん。私、負けたの?
大丈夫なのよ。怖がらなくでも、みんなここにいるから頑張ればいいなのね。
ニコちゃんって、優しいんだね。
そうかな?それはわからんやで。だけど、ニコちゃん、そう思うなのよ。ファイトやでー。なのよ。まりあちゃん。
うん。頑張る。いろいろ。わたし。
いろいろ?ニコちゃん。。知らないなのね。
ニコちゃん。知らないの。、
なにそれ。教えて欲しいなのね。
内緒だよ。まだ、でも、よくわかったよ。いろいろ。なら、負けたとしても、私、悔しくない。
そうなのね。
みんな、強く、生きていくなのね。なにがどうなっても、それが一番だと思うなのよ。
ニコちゃん。そう思うなのよ。
桃子ちゃんも、モイちゃんも、ミハルくんも有原くんもカンちゃんも、アンちゃんもみんないるなのね。
ニコちゃん。ツヨク。ナッテキテルワネ、頑張りましょ。怖いことも辛いことも楽しまないとでしよ?それがスパイの道よ。
そうじゃない。フジワラ君、エメリッヒ。そう思わない?