悪いニュースでも、いいニュース 鎌倉殿の13人。
俺、うれしいよ。町もこんなにきれいになって、店も増えたよ。いつも町が明るいんだ。だんだんと綺麗になっていく。俺も趣味や声真似がはかどる。いや、この間、みーとも話したんだ。でもやっぱり俺は心配だ。町がきれいになっても、豪族が力を持ってきた。西側へ抜けられるようになっても、それだけ、西側から敵がはい行ってくるという事だ。西側にぬけるのは夢だったんだ。でも、こちらから行けるっていう事は敵もこっちへ入ってこれるってことだよな。町がきれいになって俺もできることが増えたけど、それだけ、偉くなっつぃまったってことだよな。後輩たちにも慕われて、部活の部員も増えた。先輩、先輩いて言われることも増えた。勉強を教えてくれとか、部活の強くなる方法を教えてくれとか、いわれる。俺はいい先輩で居られるかな。いることができるかな。この間、みーと話した時、嬉しかったんだ。俺、いい時間だと思ったよ。迷った時はあいつを頼ろうかな。でも、おれだっていろんなの守らなきゃいけねえ。悪いニュースもあるし、悩ましいよな。でも、俺にはみーがいるし、後輩たちがいるし、友達や仲間がいる。迷ったときはそこにいけばいいんだ。大きい悪いニュースも敵もライバルもどんどんと出てくる。だって、俺は大きくなったから。俺はそれだけ、先輩になったから。頑張っていかなきゃいけねえ。でも、大きい悪いニュースもライバルもたくさん出てくる。問題も山積みだ。そこは俺は悪党だと思ってるから、大丈夫だが多分、迷う。でも、豪族の奴らやライバルたち、後輩たちはまってくれない。俺の思いをみんな知らないんだ。そりゃ、そうだよな。俺だっておっさんの気持ちわかるまで、みーの気持ちだって、あーの気持ちだってわかるまで時間がかかったもんな。先輩は一年生を守ってみちびいてやらねえと、それが先輩の務めだ。それでも、まよったときは趣味や好きなことに助けてもらえばいいんだ。悪いニュースはたくさんあって、ライバルや後輩たちはたくさんいるだろう。でも、それができれば俺は迷わないと思う。悪いニュースでも、いいニュースでもそれができていれば、俺は迷わない。俺にはみーがいて、あーがいて、父さんがいて、母さんがいて、兄ちゃんもいる。声真似があって、部活があって。そう思うと俺は力がわいた。そういう事が大事だなと俺は思った。それができていると、イギリスだろうがアメリカだろうがいけるんだ。でも、迷うよな。そのときゃ、元に戻るんだ。足元を見るのさ。俺の好きな事、趣味、できる事を見るのさ。そうすれば、どんな悪いニュースがあっても、怖い敵がいても、手ごわいライバルがいても、大丈夫だと思うんだ。そうすりゃ、やれるよな。
