北条よ。お前がいくら仲間を集めてもお前はどこまでいっても豪族だ。お前に仲間などいないのだ。
我々の元にニコを差し出し、そして私の元につけ。
違う。俺には仲間がいる。米津もニコもミハルも有原向田も仲間だ。どんなこともどんな謎も必ず解ける。みんなでこの6人で戦うんだ。一人じゃ何もできなくても6人でなら勝てるからだ。それにニコは渡さない。俺たちが守る。
弱い者たちだな。お前たちは。ニコはこちらにいた方が幸せであろうに。
誰があいつの幸せを分かることができる。幸せかどうかはあいつが決める事だ。それにお前はみんなで戦う時の強さを知らない。俺たちなら、勝てる。俺は今、一つ決めた。
俺は前まで俺は俺の事を北条だと思っていなかった。でも、みんなと暮らす中で変わったんだ。昔の記憶があることは悪いことじゃない。それを使って今を生きる。そのことが、大事なんだ。
そうか、それはよかったな。
何がだ。おかしいんだ。
物事にはありすがたというものがある。それにこの私が戻してるというのだ。それをなぜ拒む。昔の自分に戻ればもっと強くなれるぞ。
昔の自分はもういない。これが今の姿だ。彼が俺が決めた道だ。
お前はどこまで行っても豪族だな。それも、ものがわかっておらん。どんな愚かな道でも良いと申すか?
俺は俺だ。お前は自分のなりたい姿、今の自分はないのか?俺は米津とニコと有原とミハルと向田と俺の6人で頑張っていくんだ。
ほう。面白い。私は私の力を私の理想のために使う。
俺は皆んなと前に進む。米津とニコとミハルと有原と向田と一緒に。俺たちはこう生きる。
そうか?残念だ。北条よ。お前ならこの心がわかると思っていたのだがな。
人の気持ちがわかる人間はニコを怖がらせたりはしない。
俺は、俺たちはニコを守る。これからも、米津とニコとミハルと有原と向田とみんなで生きる。その中で俺も、生きていく。