ブログもの真似主 nezuzyouziのブログ

ブログものまね主 ねずじょうじです。よろしくお願いします

ものまね。 政治家稼業。パラレルファクター。

ものまね。 政治家稼業

 

せんろは、秋も深まる今日、この日。

久しぶりに小さいころ、過ごした奏山の町を訪れた。

少し、寂れてしまってはいるが、当時の面影が残っていた。

せんろは、友達の多い方ではなかったが、小さい頃は、地域の少年野球チームに所属した。名前は、ミッドナイツである。真夜中の奏山である。

真夜中の子供たちである。なんだか、少年野球のチームの名前と言うよりは、大人のお店の名前、お酒の名前である。けれど、こういう名前だった。

お酒の話も、なにも、まだ知らなかったテツロウ少年は、ミッドナイツという響きが好きだった。この野球チームをやっているのは、商店街のバーのおじさんだった。

だから、この名前なのだ。せんろは、外野であった、外野はぼーっとできるから、外野が良かった。そして、広場の空をぼーっと眺めるのが好きだった。

せんろには、仲がいい、車田くんという子がいた。投手だった。

車田君は、豪快で、野球が好きだった。好きな選手は、ジャイアンツの細田選手だ。

かれも、また大柄で、細田と言うには。この細いという言葉がもったいないほどであった。

細田なのに、大きい。あのジャイアント馬場選手と同じくらいあった。

馬場選手は、のちに、ジャイアント馬場と言う名前で、プロレス界でデビューするのだが、それはまた別の話だ。

せんろは、おなかがすいたので、商店街の定食屋に入った。

せんろは、まだ、ここあったんですね。おぼろげに覚えています。と呟いた。

それも、そのはず、せんろは、今、31歳、もう、15年以上前の話である。

政界に進出してからは、仕事が忙しくて、なかなか来られなかった。

ガラガラっとあけると、中にいた。親父さんが、「いらっしゃい。」と、面倒くさそうに言った。

それを聞いて、「おや。」と、思ったが、このアットホームな感じが、個人店の良さであった。せんろは、席に着くと、「かけうどん、一つ。」といった。

せんろがそういうと、親父は、ヘイ。といって、面倒くさそうにかけうどんね。楽で、いいわねえ。と、言って作り出した。

かけうどんを作っている親父にせんろは、「あの。親父さん。せんろテツロウって、このあたりに、昔、住んでましたよね。」と聞いた。

親父さんは、「ああ。」と、めんどうくさそうにいうと、せんろ テツロウ。・・・・。

はて。と考え込んだ。そして、ああ、車田の子分か。といって笑った。

そして、そのせんろが、どうしったてえの。なんか、悪い事したわけ。お兄さん。

その、新聞屋さん。ああ、今は、横文字で、なんてったかなあ。ジャーナリスト。

といった。

親父がそういうと、ああ、いや。そういうわけじゃなくて。

と、少し、笑って、せんろは、「その、私。せんろ テツロウ。本人なんです。

自分でいうのもなんですが、久しぶりに、こっちへ来て、懐かしくなって、この店に来たんです。親父さん。覚えてます。僕の事。と笑った。

せんろが、そういうと、親父は、「はてなあ。」と、言って少し考えた。

その時、せんろは、「ええ。なんで覚えていないのよ。」

「キュー。」と、いって、心の中で、困った顔したゴマちゃんのまねをした。

けれども、そうだよな。と思った。あんまり、こっちへいないし、隣町へ、私立中学へあがるのを機に、ひっこしたもんなあ。と思った。

それに、そのころは、引っ込みじあんで、車田君の後ろにかくれていったけな。

と、ゴマちゃんは、思っていた。あれ、せんろは、思っていた。

せんろは、親父が、車田君と言うと、懐かしい気持ちになった。

心の中が、ホッと、温かくなった。

せんろは、車田君。どうしてますか。?と聞いてみた。

すると、ああ、車田。ああ、車田なら、今来るよ。もう、六時まわったろ。

ここに、飲みに来るよ。電装。やってんだ。あの、自動車の配線をつくってるんだよ。

一生懸命、詰めて作ってるみたいだぜ。と、いった。

親父がそういうと、せんろは、小さなころの事を思い出していた。

ひっこみじあんだったせんろ。そんな彼は、度胸試しに、小学校の先生の物まねを車田君の前でやってみた。「おい。車田。そこに座りたまえ。そこに居たまえ。大将。」と笑わせた。もちろん先生は、真面目なので、そんな親父ギャグは、言わない。

これは、せんろの渾身のギャグである。このころのせんろは、気弱で、ギャグをいうなんて、めっそうないという、風だったが、車田君が「おい。テツロウ。やってみろ。何、度胸試しだよ。やってみろっての。」と、いった。せんろは、恥ずかしかった。

けれども、お友だちの前、親友の前だったら、いいや。と思って、愚にもつかない。

「おい。車田。そこに座りたまえ。そこに居たまえ。大将。」という、ギャグを、先生の物まねをしていった。

せんろが、そういうと、車田は、「なんだそれ。」といって、噴き出して笑っていた。

そして、せんろに、「でもさ。せんろ。大将って、言われて、ちょっと気分がいいよ。と笑った。車田がそういうと、せんろは、そう。ありがとう。といった。

せんろが、そういうと。車田は「せんろ。お前、物まねの才能あるな。」と、いって笑った。

それからというもの。せんろは、物まねの練習を来る日も来る日もした。

レパートリーは、どんどんと、増えていった。

このころの物まねが、一番、クリアだったなあ。悪ふざけじゃないもの。と、振り返った。

初心、忘れずべからず。思い出してあのころの輝くまなざしを。そんな事は、いうのは、簡単だが、なかなか実際にやるのは、たいへんな事だな。そう思うと、せんろは、不思議な気持ちになった。

初心。忘れていないかな。物まね芸人として。メイクアップアーティストとして、一匹のゴマちゃん?として・・・。いやはや。

そんな事、どうでも、いいか。私は、政治家だ。議員だ。議員としての初心。

忘れないで、いるか。と思った。

そんな感慨にふけっていると、戸が、ガラガラっとあいた、

戸が開くと、親父は、いらっしゃいと、また面倒くさそうにいった。

その客は、親父がそういうと、せんろ議員の隣に座って、「あつかん。一つ。」といった。

そして、せんろに、「隣。いいかな。」と、言った。

話しかけられるとせんろは、「いいですよ。」といった。

その時、せんろは、その顔を見た。ひげが生えて、所々無精ひげみたいになっていて、ゴマを吹いたようになっていて、それこそ、ゴマちゃんという感じだったが、眼鏡をしていて、ハリーポッターダンブルドア先生に似た聡明な目と、眼鏡をしていたので、よくわかった。その時、せんろは、ああ。車田君。と思った。

せんろがそういうと、「ああ。せんろか。声で分った。」といった。

 

車田君の服は、電装作業用の青い作業着だった。

ハリーポッターダンブルドア先生は、魔法のローブを着ているけれど、そこだけは違った。その聡明な目を、眼鏡を見ると、懐かしくなった。

これは、ある大魔法つかいが、イギリスのとある魔法学校の校長になる前の話。ジャイアント馬場が、プロレス界に行く前の話。あるメイクアップアーティストがメイクに目覚めるまえのお話。一匹のゴマフアザラシが、まだ、生まれる前の話である。

これは、そんな彼ら、彼女らがいない、おおらかな柔らかく毛布のように安心する時代の話である。

今日は、そんな話で盛り上がった。かけうどんを食べるだけだったのに。

お酒も少々、飲んだ。定食屋なのに。お酒が出れば、あっという間に赤ちょうちんである。時間がゆったりと、流れていた。

お久しぶりです。ダンブルドア。今日は、作業着なんですね。そう、思った。

 

 

 

秋の水 ゴマちゃん。政治家稼業 学園パラレルファクター

秋の水 ゴマちゃん。政治家稼業 学園パラレルファクター

 


今日、のぞみは、楽しみにしていることがあった。
今日は、10月の1日。今日から10月。10月といえば、ハロウィンである。
ハロウィンというのは、皆、思い思いの好きな仮装をしたり、
ドラキュラやゾンビなどの格好をして、お菓子を食べたりして、楽しむのだ。
皆で、楽しむのも、いいのだが、皆、若く、夢があるので、男の子と、女の子がいれば、
恋がめばえるというものだ。いや、それは、一つの愛の形であって、
愛の形というのは、無数にあるのだ。
のぞみは、今日、そんな風に、好きな、気になるせんろと、ハロウィンを過ごしたいと思っていた。
一週間くらい前から、のぞみが、所属している政治研究会では、学園に貢献するため、
ハロウィンパーティの手伝いをしていた。飾りつけをしたり、パーティーで皆が食べるお菓子を買いに行ったりした。
のぞみは、何の仮装、コスプレがいいかなあ。と、考えた。
そうね。可愛い。悪魔にしようかな。カチューシャーに、小さい黒い角があって、服も、スカートにして、
いつもは、しっかり制服を着ているけど、この日は、お祭りだもんね。とっても、キュートに決めたいわ。と思っていた。
せんろさんも、「かわいいですね。のぞみさん」と、かっこよくといってくれるかしら。と思った。
せんろは、のぞみの先輩である。身長は高く、痩せていて、顔も、良い方である。
彼は、いつも、学園の事を第一に考えていて、いずれは、政治家、政界に行きたいと思っている。
笑顔がさわやかで、いつも、おはようございます。のぞみさんと、のぞみにごあいさつをする。
のぞみは、その時、ああ。カッコいいと思う。こんなカッコいい人この学園にいたの。と思ってしまう。
趣味は、読書で、よく難しい本、地方創生に関する本を読んでいる。
せんろさんは、かっこいい。あこがれの先輩だ。
六月の中間テストの時、歴史が苦手なんですか。のぞみさん。僕が教えてあげますよ。と言って、
二人っきりで、日が落ちるまで、部室で勉強をした。
のぞみは、ああ、この時、ずっと。このまま。二人でいたいと思った。
しかし、せんろは、時計をちらっと見て、「ああ、もうこんな時間か。のぞみさん。また明日にしましょう。」と言って、
その時間を終わらせた。のぞみさんは、ああ、残念だわ。」と思った。
甘い時間ほど、すぐ終わってしまうのね。と思った。
暗くなり始めた空が青く輝いていた。その輝く光が、部室の明かりと混ざり合って、キラキラとせんろの顔を照らしていた。
のぞみさんは、その時のせんろの顔が好きだった。カッコいいと思った。
だから、そんな彼と、ハロウィンを過ごしたかった。私が悪魔でせんろさんがドラキュラ伯爵。
カッコいいマントを着て、かっこよく私をエスコートするの。行きましょう。のぞみさんって。
私は、ハイ。サンクス。サー。というの。私が言うと、グッド。ミス。というのよ。
そんなことを考えていると、体がホワンと熱くなって、疲れてしまって、アイム。タイアードと思ってしまう。
そんなことがあったものだから、のぞみは、楽しみで仕方がなかった。
そして、今日。のぞみは、悪魔の可愛いコスプレをして学校へ行った。
黒いシックなミニのスカートがのぞみさんの白く長い脚を引き立てていた。
黒と、白のコントラストとでも、言うのだろうか。
のぞみは、ふふ。けっこう。いいじゃない。と、姿見の前でそういった。
のぞみが学校へ行くと、皆思い思いの格好をしていた。
小等部の可愛い生徒たちは、小さい牙をつけて、「お菓子をくれないといたずらするぞ。」と言っていた。
のぞみは、それを見て、可愛いと思っていた。見ているだけで、イッツ。キュート。と思った。
中等部の教室を通るとこずえに。呼び止められた。
こずえは、ネコみみをつけて、銀色の杖に、可愛いシールを付けていた。
こずえは、のぞみに、「可愛いでしょ。コレ。のぞみも、似合ってるわよ。」と笑った。
今日は、ハロウィンだから、この子も、デコレーションしてみたの。」と笑った。
のぞみは、そのこずえの杖を見て、可愛い。と思った。そして、「そのデコレーション可愛いね。」と笑った。
のぞみが、笑うと、こずえは、ふふ。いいでしょ。のぞみの角も、可愛いわよ。と笑った。
のぞみたちが笑っていると、教室の中から、「俺は、ゾンビだぞー。」と聞こえた。
その声は、こずえの弟のアラタの声だった。
その声は、ゾンビの声というよりも、正体バレバレの元気な声だったが、こずえは、
「おー。こわい。パパ。そっくりね。」と言って、ケラケラと笑っていた。
こずえが笑うと、その声の主は、そこで笑ってる奴は誰だー。食べてやるぞー。」と迫ってきた。
こずえは、キャー。と大声を出して叫んだ。
のぞみは、「こずえと、アラタ君は、仲がいいのね。グッドよ。と言って笑った。
仲がいいと思ったとき、グッドと思ったとき、のぞみは、せんろのことを思い出した。
のぞみは、せんろに、会いたくなった。のぞみは、高等部の教室に向かった。
高等部の教室では、皆、楽しそうにお菓子を食べていた。
廊下には、男性生徒と女子生徒が、お互いの手を握り合って歩いていた。
のぞみさんは、それを見て。「グッド。フォーリンラブ。」と思っていた。
そう思うと、せんろさんと手をつなぎたくなった。そう思うと、昨日の夜のように心が熱くなった。
けれど、そのせんろさんがいない。ドラキュラ伯爵の格好をして、どこかに隠れているのだろうか。
のぞみさんは、探した必死に探した。部室の方も探したが、せんろはいなかった。
途中で、安達君にあった。安達君はのぞみが、「せんろさん。どこにいるか知ってる。?」と聞くと、
安達くんは、目を泳がせて「のぞみさんは。知らん方が。ええ。」といった。
それでも、のぞみは、せんろがどこにいるの。と聞いた。その時の顔は少し、怖い顔だった。
怖い顔で、安達君をキッと睨むと、安達君は小さい声で、「校庭のプール。」といった。
安達君は、そういうと、「僕は、知らんよ。なにも、いっとらんけえのう。」と、言った。
安達君が、そういうと、のぞみは、「そう。ありがとうございます。」と重々しく言うと、
校庭のプールの方へ走った。校庭の木々は、赤や黄色に紅葉していた。
その中で、白い物体がプールに浮かんでいた。鼻の所は、薄い青色で、
目は、くりくりっとしていた。そして、可愛く、キュイー。だのキューだの言っていた。
のぞみさんは、それを見て、少し可愛いと思った。しかし、立て看板を見たとき、
のぞみは、思わず、ため息をついてしまった。
その立て看板には「僕は、アザラシのゴマちゃんです。好きなものは魚とお菓子です。」
今日は、ハロウィンですので、私はアザラシのコスプレをしております。アシカらず。S.T。」
と、書いてあった。のぞみには、そのS.Tというのが誰のことであるかよくわかった。
せんろ テツロウ。せんろ議員の事だとすぐに分かった。
その時、ああ。そうだとと分かっていてもさっきまでの思いは、打ち砕かれてしまったので、とても残念に思った。
そう思うと、のぞみさんは、バカなことしてないで。上がってください。と、せんろにいった。
すると、せんろ。いや、ゴマちゃん。いやせんろ、いや。ゴマちゃんは、キュイー。と、可愛く困った顔をしていた。
そして、こういった。ごめんなさいと青い顔をして、言った。
その時、せんろは、怖い気持ちでいっぱいだった。いたずらがお母さんに見つかってしまったような気持だった。
そして、キュイー。と、力なく言って、申し訳なさそうにプールから上がった。
秋の風が、冷たかった。この時、ゴマちゃんはクシュンと、くしゃみをして鼻水を出していた。
のぞみさんは、それを見て、ああ。もう。と、いって、行きますよ。と言って、ゴマちゃんを更衣室の方へ連れて行った。
その道中、せんろさんは、ごめんなさい。と、つぶやいていた。
のぞみさんは、それを聞いて、もう。いいです。今は、着替えましょう。と言っていた。
秋の日の光が二人を照らしていた。校舎からは、生徒たちの楽しそうな声が聞こえていた。

長野選手がホームランを打ちました。 0対0で、もうだめだと思ったけど、勝ってうれしいです。

長野選手がホームランを打ちました。
0対0で、もうだめだと思ったけど、勝ってうれしいです。
長野選手がホームランを打ちました。ジャイアンツ、勝ったぞ。嬉しいです。
ジャイアンツ頑張って―。^^
今日は、嬉しいです。
見事なサヨナラホームランでした。^^
嬉しいな。やったぜ。わーい。^^

今日は、村田選手も、応援に駆け付けていました。^^
今日は、嬉しいです。
見事なサヨナラホームランでした。^^
嬉しいな。やったぜ。わーい。^^

長野、かっこいいです。^^

長野選手、おめでとうございます。

今日は、負けるかもしれないと思っていました。
でも、勝ってよかったです。

長野選手カッコいい。たのしかったなあ。

人の生き方。てつのくじら。パラレルファクター。

nezuzyouzi.hatenablog.comこのお話は、↑↑のお話の続きです。

 

 

人の生き方。てつのくじら。パラレルファクター。

今日、工場勤務は、俺は、18時に終わった。
俺は、最近、母さんが、モノがない。モノがないねえ。
配給も、日に日にすくのうなっとるんじゃないんかのう。というので、
俺も、困ったのう。と思っとった。
浩二のやつも、嫁をもろうて、可愛い気立てのいい子が。
お嫁にきんさった。

あの浩二が、嫁を取った。ええことじゃ。
浩二は、俺に似て、一に船、二に軍艦というやつじゃけえね。
嫁を取れるんか。心配しとったんじゃけど、どういうわけか、
気立てがようて、色が、白い子が、城島の方から、小野道へ
お嫁に来て、下さった。俺は、うれしゅうて、うれしゅうて、
かなわんかったのう。

そがあなもんじゃけぇ、配給がたらん。たらんのう。いうことは、
あっては、ならんし。すずこちゃんに申し訳ない。と思うたんよね。
じゃけぇ、なんかええ策は、ないかのう。おもうて、考えとった。
ほうしたら、もうのうなって、しもうたけど、うちのばあ様が、
小野道のお犬の事を俺に教えてくれたことを思い出した。

なんでも、この小野道には、いや、ワコクどこでも、ええけど、
お犬いうもんたちがおるらしい。
うちのばあ様は、そがあな事を、小さい俺に教えてくれた。

ほじゃけ。俺は、小野道の町を探して歩いた。

おとぎ話やけぇね。おるかおらんかいうのは、また別の話じゃあ。
まあ、こがいな事をやっとるときやけぇのう。

なにがあっても、何がおっても、不思議やのう。

俺は、町を探して回った。お犬をさがしてまわったんじゃ。
でも、おもしろいもんで、犬いうたら、四足ばっかりでのう。
まあ、あたりまえじゃ。と思うて、探して回った。
そのお犬、いう人らは、ばあ様がいうには、店をやっとるそうじゃ。
本当におるんかのう。と思うた。俺たちと、同じように歩く、犬いうのは、
本当におるんかね。とそう思った。

若い嫁さんもおるし、浩二にも、悪いしのう。あんまり、俺は、そがあな男やのうて、
船やら、軍艦やらを作っとる方が、好きな男じゃけど、俺じゃって、小野道に生まれた小野道の男
やけえ。浩二の嫁さんに、苦しい思いはさせとうない。すずこさんには、苦労をかけとうない。
そう思った俺は、お犬を探して回った。

あっちへ、いったり、こっちへ行ったりした。

俺の家は、金持ちじゃないけえのう。でも、そがいな家に文句一ついわんと、来てくれた。

そがいな健気な子にこたえて、やらにゃいけん。その気持ちで、いっぱいじゃった。

その思いが通じたんか。どうなんかは、俺には、わからんけど、俺は、小さい屋台を見つけた。

小さな屋台。小さな屋台じゃ。嬉しかった。見つけたとき。

俺は、最初、嬉しいと思ったが、違う屋台なんかと思った。じゃけど、屋台のお姉ちゃんの頭に 耳がついとるのが分かった。一生懸命、姉さんかぶりで、隠しとった。けど、俺にはよくわかった。

俺のメガネは、ようけえ見えるえけえね。自慢じゃないけどね。
俺は、昆布と、鰹節、あと、お米もほしいのう。というた。

店のお姉ちゃんは、俺が、そういうと「はい。」と、小さい声で、言うた。

俺は、その時、愛想の悪い店じゃあ。と思った。けども、人間は怖いんやね。と思うて、
お姉ちゃんに、「人間。怖いかね。ほうか。ほうやけど、怖がらんで、ええよ。」というた。

まあ、仕方ない。こがあに、イテキ。イテキ。言われりゃ、ちいそうなってしまうんも、
無理もないのう。俺は、そがいに思うた。

ほうじゃけども、いつも、ビクビクしとるんは、疲れんか。俺は、そう思うた。

年も、そのお姉ちゃんは、すずこさんと、同じ年じゃろうねと思った。
姉さんかぶり姿がようにとった。極力お犬じゃと、さとられんようにしとるんじゃねえ。と思うた。
俺が、そう思うとる間、そのお姉ちゃんは、もくもくと、昆布と、鰹節と、お米を計っていた。
それを俺が黙って見とると、「そがいに、みんでつかあさい。」と恥ずかしそうにした。

ほっぺたが、あこうなった。年頃の娘さんいうんは、恥ずかしがり屋やね。と思うて、ニコッとわろうた。
俺が笑うと、そのお姉ちゃんは、「ひやかさんで。」と、言うた。
ほっぺをぷくっとさせて、困った顔をしとった。

俺は、それを見とると、浩二の事を思い出した。浩二も、よく俺がからかうと、親父は、なんなんじゃ。」と、
同じような顔をしんさるけえね。年が近いいうのは、面白いねえ。とそう思うた。
俺は、気分がようなると、「お姉ちゃん、酒。あるか。おいしい酒。あるかのう。」そういうた。
今、こんな時に酒、いうのも、おかしい話じゃ、ほじゃども、モノ言う犬がおって、生きとりんさる。

こがあなことがあるくらいじゃ、酒くらいのんでも、ええじゃろう。そう思うた。
俺が、そういうと、お姉ちゃんは、ありますよ。というた。じゃけども、申し訳なさそうに高いですよ。と、
こわごわ言った。
俺は、ええけえ。ええけえ。と、笑った。
俺が、そういうと、後ろの棚から、お酒を下して、さっきの昆布と鰹節と、お米の隣において、俺に渡した。
俺は、お金を渡した。お金は、こんな時やけえ。ボロボロじゃった。
けど、ほうでも、ちゃんと、お金として、払えた。不思議じゃのう。
俺が、お金を渡すと、その女の子は、「ありがとうございます。」と、言うた。

少し、こわごわと、しとった。さっき、こわがらんでええけえのう。言うたのに。あんまりきかんかった。
俺は、少し、残念じゃ思うた。お金を渡すとき、少し、俺は、手に毛のふわっとしたもんを感じた。
手も震えとるんか。毛もブルブルしとりんさった。
ほじゃけ、お姉ちゃんに、俺は、「今度来るときは、こがあなおっさんやのうて、可愛い子に来させる けえね。じゃけえ、そがあに、こわがらんで。」と、言った。
目をじっとみたら、そのお姉ちゃんは恥ずかしそうにしとった。

その時、俺は、若い子は、かわいいのう。と思った。
そうおもうと、浩二やすずこさんのために、がんばらにゃあ、いけんと思うた。
そがあに思うと、俺は、お姉ちゃんに、ありがとうというとった。
今日は、ええ酒が飲めそうじゃ俺は、そう思うて、家に帰った。
手には、少し、毛がのことった。わしゃあ、ケガレじゃけえのう。家に帰って、風呂入るか。そう思うた。
空には、まんまるお月さまがでとった。姉ちゃんの店にいとったけぇね。こがあに、

おそうなったね。


俺は、そう思うた。

獣の生き方。てつのくじら。パラレルファクター。

獣の生き方。てつのくじら。
今日は、朝から、少し、寒うなって、きて、すっかり、この辺も秋の装いです。

今日は、遠藤さんのお母さんに頼まれて、昆布と鰹節を買いに行きました。

戦争も、始まって、はや、半年となりまして、私らのとこ、小野道の町も、兵隊さんやら、海兵さんやらがあっちいったり、こっちいったりして、
私ら、女たちも、お国のために、頑張らんと、いけんと、思って、日々、頑張っております。
ああ、秋、いうたら、この間までは、紅葉狩りにいたり、おにぎりと、お弁当をもっていって、家族、皆で、たのしんどったのに。
ああ、は様終わってくれんかねぇ。カメリアさんは、強いんかねえ。と、思っていた。
ごはん。お味噌汁。それは、大事なもんじゃ。これは、南におっても、北におっても、同じじゃと思う。
この間、家のお姉さんに、「カメリアさんは、お味噌汁とか、ごはんとか、食べんさるんでしょうか。と、炒ったら、
お姉さんは、何、いうとるの。イテキが、ごはんや、味噌汁なんて。食べるか。?アホいわんで、黙ってたべんさい。と、怒られた。
私は、ほうじゃろうか。?と思った。私は、いくら、カメリアさんが、敵じゃいうても、ご飯と、お味噌汁は、たべんさると思った。

ご飯を食べない人は、おらんとおもっとった。

ごはんと、お味噌汁は、一日の始まりで、いつも、ご飯のときにあるもんじゃとおもっとった。

お味噌汁と、ご飯があると、戦争をしとっても、いつものご飯がある、お味噌汁があると思ったら。頑張れる気がした。
でも、それも、今朝の分で、のうなってしまった。お味噌も、昆布も、鰹節も、お米もなくなってしもうた。


それは、こまったねぇ。ということで、私は、お母さんにお味噌と、昆布と、鰹節、それから、お塩も、こうて、きてね。」と言われて、
私は、「はい。分かりました。いうて、買いに行きました。
だけど、この戦争中の時に、あるんかね。と思っていました。
そう思っていたら、お母さんが「すずこさん。えっとねえ。大きい声では、言えんけど。お父さんが、ある。ところには、ある。いうっとたんよ。」と、いうので、
私は、ほうなんですか。いうて、お母さんに言われたように、いや、お父さんが、言いん去ったところへ、小さい地図を書いた紙をもって、行きました。

その紙は、ぼろぼろの紙で、ようは、ありませんでした。字も、そのせえで、よう見えんくて、
私は、困ってしもうて、あっち、いったり、こっち行ったりしました。

私は、なんじゃあ。兵隊さんみたいじゃのう。って、思って、わろうとりました。

すると、小さい屋台が見えました。そこには、カメリアさん語で、ピースマーケット、いうて、書いてありました。
私は、カメリアさん語が、少し読めました。じゃって、私は、小さいときに、チョコレート言うもんを食べたことがあります。
そこに、ピースと、カメリアさん語で、かいてあったので、少し読めました。
最近、少し、変に、なったねぇ。思います。私が小さいころは、クリスマスとか、やっとったのに。戦争が始まると、お正月だけになりました。

この間まで、色んな外国の言葉で、あふれとったのに。最近は、横文字を話すと、イテキじゃ。って、言われます。

不思議じゃね。何が、イテキかね。と思います。
遠藤さんを見て、つかあさい。外国は、イテキじゃ。コワイもんじゃいうのに。船を、作っとります。
海兵さんたちやって、外国の人みたいな帽子をかぶりんさって。そう思うと、皆、一緒じゃ思います。

私は、そのピースというカメリアさんの言葉を見たとき、そんなことを思いました。
私が、屋台の人に「すみません。お塩と、昆布と、鰹節、それから、おノリも、少し。と言いました。

私は、お母さんに、おノリといわれてないけど、美味しそうやったけぇ、つい買うてしまいました。
私が、そういうたら、お店の人は、「はい。いうて、一生懸命、なんと、紙の袋、そんなんどこにあるんじゃ。と思ったけど、
ほいっと、取り出して、私に、鰹節と昆布、それから、おノリを入れてくれました。

私は、その時、ああ、お味噌、忘れとったと思って、お味噌も買いました。
お味噌、おいしそうじゃった。戦争中じゃのに。元気にキラキラと、光って見えた。

私は、そのお味噌を見て、ええお味噌じゃね。こがあに、ええお味噌じゃったら。今日のお夕飯も、いいものを作れると思った。
私は、この時、お米を忘れていることを思い出した。お米がなかったら、美味しいご飯も、食べられんとおもったから、
ああ、お米も。忘れとったと、言いました。
そしたら、お店の人は、「はい。」いうて、お米も、私に渡してくれました。

私は、お代をはらおうと、財布を見ました。すると、お財布の中には、ちょうど、お代金があありました。
私は、ありがとう。いうことで、お店の人に、お金を渡しました。

その時、私は、おかしいのう。と思いました。なんだか、お店の人の手に触った時、犬の毛みたいなふわっと。したものを感じました。
私は、うわあと思って、なんじゃあ。と思って、びっくりして、手を払いました。
その時、お店の人も、うわあ。といって、びっくりしとりんさった。
私は、こわあなって、お店の人の顔を見ました。そしたら、犬さんの花がついとりんさって、姉さんかむりも、しとったけど、その中に耳も隠れとって、
うわあと、思っとったら、お店の人も、私の顔を見て、驚いて、うわあって、驚いて、お客さん、これで全部ですけぇね。はよ。もって、帰って。はよう。」と、
びくびくしながら、いいました。
私は、お店の人がそういうと、はい。いうて、ありがとうございました。いうて、帰りました。
それは、兵隊さんみたいに、スタスタスタっと、帰りました。

兵隊さんは、敵から逃げたら、いけんと、いいんさるのに。私は、驚いて、逃げました。
でも、ちゃんと、おつかいで、頼まれたものは、きちんと、持ち帰ってきました。

お店の人が、きちんと、私に、渡してくれたからです。

私は、家に帰ると、お姉さん、お母さんに、その話をしました。お母さんは、そがなことがあったの。と、笑っていました。
お姉さんは、そがあなことがあるかい。と、怒って、まゆをひそめとりました。

ほうじゃけど、うそじゃありません。おつかいで、私が、買ったものは、ちゃんと、あります。お米も。お味噌も、昆布も、鰹節も、お塩もあります。
ほうじゃから、あれは、うそじゃのう。嘘じゃない。いうことです。

夜になって、お父さんが帰ってきました。
お父さんは、私が、不思議じゃのう。と困った顔をしていると、
「どうした。すずこさん。いいもんこうてきんさったか。」と、ケラケラと笑っていました。
私は、「はい。買うてきました。」というと、お父さんは「ほうか。」と笑いました。
そして、ケラケラ笑って「お犬のお店さんは、ええお店。イテキも、認めるええお店と笑いました。
私は、その歌は、変な歌じゃ。と思っていました。
夜は、その歌と一緒に、更けていきました。
私は、遠藤さんは、今日も遅いんかねえ。 と思っていました。
お国のために、戦っとるから、しかたないのうと思っていました。
けれど、はよう。帰ってきて、と思っていました。
おもっとると、遠藤さんが帰ってきました。
おそうなって、すまんのう。とわらっとりました。
私は、帰ってきんさったと思って、私は、喜んで、おかえりなさいませ。と言いました。
そしたら、遠藤さんは、おう。といって、今日も、疲れたのう。。と笑いました
私は、その顔を見たとき、今日、会ったことを話したくなりました。
私は、そう思うと、「今日、面白いこと。あったんです。」いうて、今日、あったことを話しました。
私は、この時、幸せな気持ちでいっぱいじゃった。私は、話しながら、じぇけど、ほんまに、カメリアさんやったんじゃろうか。私はそう思っていた。
私が、そう思って話すと、遠藤さんは「ほうか。」と、いって、不思議そうな顔をしていました。
この出会いは、不思議な出会いじゃった。なんじゃ、うまく、お話もできんかったけど。私は、カメリアさんと、お話したと思っとった。
また、あいたいのう。また、買いにいこうかね。とおもった
ほじゃけど、その店がどこにあるんか。わからん。あっち、いったり。こっち。いったり、しとったけぇね。
そがいに、おもうと、やっぱり、不思議じゃねえと思った。  

姉ちゃん。負けんさんな。パラレルファクター。

nezuzyouzi.hatenablog.comこのお話は、↑↑のお話の続きです。

負けんさんな。


姉ちゃんへ。
この前、僕に、お手紙くれてありがとう。
僕、嬉しかったよ。ワコクからも、こっちに、お手紙が届くんじゃのう。
僕、感心したわ。じゃって、うみの向こうやけえね。小野道から、奏山に手紙を出すんとは、わけが違うけえね。

こっちの、星空も、綺麗じゃあ。ほんとにのう。外国には電気の明かりがのうて、夜は、お星さんが、よう見えるって、父ちゃんがいうとったのは、、
本当じゃったやね。小野道の男は、うそは、つかんのじゃね。

姉ちゃん。元気にしんさる。?僕が、おらんと、寂しゅうて、かなわんかいの。
僕、たのしいけえね、心配せんで、つかあさい。お姉さま。
フフ、僕も、騎士じゃけぇ、しっかりせんといけんね。

騎士じゃいうたら、仲間も、たくさんできた。僕ね。うれしいんじゃ。こんなに、仲間がおるって。夢を追う仲間が、おりんさるって。
ほじゃけぇ、お姉さまも、頑張って。真美子さん。負けんさんな。
うそじゃないよ。僕も、小野道のおとこやけえのう。嘘はつかん。
けどのう。夜、なったら、お姉さまの、お姉ちゃん。こいしゅうなるわ。
あの時姉ちゃんの腕の中、やわらこうて、あったこうて、良かったよ。
僕も、姉ちゃんみたいなあったいひとになりたい。思うた。
僕も、がんばりますけえ。応援してつかあさい。
そういえば、この間、、お友達と、お菓子、食べたよ。あもうて、おいしゅうて、よかったわ。

お姉ちゃん。お姉さま。真美子さん。まけんさんな。

僕、応援しとるけえね。強い騎士になって、小野道に、帰ってくるけえ、ほじゃけ、待っとって。父ちゃんと、母ちゃんと、ほうたら、麻婆豆腐お腹いっぱい、食べたいのう。待っとってよ。泣いたら、いけんよ。姉ちゃん。
姉ちゃん負けんさんな――――。頑張りんさいやーーーーー。

この手紙は、海をこえて、ワコクは小野道に届けられた。

この国から、ワコクまで、どのくらい距離があるのだろう。それは、わからない。

けれども、これだけは、言えるこのタケルと、真美子は、いつでも、つながっているのだ。

空は、いつでも、つながっている。今日も、美しい星空だ。

この少年が、嬉しそうに、懐かしそうに、手紙を書くとき。

その後ろで、タケル殿。寝る時間で、ありますよ、という声が聞こえた。

その声に、タケルは、もう。そがあな時間か。といった。

タケルは、そういって、笑った、その顔は、お姉さん譲りの可愛らしいかおだった。

俺の名前はアルファイアー 。パラレルファクター。

アルファイアー 

俺は、高校生。17歳。ワコク 奏山県。南町 五丁目に住んでいる。

好きなテレビは、いろいろある。だけど、一番は、アルファイアー。
ファイアー ライダーは面白い。もともとは、カメリアのアルファイアーという番組のワコク版という事で、始まって、
かれこれ、俺が、子供のころ、好きなくとも、10年くらいは、やってる。
ああ、俺の名前。 タクヤ。神山 タクヤ。 なんて、変な名前だろう。もっと、伊藤とか。山田。とか。なんか簡単な名前。無かったのかなあ。
俺、本当に好きなんだ。アルファイアー。可愛い女の子。ミドリちゃんを救うからね。主人公のキヨシは。
かっこいいんだよな。きゃあ。助けてって。その子が言うとさ。ふらっと現れて、「女の子を泣かす奴は、許さねえ。」って、凄いいい声で言うんだよな。
まあ、女の子じゃなくても、子供でも、助けるんだけどさ。まあ、ヒーローだから。彼も。
今日も、かっこよかった。
今日も、あいつは、人を助けてた。だけど、これ、日曜日にやってんだよね。これさ。

と言うことはさ。次の日は、月曜で、学校って事ね。勉強しないと、いけないのね。そうおもうと、だるいな。って思うわけだ。俺は。
ああ、なんか。面白い事。ないかなあ。俺は、テレビを見た後、ジーンズをはいて、外に出た。
奏山は、相変わらず、平和だった。空は広く青かった。空気も、澄んでいて、良かった。北国だけど、そこは良かった。

けれど、俺は、退屈、なんか面白い事ないかなと思った。
そんな苛烈じゃなくても、いいんだ。少し、ロマンがほしい。ロマンって、なんだよ。っておもったけど、なんかひと手間ほしかった。
そうだな。俺が、アルファイアーに。そうだな。いけてる。ナウいのに。なっちゃうみたいなね。
そう思って、俺は、フフっと笑った。そんなもんあるわけねえだろ。って。だけど、おれが、笑っていると、
メカドラゴンが、飛んでいた。うそじゃない。あれは、本物だ。けど、撮影か。と思った。

メカドラゴンと言うのは、アルファイアー のヒロイン。ミドリちゃんが、キヨシと一緒に乗っている。世界を移動する乗り物だ。
それは、こっちにやってきた。轟音を立てて、ドカーンと、やってきた。俺は、なんだ。なんだと思った。
俺がそう思っていると、ドラゴンが、ぱかっと開いて、「乗って。」と、言われた。
俺は、何だかわからなくて、「あの。これ、撮影。撮影ですか。と聞いた。

すると、中から、いいから。乗って。奴らが来る前に。乗って。と言われた。

俺は、なんだか、分らなかった。けれども、撮影だと思って乗った。本物に乗れるなんて、ファンとしてはうれしいと思ったからだ。
けれども、俺は、この時、知らなかったのだ。

これが、冒険の旅の始まりだという事を。

俺が載ると、メカドラゴンの中は、テレビ番組、そっくりだった。
見たまんまだった。当然、ミドリちゃんの顔も、そのままだった。

俺が 乗ると、ミドリちゃんは、こういった、キヨシくんはもうだめ。代わりの人。しばらくの間、代わって、くれる人が必要なの。そういった。

俺は、意味が分からくて、何、俺に。来週から出てほしいっての。って、言った。
すると、そういう、スカウトじゃないわ。もう、キヨシ君はボロボロなの。モンスターと戦いすぎて。だから、私、見てられんのよ。といった。
俺は、よくわからなかった。だから、これ、なんなの。といった。
すると、ミドリちゃんは、テレビと同じ顔をして、ねえ、清君の代わりに、アルファイアーになってといった。

俺は、その時、どういう事。と思ったが、俺は、嬉しかった。だって、あのアルファイアーになれるんだから。と思った。
けれど、意味がわからなかった。代役なら。違う人。俳優さんとかに、頼めばいいのにと思った。
そう思った俺は、なあ、俺じゃなくても、良いでしょ。俺、役者さんじゃないぜ。といった。

すると、ミドリちゃんは私は、本当の話をしているのよ。といった。
本当の話。どういう事だ。と思った。詳しく、聞かせてくれと俺は言った。

すると、ミドリちゃんは、あなたがいる世界と似ているけど、違う世界に私たちは住んでいるの。
そこの世界では、ワコク人も、とある魔王の手によって、超能力が使えるようになってしまったわ。
だけど、私たち。人間は、超能力を使うのは難しいから・・・・。」と話をしてくれていた。

だけど、俺は、ミドリちゃんの話をさえぎって、知ってるぜ。といった。
超能力補助セットで、人間は、とたたかっているんだろ。ファンなら。常識だよ。といった。
ファン。?嬉しいわ。だけど、それは、もう一つの世界の人が作ったお芝居での話ね。

だけど、現実は、もっと、シビアなの。あんなもんじゃないわ。あれは、お話しよ。夢物語、キヨシくんはボロボロになったわ。といった。
ぼろぼろだあ。俺は、そういった。その子は泣いた。俺は、その時のミドリちゃんの目に。嘘はない。ねえ。と思った。
俺は、そう思うと、なんか。あんた。大変だな。俺で、良かったら。力になるよ、俺、暇してたんだよね。
俺は、そういった。俺がそういうと、ミドリちゃんは、「わたし、花野 ミドリ 種族は、フェアリー。人間みたいな名前だけど。」と、少し笑ってテレビと同じ声で言った。

俺は、そういうと、「俺、それも、しってるぜ。」といった。

そして、俺は、こういった。で、そっちのせかいはさあ、そのフェアリーってのも、本当にいるのか。」と、笑った。

俺が、笑うと、「そうよ。」と、言って笑った。俺が笑っていると、ついたわよ。といって、俺をおろした。
ミドリちゃんは、俺を降すと、これで、キヨシ君の代わりができたわ。あなた。名前は、と、言った。
俺は、名前。?俺はね。神山。神山タクヤといった。

俺を下すと、ミドリちゃんは、「他の仲間が集まるまで、こっちの世界の奏山で暮らしてて。仲間が集まったら。また、メカドラゴンにのって、
こっちに来るわ。私と同じ種族の仲間が、一生懸命頑張ってるの。今。それじゃ、また連絡するわね。といった。
えっ。奏山。俺は、そう思った。俺は、がっかりした俺の降り立った場所は、さっきの公園だった。
この公園は、芸能人と会える公園として、有名だった。だから、結局、これも、撮影かよ。と思った。

そう思って、俺は、ポッケに手を入れた。かっこよく。すると、そこには、固いものがあった。

それは、アルファイアの変身ベルトだった。俺は、嬉しくて、カッコいいと思って、腰につけてみた。
すると、それは、カッコよく光って、こういった。 神山 タクヤ ワコク 奏山 勇者登録完了。といった。

かっこいいとおもったけど、俺は、ある言葉を聞き洩らさなかった。勇者登録完了と言う言葉を。
俺は、あれ、ちょっと。と思った。どういうことだと思った。

その時、まあ、今度、ミドリちゃんに、きけばいいや。と思った。

そう思いながらも、俺は、ちょっと不安になった。

けれど、奏山の空が今日も青かったから、まあ、いいんじゃね。」と思った。

家に帰って、変身ポーズをとってみると、本当に変身できた。凄い。良かった。かっこいい。本物だと思った。
けれど、変身を解くと、変に疲れた。なんか、俺はこの疲れになんか。ほんとっぽい。これ、すげぇと思った。

 

長田さん。僕も、パラレルファクターの新コーナーに参加します。

楽しみです。