昨日はバーベキューをした。肉を焼くのはこの僕の役目。みんな何か思い出しかな?
米津くんに兆候があったようだ。ねむちゃんもネコの力をまとめ始めている。北条はさまた強くなった。松平君はかわいそうだ。中学生と侍のパワーがせめぎ合っているなんて。有原君は一番、バランスが取れているな。
お前、何様や。何もんやねん。人のこと、品定めして、
ごめんね。でも、僕は君たちのことが心配なだけなんだよ。
大丈夫です。僕は、剣道もあまりますし、今が楽しいです。
そうなのよ。お肉も美味しいなのよ。
ニコ、今はお肉の話、してないわ。
ねむちゃんも楽しそうなのよ。ふふふ。
そうだ。何事も不幸だと決めつけないでくれ。それはみかた次第だ。俺はそう思う。
僕は、そうは思わない。ただ、心配だ。
でも、君たちのまっすぐな目を見た時、何かにかけたくなった。
あの子のような悲劇、それに何かが起きた時に、この子達は苦しむだろう。この国の子供は真っ直ぐだな。真っ直ぐすぎて心配だ。僕もニュータイプに。
何を言ってるの?お巡りさん。
あなた、ニコちゃんの顔、見たの?お肉食べてたでしょ?あなたも、どうなの?ねぇ、お巡りさん?心配しすぎなのよ。それにせんさくしすぎよ。お巡りさん。
やめろ。
アンちゃん、ダメなのよ。人を虐めちゃ。
人、こいつは人なの?警察官よ。敵よ。
チィ。仕方ない。僕の負けか?
あの、桃子さん。待って欲しいのにゃ。戦いは何も生まないのにゃ。バスケットボールならいいけど。
怖くても、向き合わないといけないのにゃ。
怖いぃ。何がだ。エゴだよ。それは。
落ち着け、僕は何を熱くなっているんだ。僕は、僕は君たちを救いたい。
でも、それがこの子達を救うことにつながっているのか?僕はあの子を守れなかった。でも、あの子とかの子達は違う。この子達は未来ある若者だ。
桃子。お前にも、未来はあるぞ。桃子、諦めるな。桃子は、料理がうまいし、ニコの事もよく見ている。向田のことも気にかけているし、有原のブログも見てるよな。ミハルがフランのことを見せたのはお前か最初だ。それに俺はお前を見ているぞ。
僕、僕。僕。
俺の先祖にも桃子みたいな奴がいたそうだ。
歌が好きでvチューバーになりたかったらしい。でも、戦乱に巻き込まれて消えてしまった。貴族にお嫁に行くことになっていたが、俺の先祖が貴族に取り入ることを妬んだ家族が忍びを使ってその子を殺してしまった。そいつは、生き返らない。どんなこと、やりたりたい事があっても、生き返らないんだ。過去はもどらない。なら、今を生きるしかないだろう。桃子よ。
僕、ごめんね。北条くん。
そうか、過去は帰らないのか?なら、今の僕にできることってなんだろう?
おい。お前ら、話はいいけどさ。肉、焦げてるぞ。どうすんだよ。お肉って高いでしょ。どうすんだよ。ほら、焼けてるだろ?食べようぜ。早くさ。ねぇ。でも、そんな奴、いたんだな。でも、デビュー前の人だし、出てくるかな?
鎌倉のお寺
おお。大姫さまのお墓が、光っておる。
お兄ちゃん。ありがとう。お兄ちゃんはいつの時代でも、お兄ちゃんだね。
人は一人では生きられないんだね。
私、今でも、歌ってるよ。お兄ちゃんに少しでも、届いたらいいな。歌は、どこまでも、届くから、きっと、どこまでも、みんなで支え合ってね。みんなで支え合ってね。でも、一人でも強く生きてね。大丈夫だよ。私にもできたから。みーちゃんとも、約束したんだよね。
お姫様になるってこういうことなのかな?
いつまでも、歌うは愛してる、歌い継ぐ、いつまでも。