俺はあれから西国に行った。中央からだいぶ離れたと言うのに言われることは変わらなかった。
でも、俺はそれも構わないと思っている、この間、北条と戦ったことで自分の気持ちが整理できたからだ。
俺はこれからもニコと米津と向田とミハルと有原と桃子と共に生きていく。お前も、仲間があるはずだ。過信なんて勿体無いだろうと言われた。この世界は俺の方が長いような気がしていたが北条に教えられた。
わからないものだ。おれは西に登る、情報を集めるために、かくゆうものの、ほんとうは一人で旅をしたいだけかもしれない。ちよ姫とは会えなかった、騙された格好だ。でも、今のおれは不思議とアメリカを恨む気持ちにはならない。
俺にも、山本や、まりあ殿、獅子堂や千代がいると叫びたい。北条のように、と俺は思った。
義時よ。今後はお前の町も荒れるだろう、なぜならスパイ軍に目をつけられたわけだからな。調査員や連絡役になっているものもあるかもしれない。俺は今一度、この国回りたい、なぜならアメリカの影がスパイ軍の影があるかもしれないからだ。といっても一人になりたいだけかもしれないがな。しばし、一人旅だ。待っていてくれ、まりあ殿、山本、獅子堂、今は待っていてくれ。