ブログもの真似主 nezuzyouziのブログ

ブログものまね主 ねずじょうじです。よろしくお願いします

街へ出ると。

街へ出ると音にあふれていた。

私はネコになるけど人間の姿で外に行くのが好きだ。学校や部活のバスケットボールもそうだが、なんの気無しに歩くのである。

風は心地よく、夏場でも日かげを歩けばまだ涼しい。これからどんどん暑くなっていくのかな?と思う。そしたら、みんな暑いからエアコンのところから動かないのかな?特にニコはあついなのよ。あついなのよ。といって、動かなくなるだろうな。有原は俺はさ。インドアはな訳、暑い時に暑いなあ。と思いながら外行くのっておかしいだろ?とか、いうと思う。おかしいのはアンタよ。と私も笑うだろう。

北条くんは暑くてもミハルくんと武道の道を行くだろう。私は部活をやってる。今もやってる。雲が出ていた。ふわふわと浮いていた。

ニコもふわふわとうきたいのよと昨日行っていた。ニコはいつも笑っているにゃ。と思った。

ネコに変わると土の匂いがした。公園の方から子供達の声がした。桃子さんは大学に行っていたっけ。私は大学の方にいった。道は通らないで石垣の上を通って、なんだか、悪いことをしてるような気がして、にゃにゃにゃ。と思ったが私だって悪いこと、するのね。と思って我ながら面白かった。米津くんが焼きそばを売っていた。今日はたこ焼きだった。

米津くんはおー。お前は、またきたんたか?野良猫や。いつも、ここくるな。

私はよく猫の姿で米津くんをからかいにくる。

そしたら、米津くんはミルクをくれた。

私はミルクを飲みながらバスケットボールの時のスポーツドリンクのことを思った。バスケットボールの練習中はスポーツドリンクを飲んでいる。人間の時はそれが一番美味しいと思う。最近はレモン風味が出てこれも良かった。猫の時はミルクが美味しい。ミルクはぬるくて、人間の舌だと気持ち悪くて飲めない。けれども、猫の時はそんなことどうでも良くなるの。

私はいつか、人間じゃなくなるの?それとも猫じゃなくなるの?人間の時に牛乳が飲めるように、ネコになって、もしも、戻れなくなったとしても、バスケットボールを続けたい。私はそう思った。ネコになっても向田さんでいたい。向田さんの時でもアタシ、ネコになれるのって、思っていたい。米津くんがお笑いの夢と音楽の夢を両立しようと焼きそば作りを頑張っているように。私にだって、できるはずと思っていた。

私がそう思っているとニコちゃんが焼きそばー。くださいなー。と笑ってきた。ネコさん。

ヨシヨシ。かわいいネコなのよ。私、ニコちゃん。よろしくなのよ。カンちゃん、焼きそば、ください。と笑った。私はその時、ニコちゃんのポシェットを見た。そこにはスパイ学校のバッチがさしてあった。ニコは恐れないのね。と思った。

ニコはこれ、つけるようにしたのよ。いつまでも、怖がっていても、前には進めないのよ。怖いことより、楽しいことに目を向けるのよ。と言っていた。私もそうなれるかなと思ってニコちゃんの足元へ入ってニャアと一言、米津君がこいつ、お前に懐いとるやん。というとニコは嬉しそうにネコ、かわいいなのよ。と嬉しそうにしていた。その時、バッチが赤く光った。でも、私は気にしなかった。ニコちゃんがいいなら、私は気にしないと思った。向こうでバスケットボールの弾む音がする小学生くらいのの子がミニバスケットボールをしているんだわ。と思った私はトコトコとニコちゃんの所を離れて、そちらに向かった。私、バスケットボール、好きよ。ネコになれるくらいで悩まない。と強く思った。この間、クラリスの話、できて良かったわ。と思った。結局、笑われたけど、悪い気はしなかった。そう思うと人間の姿になっていた。口の中にぬるいミルクを感じた。頭の上にニコちゃんの小さくて温かい、手の温もりを感じた。その時、これって夢じゃないのね。と思った。そう思うと気が楽になって嬉しくなった。