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 ズッコケ三人組、この海を越えての巻。

 ズッコケ三人組、この海を越えての巻。

向田先生は昔、ブラジルへ行ったそうです。ブラジルのコーヒー農園に取材に行った時の事、先生はコーヒーの赤い実をみて、子供の時にグミのみをとってよく食べたことを思いだしたそうです。そのころのブラジルは日本からブラジルに移民にいった人がたくさん住んでいたそうです。金の卵というのを聞いたことがありますが海外にも若者や仕事を求めた人が日本を離れてブラジルの地を踏んだ人がいるというのは初めて知りました。移民に行った頃のブラジルの土地というのはとても痩せていて食物を作るには適していなかったり、熱帯雨林があり森だらけで人が住むには手がかかる土地が多かったそうです。先生はコーヒーが好きだとか、日本ももはや戦後ではないだとか言われておりますけれども、ここにまだ昔が残っていたのだ。と書いてありました。先生はブラジルの夕日が美しいと書いていました。先生は昔を探しに取材に行ったそうです。先生は昔のひとなのにそれでも海を越えて昔を探しに行った。戦争が終わって、どんどん豊かになっていく日本を見てうれしくもありかなしくあったのでしょうか。でも、僕は先生が少しずるいと思いました。なぜかというと昔々というのはおかしいと思うからです。僕も昔がというのはわかります。けれどもそれを過度に美化してというのもおかしいのではないかと感じる今日この頃です。でも、先生もそれは作品の中で痛いほど書いています。あしゅらが如くの三姉妹の美しい思い出というのは決まって貧しい子供時代の思い出です。でも、彼女たちも華道の家元と結婚したり、子供を二人育てたり、図書館で働き始めたりして大人を楽しんでいます。だから、美しい思い出を美しい美しいと言って書くのはずるいと思いました。先生の話は面白いですが今日はそれを思いました。僕は向田先生が好きです。でも、そこだけは難しいと思います。

それから、ズッコケ三人組のハワイ旅行も読みました。この話は三人組がガムの懸賞でハワイに行く話なのですが旅の中でハワイの歴史、日本とはアメリカの戦いの歴史、そして、ハチベエの家の八谷商店(ハチベエは八百屋の息子)の歴史も書かれます。なんと、ハチベエの親戚はハワイにわたり果物を育てたそうです。ハチベエはハワイは夢の島だと思っていましたがそこには自分の遠い親戚が住んでいました。僕はここで皆いろいろな思いを抱いてハワイやブラジルに渡ったのだな。と感じました。