圭吾。
なんだよ。俺はまひろと向田といて忙しいんだよ。過去の人間は黙っとけよ。
圭吾。今日は俺の誕生日だ。
博士のか?てことは博士も未来に一歩近づいたってことだよな。
それはいいことじゃねえか?
人は前にしか進めねえんだ。
圭吾もそう思うか。
そう思うぜ。
そういえば俺は昔、思い詰めて、学校に行けなくなってしまって悪の帝王になろうとしてしまった、
でも、ボッスンやヒメコのおかげで学校に通えるようになって少し笑えるようになったんだ。
そうなのか?でもさ、最終的に学校に行こうと思ったのも、前より笑うようになったのも博士がそうしようとしたからなんじゃねえのか?
そうか?実に面白い。
面白くねえよ。人は何かを選んで生きてだよ。常によ。
そうか。圭吾。お前にも素質があるかもしれないな。
素質?なんのだよ。豪族か?悪の帝王か?バーカ。願い下げだ。
君は君か?
そうだよ。それがまひろとの約束だよ。
そうか。それが君の友との約束か?
ああ。それがまひろとの約束だし、まひろはいつも俺にエールを送ってくれる。遠い世界からな。
遠い世界か?
圭吾、君も遠い世界からエールを送ってくれているぞ。
何。よく聞こえねえよ。博士。
何?マシントラブルか?ソフトの異常か?ジゴワットがおかしいのか? あとで見ておこう。
圭吾、ありがとな。君も、遠い世界から俺に力をくれている。遠い世界の力とは、それを俺はよく知っていると思っていたのだがな。
今日は学びになった。ありがとう。圭吾、これからも俺は君を応援しているぞ。
ふふ。なんだよ。そうだよな。まひろよ。俺、そう思うぜ。また俺を応援してくれよな。