みんなを守るのはワタシの勤めなの。
だって守ってくれるもの。
大変な目に遭うのはワタシだけでいいの。
お前も俺を頼ればいい。
なんや、水臭いな。
ニコちゃんも僕みたいになれるよ。
アンタ、秘密たくさんありすぎよ。私たち、仲間なんでしょ?
仲間でも、話したくない事はたくさんあるの。
家族のことや大切や思い出のこと。
だから、この気持ちは心にしまっておくの。でも、皮肉なものでこの気持ちがあるからみんなを守りたいと思うの。
この気持ちがあるからもっと、自分のことを知りたいと思うの。
この気持ちがあるから、悲しいの。悲しいけど、今の悲しみは不思議な味がするわ。
アンよ。お前の気持ちは分からない。だが、お前には俺たちがいるぞ。
お前にとってスパイ学校時代が大事な思い出なら、その隣に俺たちの思い出も、置いておいてくれないか。
北条くん。北条くんは詩的なのね。
お前に合わせただけだ。人に合わせて、素性を隠すのもスパイの力だろ?
そうね。でも、アナタにはムリね。だって、北条くんは優しいもの。
ネエ、ミハルくん。ワタシもミハルくんみたいになれるかしら。でも、ワタシ、コレ、すきなの。
ワタシはみんなが好きなの。
君も、きっと僕みたいになれるよ。
ありがとう。でもね、人が何になるかわ、自分で決めるのヨ。ワタシはワタシ、アナタはアナタ、ヨ。ミハルくん。
そう。僕も僕を探してみるよ。
なんや、頭をようつかう話やな。
アイス、食べへんか?暑いから。
アイス? イイわね、
アンのスパイバッチが光った。黄色く光った。
ニコちゃん、アイス食べたいなのね。
たくさん食べるなのね。
今日も元気に過ごすのね。たくさん、モイちゃんとカンちゃんと有原くんと、ミハルくんと遊ぶなのね。モイちゃん。桃子ちゃんは?
桃子は今日は友達と買い物だ。
ニコちゃんも行きたいなのよ。
ニコよ。桃子は桃子で遊びたい時があるんだ。
今日はおれたちといよう。
せやな。アイス食べて過ごすねんな。
でも、ダラダラ過ごすってわけじゃないでしょ。規則正しく過ごすの。
そうですね。耳が痛いです。きをつけましょう。
俺は今日はプラモデルだな。
ニコちゃん、プラモデルなのよ。
みにくるか?
はい。
ニコちゃんがはいっていった。
成長なのね。
ニコ、がんばれ。
頑張ってネ、ニコちゃん、ワタシが守っていくから、一緒に世界をみんなで広げていきましょ? 約束ヨ