今週のお題「最近壊した・壊れたもの」
今は、一人になってしまったけど、昔は仲間がいたの。ワタシにもね。北条君や米津君やミハル君や有原君や向田さんとは意味が違うかもしれなけど、いたの。
フジワラ君とエメリッヒ、みんなで香港やエジプトやジャングルに実習に行ったわ。スリリングな日々だったわ。もう、藤原君もエメリッヒもいないかもね。でも、二人は私の心にいると思う。それに今はお盆だから、帰ってきてるかも。案外。
ワタシは一人だけど、一人じゃないワ。
あなたと出会う。ただそことが奇跡だと思ったのさ、なのよ。アンちゃん。
ニコちゃん、いたノ。
いたなのね。アンちゃん。ニコちゃん。アンちゃん、いたなのね。
ふふふ。アンちゃんと出会ったことも、モイちゃんと出会ったことも、カンちゃんと出会ったことも、有原君と出会ったこともミハル君と出会ったこともネムちゃんと出会ったことも奇跡だと思ったのよ。
アンちゃん、一人だけど、一人じゃないなのよ。ニコちゃん、一人だけど、一人じゃないなのね。
モイちゃんも、カンちゃんも、ミハル君も有原君もネムちゃんも桃子ちゃんも一人じゃないなのね。
モイちゃんには桃子ちゃん。カンちゃんには大阪のおばさん。それから歌手のお兄さんの力、ミハル君にはふらんちゃんとクリス君。有原君にはブログと映画部のみんな、それから、ネムちゃんにはバスケットがあるなのね。桃子ちゃんには宇宙の力があるなのね。
皆、ツナガリがあるって事。
そうなのよ。皆、つながっているなのね。
ツナガリがある事は、スパイの手の一つよ。
ふふふ。ニコちゃん。皆と友達になって良かったなのよ。
ワタシは、ニコちゃんといて、スパイの技術に磨きがかかったワ。ありがとうネ。ニコちゃん。
どういたしましてなのよ。
仲良くしましょ。みんなでネ。これからも。
なんで、おばさんがでてくんねん。おいてきたわ。あんなもん。
俺は映画部の奴らの脚本、見てるだけだよ、あんなのはつながりっていわねえんだよ。
ニコちゃんは結構、僕らの事、見てるなあ、ふらんちゃんとクリスにありがとうを言わなきゃな。僕は二人に出会って世界が広がったんだ。
バスケットボール部は部活だニャ、でも、みんなも好きニャ。
ニコは人を見ているんだね、ニコなら、きっと一人ぼっちで苦しんでいる人も救えるかもしれないな。
あめえんだよ、お前はよぅ。
彼女はちっとも変わりません。
何、いってんだよ、あいつは変わったぜ、エメリッヒ。あいつには仲間ができた。変わらねぇのは俺らだけでいい。
そうですね。
皆、イタノ。
いてたで。さっきから。北条も。
モイちゃん!!
ああ、話は聞かせてもらった。この耳ではっきりとな。
お前、スパイかよ。
ニコちゃんは僕の事、よく見ているね。僕、もっと、ニコちゃんの事、知りたいな。
ニコはみんなを応援する力があるんだね、僕も見習いたいよ。
違うの、皆、今、そこに藤原君とエメリッヒがいたの。
アンちゃんにあいにきたなのね。
オバケがオバケをよんだちゅうことやな。
そんなことがあるのか。だが、アンがいるから、アンの仲間もいて当然だろう。
怖いのにゃ。
残念だけど、彼らは、なくなっている、アンちゃんはニコちゃんの力でオバケになれたんだ。
ニコちゃん、すごいなのね。
だから、皆にニコちゃんの力、分けてあげたいなのね、みんなは一人ではないなのよ。
モイちゃんにも、カンちゃんにも、有原君にもミハル君にも、ネムちゃんにも、桃子ちゃんにもアンちゃんにも分けてあげたいなのよ。ニコちゃん。
ニコはふふふと笑った。アンはまがまがしい光の中でそれを見た、アンの光がニコを照らした時、髭ずらの男とパソコンを持った外国人が見えた。確かにその時、アンの目にその二人が見えた。
今そこにいたのに。二人とも、あえてうれしいワ。フジワラ君。エメリッヒ。