私、言ってやったの。魔法、魔法って、あんた何も知らないでしょ。って、いつも笑ってるだけじゃない。あんたなんて、何楽しそうにしてんのよ。緊張感がないのよ。いつも、大事な時に、漫画に逃げて、自分の気持ちを言わないじゃない。あんたなんて、まだまだよ。ハリーポッターや新海誠さんの方がかっこいいわ。あんたの気持ちはどこにあるの?気持ちを表しなさいよ。
そこまで言わなくていいだろ?俺は父さんの代わりに。
パパはあんたに負けたのよ。
だから俺、頑張ろうと思ってる。約束したから。
また、約束って、あんたね。
なんだよ。約束って、増えるんだぜ。おっさんとも約束したんだよ。俺は、それに冒険だって、楽しいんだ。俺、
冒険ってあんたのせいでみんなどうなったと思ってるの?
俺たちは少しでも、みんなで過ごせるように、考えてんだ。お前だって、守りたいんだ。あーみたいなことはいやなんだ。俺、もう、だから、戦うんだよ。それにお前はどうなるんだ。アニメや漫画も、見れなくなるぞ。
それは関係ないわよ。私、あんたみたいにいぞんしてないもの。
そうか、でも、お前はそれが好きなんだよな。新海誠さんとか、ハリーとかも、お前は好きなんだろ。
だから、戦うって言ってるんだよ。それに、本だって読めなくなるぞ。
本はいつでも読めるわよ。あんたみたいに遊んでないもの。
そうなのか?俺がいなくても、大丈夫なのか?俺、父さんの代わりをしなくても、
何、気にしてんの?パパのこと、あんたは悪党なんでしょ?ひよるな。バカ。
俺はバカじゃねえ。だから、心配してんだよ。
あたしの事はどうでもいいわ。アタシはアタシでやっていくから。アンタはアンタでやってるでしょ。いつもやってるのに、何、きにしんてのよ。気にするなら、もっと早く。気にしなさいよ。
ごめんな。俺。みーよ。難しいな。
ママもパパもアンタに負けたのよ。今更何言ってるのよ。
俺は決めたんだったよな。俺の外のことを俺の気持ちは俺のものだから、おっさんも、ああ言ってたし、それは魔法使いの気持ちに反するよな。向田邦子先生っていうかさ。
それでいいの。何を何を言ってるのよ。
でもさ、俺、いくら、向田邦子先生が好きだからって、笑いもなく、苦しくなって、気持ちを殺して、冒険も、好きだけど。
アンタは悪党もやめて、ウィッチウォッチもやめてドンブラザーズもやめて、泣き虫になるの?私より下ね。アンタ、関東の豪族の息子よ。アンタ、やっぱり。土地増えても、ダメよ。よわむし
違うよ。俺は、だから、お前のこと、守りたいんだよ。
だから、ひよるなって、言ってるの、アンタのやりたい事は、好きな事は、なんなの?頑張ってきた事ないの?
俺は宇宙に行く、俺はおっさんの弟子でウィッチウォッチも、向田邦子先生も好きで、ドンブラザーズも好きで、勉強も、部活も悪党も頑張ってる。
だから、それでいいのよ。
だから、苦しいんだよ。我慢してるんだ。みーを守りたいんだ。それに、あーのことも。
あーちゃん。あーちゃんって、私も、妹よ。
そうだぜ。そうだからさ。苦しいな。俺。
どうしたの?もっと楽しみなさいよ。ハリーならもっと、楽しむわ。新海誠さんなら次に進むわ。
そうか、そうなのか、みー。じゃあさ、俺のことも助けてくれよ。俺も頑張るから、助けてくれよ。ふふふ。
何、笑ってるのよ。
俺、みーと話したことなかったよ。こんなに、俺、お前のこと、好きだ。
私たち、兄妹よ。
兄妹だからだ。俺、にいちゃんの気持ちわかったよ。俺のこと、応援してくれ、ふふふ。
バカなのね。アンタ。
バカじゃねえ。俺はお前の兄ちゃんだ。あーの兄ちゃんだ。ふふふ。楽しいな。
アンタ、なんなの?
うるせえバカ、俺はもう決めた。
泣いてると思ったら何、笑ってるの。
お前だって、怒ってると思ったら何、泣いてんだよ。
うるさいわね。
そうか?ふふふ。みんなで楽しく生きていこうな。わー。それが今日、学んだ、魔法だよな。ふふは。
ちがいねえや。
向田邦子先生の本を読まなくても、こんなところに、落ちてたぜ。大切なもんがよ。
本を読まなくても学べることってあるんだな。みー。ありがとう。
よかったわね。
良かったぜ。お前と話せて。またな。
どこいくのよ。
どこでもいいだろ。好きなことするんだー。
ひとりにしないで。
してねえよ。お前もすきなことあんだろ。
そうね。ハリーポッターでも、読もうかしら。
そうか、俺は、ドンブラザーズだな。よっしゃ、いくぞ。声真似も、聞くんだ。
いくぞ。俺は、毎日、ぼうけんだ。父さん、あー。そして、みー、見ててくれよな。
私も、本を読むわ。本はたくさんのことを教えてくれる。知らないものを見せてくれるの。もっと、読みたいわ。いろんなもの。知りたいわ、いろんなこと。