お誕生日は嬉しいのよ。ケーキを食べたり、プレゼントをもらったりするのよ。プレゼントをもらうと嬉しいのよ。だからニコもたくさん食べたいのよ。ケーキたくさん。
ニコ、アンタ、あんまり食べると太るわよ。
あらら。なら、牛乳にするのよ。コーヒー牛乳にするのよ。
コーヒー牛乳、どこから出てきてん。ニコ。
ニコ好きなのよ。モイちゃんの淹れてくれたコーヒーを淹れるのよ。美味しいのよ。
また、惚気かよ。まあ、でも、嬉しいよな。誕生日、でも、あんまり、良い思い出はないよな。
思い出がはないなら作れば良い。俺はそう思う。
お前は前向きだな。
そうだ、俺は、昨日も明日も明後日も呪われても前向きだ。
なにもんだよ。お前は。
それも今探す。
君たち、元気にしてたかな。
僕も参加して良い?ケーキ、良いね。僕も何か作りたくなってきたな。今日は特別に。君達のお祝いに。君達の門出に。
何を言うてんねん。俺たちはお誕生日の話をしてんねん。
そう?僕はそのために来たんだけど。
なんであれ、もてなすのが俺の家だ。
お誕生日楽しいのよ。嬉しいなのよ。わー。
そうだね。きっと、大人になるってきっと楽しいんだ。
でも、きっと、何かを得て、何かを失っていくんだろうな。
人は何も失わない。俺はそう思う。
そうか、君は前向きだな。
ああ、俺の目は前にしかついてないからな。