ねえ、北条君。お父さんや家族と戦う事になったらどうするの。
そうだな。俺は嬉しい。
なんで嬉しいの。
俺がどこまで強くなったか試せるからだ。自分を導くのは最終的に自分だからだ。
そう。
俺はいやや。なんで家族で争わなあかんねん。家族はな。みんなで笑いあってやな。でも、こんな時しか、オトンの胸、借りれれへんやん。そういう意味ではレアやな。
俺は、父さんと戦うことになっても、倒すつもりで本気でいくよ。俺はさ。手加減しないよ。だって、その方が失礼だろ?大好きなパパだろ。俺はがっといくね。がっってさ。
お父さん。ニコちゃん。いつも応援してくれるなのね。お父さんはいつでも、ニコちゃんの味方、なのよ。だから、アンちゃんも心配することはないなのよ。
そうだな。お父さんとの対決か。いつかは倒したり、越えたりしなきゃならない。壁だと思う。でも、その壁の向こうにまた道があるはずだよ。アンちゃん、人間は強いんだ。
そうなのね。でも、苦しいわ。でも、進むしかないのネ。
何いってんの、皆で進むわよ。
アラ、向田さん。
オバケなら、オバケの力で先に進みなさいよ。
そう、ありがとう。向田さんはこういうの、得意なのね。
どういう意味?
喧嘩するほど、仲がええねんな。
僕はお父さん好きです。こんな僕にも向き合ってくれました。それにお父さんのおかげでこの家に来ることができました。だから、感謝しています。僕、嬉しいんです。皆にあえて。