今週のお題「レイングッズ」
雨の日でも、快適に過ごしたいよな。俺なんかあれやで、雨降ったときは作曲しとんねん。雨にもな。音があんねんな。小雨の音とか、土砂降りの音とか。
俺はお笑いが好きやった。でも最近は音楽を作ってる。ええ音楽作っていきたいな。
俺は音楽が好きだ。俺は、雨も好きだ。雨の日のアスファルトの匂いもぼやけた街の灯りも。
おい。米津。洗濯ものを干すのを手伝ってくれ。男性陣は男性陣だ。
なんや。お前。おれが標準語で話してる時に。
なんだ。
何でもないわ。手伝うわ。俺。
俺も手伝うよ。米津。
ああ。圭吾か。
駄目?俺も男だぜ。まあ、おんなみたいなもんかな。
女ではないやろ。お前はインドア派なだけや。
そうだ。お前は男だ。有原。
ああ、お前。八神さん。モモちゃんは。
あれは、その、桃子は出すなよ。
なんや。
女性陣きましたよ。まぁ、フランちゃんには落ちますけど。
バカたち。何やってんのよ。
早く。ニコちゃんもお洗濯するなのよ。
あんたたち。早くしない。スパイ学校じゃマイナス評価よ。
モイちゃん。
ニコ。
お前仕事あるやろ。
そうだったな。
こんな時でも、北条はニコの事を考えているんだな。
当たり前だ。俺はニコの事は妹で家族なんだ。
そうか。お前、家族をそんな風に。
そうだ。桃子はどうしてニコを機にかけると思う。アムロの力の事だけじゃない。
俺は桃子の為にも、ニコを。
じゃあ、ニコがもし、死んだり、病気になったりしたら、
縁起でもないこと言うな。俺は。
ああ、ごめん。怒るなよ。
まあ、何が起こるか分からんよのなかやからな。こんなふうに皆であえたんも縁やな。
みんなで暮らしていこうな。皆でな。
なんだ。急に。
お前があかんときは俺やねん。それが音楽や。俺のな。
そうか。
何かっこつけてんだよ。
何もかっこつけとらん。俺の力は音楽や。
そうか。俺は俺、一人でニコと暮らしていると思っていた。でも、俺以外にもニコの事を思っている人間はこんなにもいたんだな。
世界は広いちゅうことや。北条。
世界。お前、どうしたんだ。急に。
なんやろな。呪いのせいかな。俺の呪いは難儀やで、やって、世界的な歌手の呪いやからな。