今日も、焼肉屋さんは、大忙し。昼も、夜も、忙しい。エルモも、ビックバードも、クッキーモンスターも、働いている。
エルモが、元気に、いらっしゃいませ。といえば、クッキーモンスターも、いらっしゃいませと、ダミ声で言う。クッキーモンスターは、クッキーが食べたいけど、我慢する。クッキーモンスターは、「食べたいけど、我慢だ。我慢するんだ。」と、言って、笑う。
彼が笑うと、ビックバードが、「ハイ。みんな、今日も、レッツ、クッキング。エブリワン。」と、楽しそうに、店の掃除をしている。ビックバードは、歌が上手で、いつも、店に来たお客様たちと歌を歌っている。
ビックバードは、体が、とても、大きいため、ビックバードの声は、どこまでも、響く。
ココは、焼肉屋さんのはずなのに、ディナーショーでも、始まったのかと言うくらいである。
ビックバードが、歌いだすと、お客様も、歌いだす。
エルモは、エプロンをつけて、身だしなみを整える。でも、きれいに洗い。歯も、磨いた。
クッキーモンスターは、ダイスキなクッキーを我慢して、今日も、仕事が終わるまで、我慢しようと、決意をした。決意とは、大げさなんだろうが、彼には、大きな決意であり、大きな戦いであった。けれども、甘い誘惑というのは、恐ろしい?いや、ステキ、いや、危険?なもので、大抵、裏で食べている。裏だけに、裏メニューのクッキーを、このクッキーは、エスヒナちゃんとクッキーモンスターが、毎日、丁寧に、心を込めて、作っているクッキーで、とても、美味しい。そう、ココのお店が大切にしていることは、丁寧に、心を込めて。ということである。これは、皆の心に必ずある。店長さん、エスヒナちゃんは、もちろんのこと。エルモにも、ビックバードにも、あるはずだ。
もちろん、クッキーモンスターにも、その気持ちは、あるはずだ。彼らは、いつも、お客様を待っている。いつも、笑顔で待っている。
あの、ニャンちゅうも、ときどき、利用するのだとか、時たま、運が良ければ、特別店員としても、働いているので、あえるかもしれない。
このお店は、学生たちにも、人気である。
この近くには、パラレルファクター学園という、小学校から中学校、高校とある学園があるのだ。未来ある彼らには、焼肉というのは、宝箱のような美味しい食べ物だ。焼肉だけではない。サイドメニューも、充実していて、最近では、ポセイ丼という、丼ものも、出て来た。
これが、また、美味しいのだとか。あの、猫のパーソナリティも、言っていたにゃん。
とまあ、こんなものである。
この明るく楽しいお店において、今日は、とても、可愛いお客様がいらした。
その子は、ジュリアと、言った。
ジュリアは、お店に、楽しそうに、うふふと、笑って、入ってくると、エルモに「エルモ。エルモ、遊びに来た。」と、言って、嬉しそうにした。
エルモは、嬉しそうにジュリアの頭をなでなでして、「ハーイ。ジュリア。僕たちのお店へようこそ。僕、嬉しいよ。」と、言って、喜んだ。
ジュリアは、エルモがそういうと、「ふふふ。」と、笑って、うん。と言っていた。
それを見て、ビックバードは、「君、嬉しそうだね。君、名前なんていうの。ワッツ ユワ ネーム。」と、笑った。
けれど、ジュリアは、ビックバードに、応えなかった。
ジュリアは、その間も、エルモに、よしよしとされていた。どうやら、ジュリアは、エルモに、夢中らしい。
クッキーモンスターは、それを見て、「ねえ、君。お返事は?おいら、君の声、聞きたいんだけど。おいら、クッキーモンスター。君、クッキー好き。おいら、ダイスキ、大大、だーいすき。ワッツ ユワ ネーム」と言って、笑った。
けれども、ジュリアは、答えなかった。
みんなが話しているので、エルモは、ジュリアに、「ジュリア、みんな、君のこと、知りたいんだって。この子が、ビックバード。ビックバードはね。歌が上手いんだよ。ユア、シング イズ グッド。と、言って、ビックバードのことを、ジュリアに教えてあげた。
それから、クッキーモンスターのことも、
この子はね。クッキーモンスター。クッキーモンスターは、クッキーが、大大だーいすきなんだって。」と、笑った。
ジュリアは、その説明を聞くと、ビックバードと、クッキーモンスターを見て、ビックバード、クッキーモンスター、ビックバード。クッキーモンスター。よろしく。うふふ。アイム、ハッピー。」と、言って、喜んだ。
ジュリアは、喜びながら、みんなの顔をじーっと見た。ビックバードと、クッキーモンスターの顔を見て、ジッーと見た。
一通り、見ると、うふふ。と、喜んで、エルモのところへ戻った。
ジュリアは、エルモに、「エルモ、エルモ、なでなでして。アイウォンチュー。」と、言った。
エルモは、ジュリアに、わかったよ。と、言って、また、なでなでした。
すると、エスヒナちゃんがやって来た。
エスヒナちゃんは、「あれ?お客さん、まだ、開店してないんだけど。」と、不思議な顔をしていた。
不思議な顔をしながら、エスヒナちゃんは、ビックバードに、「あの子、誰。 エルモの妹?」と、聞いた。
するとビックバードは「この子は、ジュリア。ぼくたち、今ね。この子と、お友達になったんだ。エスヒナちゃんも、挨拶したら。?」と言って、笑った。
クッキーモンスターも、ジュリアは、おいらたちの友達だ。嬉しいなあ。嬉しいと、クッキーが食べたくなる。あー、クッキー、クッキークッキーが、たべたあーい。と、言った。
エスヒナちゃんは、そんな、クッキーモンスターに、「今は、我慢するの。頑張って。クッキーモンスター。」と、言って、励ました。
エスヒナちゃんは、エルモに「ねえ、エルモ、その子、だれ、?」と、言った。
エスヒナが、そういうと、エルモは、「あー、エスヒナ、この子は、ジュリア。とっても、いい子なんだ。ぼくのお友達。」と、言って、笑った。そう言うと、エルモは、ジュリアに、
「ジュリア、エスヒナだよ。エスヒナは、僕らの仲間さ。このお店のおじさんの子供なんだ。」と、言った。
ジュリアは、エルモがそういうと、エスヒナに、「ハーイ。エスヒナ。アイム、ジュリア。」と、言って、笑った。
その顔は、とっても、いい笑顔だった。
エスヒナは、ジュリアが、そういうと、
「こんにちは。ジュリアちゃん。私、エスヒナ。よろしくね。」と、言って、笑った。
エスヒナは、そういいながら、「なんだか、この子の笑顔。アスミンに似てる。」と、思っていた。
エスヒナが、そう思っている間も、ジュリアは、エルモに、頭をなでなでされて、喜んでいた。
ジュリアは、とても、幸せそうだった。
それは、それは、ダイスキな、エルモに、抱かれて、頭をなでなでされて、幸せだった、
そう、この場は、幸せの場所である。
みんなが、笑っている幸せな場所である。
ジュリアは、そんな場所で、笑っていた。
ジュリアは、笑いながら、アイム、ジョイ。と、言って、喜んでいた。