ブログもの真似主 nezuzyouziのブログ

ブログものまね主 ねずじょうじです。よろしくお願いします

ニコがいっぱい。バーストウオッチ。

ニコがいっぱい。バーストウオッチ

実は私は英語の方が得意だ。でも、モイちゃんたちといる時は言葉を合わせている。その方が良いと思うからだ。友達や仲間と同じ言葉で盛り上がりたい。私はそう思った。私は昔、外国にいた。外国には何もないように感じられた。でも、こっちに来て私は変わった。話し方も考え方も変わった。モイちゃんたちの言葉は英語より優しい。私は本当は外国の学校に行く予定だったのにモイちゃんたちと住んでみたくてここに来た。等身大の私じゃなくて可愛い私として、アニメの術を自分にかけてここに来たの。私は皆に自分を出すのがこわいわけじゃないの。可愛い私でいたいの。

「いつか、お前が本当の自分を俺たちに見せらればいいな。術がなくともお前は可愛い。本物だって可愛いと思うぞ。ニコ。俺に英語を俺たちに英語を教えてくれ。魔法の事やスパイの事も。

 

でも、いいの。もう昔の話なのよ。私は私がいいのよ。このニコちゃんがいいのよ。今はこれでみんなといたいのよ。

そうか。お前はそれはつらいんじゃないか。本当は。

違うのよ。昔の私には戻りたくないなのよ。

「いつでも待ってるぞ。お前は最初からお前だったはずだ。ニコちゃんでもアンダーソンでも同じはずだ。お前はいつも笑っている。今日だって、近所の幼稚園のお手伝いにいって笑っていたじゃないか。毎日楽しくないのか。それもアニメの術か。スパイ学校の技術か。」

「だから、楽しいのよ。でも、スパイ学校はつらかったのよ。アニメの術も大変なのよ。私、人をだましたり嫌なのよ。だからここに来たのよ。ここにはミハル君も圭吾君もネムちゃんもいるのよ。アメリカにはいないから帰りたくないのよ。」

「俺たちは逃げないが俺たちの事は嫌だと思わないでくれ、俺たちはお前の仲間だ。過去は変えられない。過去は大きな経験になる。それはお前にしかない経験だ。

「ありがとうなのよ。いつか戻りたいのよ。アニメの術から。でも、体がいたくなって。」

「安易に戻ろうとしないで、その自分も前のニコにつなげてニュー・ニコを作ればいいじゃないか。人は変わるものだ。其れに戻ったとき、また強くなっているずだ。パーフェクトニコ・身勝手なニコだな。」

「おい。お前。なんやコラ。漫画やないかい。」

「モイちゃん。漫画が好きなのよ。でも、ニコちゃんは女の子だから、もっと、ファンシーなものに。」

「カンちゃん。聞いてたの。」

「苦しいのよ。アニメの術は解けないのよ。なかなか。なかなか昔のお姉さんには戻れないのよ」

「無理に戻ろうとするな。ゆっくりとやろう。そのために俺たちがいる。おまえはひとりじゃない。いつもいつでもうまくはいかないんだ。」

「ありがとう。モイちゃん。モイちゃん。私。戻るのが怖いのよ。怖い私はいらないのよ。」

「怖い私か。俺はそうは思わない。英語が上手で体が良く動く、お前も。のよのよ。いっているお前も。俺にとっては大切仲間のニコ・アンダーソンだ。お前はお前だ。魔法使いの相田ニコであろうがスパイのニコ・アンダーソンであろうがお前はお前だ。おれだっている。米津やミハル。向田も、お前の仲間だ。ありがとうなのよ。そんな風に昔のニコちゃんの事を褒めてくれるのはモイちゃんだけなのよ。」

「おれだって、辞め時を失った。昔の豪族だ。お前と同じだ。」

「私たち。似ているのね。」

「あー。何といった。」

「何でもないのよ。また楽しく過ごすのよ。」

 

ニコは笑って部屋に帰った。部屋には女性用の黒いスーツがあった。

この時もニコちゃんだったのよ。アニメの術をかける前のニコちゃん。昔のあたしなのよ。

私を返して、お願いします。私を返してください。私の中から出ていってよ。

ニコもちゃんとここにいるのよ。ここにいたいのよ。だから、もう少しここにいさせてほしいのよ。ごめんなさいなのよ。

 

今週のお題「変わった」