今日はモイちゃんの焼きそばのお手伝いなのよ。ミハル君はふらんちゃんとリンゴ飴なのよ。
ニコちゃんはわたあめなのよ。
カンちゃんはモイちゃんと一緒に焼きそばのお手伝いなのよ。ネムちゃんはいないのよどこにいったなのね。
私は今日は焼きそばの屋台に来たわ。
ふーと脅かしてやれと思って、
いい匂いだニャ。焼きそば、いい匂いだニャ。と思って、いい気持ちになった。
その時、私は夢みたいなものを見た。弟みたいな人と妹みたいな人と夏祭りにきて、私はニコニコ笑ってる。不思議な夢だと思った。こんな事ないのに、遠い昔にあった事ようで懐かしくなった。その頃は焼きそばはなかったような気がする。あったかもしれないけど。そんなことを思い出していたの。弟と妹、私は今、一人っ子だけど、遠い昔にいたような気がする。そんなふうに思っていると頭を撫でられた。北条君があれ、猫だ。こいつはまたきているぞ。おーい。米津、猫だ。と言って、米津くんを呼んだ。
米津くんはまた、きとる。この猫、焼きそばわ好きやねん。こいつ、不思議な奴やわ。でも、おもろいし、ええやろ?招き猫やんか。招き猫、なあ、とそう言って、私をなでた。ふーとしてやろうと思ったけど、悪い気持ちはしなかった。
その時に猫ちゃんなのよ。モイちゃん。猫なのね。カンちゃん、猫なのね。と言って、わたしをニコちゃんも撫でた。ニコはニコニコとしていた。
そういえば、昔、こういう楽しい気持ちになった事があった気がする。
弟と妹と一緒にこんな気持ちを、こんな時間を過ごした日があった気がする。
今、私はバスケットボールを頑張っている。それからお寺のアルバイトにも、今、この場には夢の中の弟や妹はいない。でも、今の私には北条君やニコや米津君や有原君やミハル君がいるそう思うと今の私だっていいかもな。と思った。
そう思って、頑張る事がまず、夢の中の弟や妹へのお返事なのかと思った。
私は、心の中で、念仏を唱えた。
夢の中の弟や妹に届くように。
私はその時、にゃあと泣いた。
その時、米津君は何や、ないとるで。と言った。
北条君は、みんなで撫で回したからびっくりしたのかもしれないな。と言っていた。
ニコは猫ちゃんなのね。と喜んでいた。
ニコちゃん。夢があるなのね。
普通の人も豪族もスパイも関係ないようなそんな時がきて欲しいなのね。
そんなノ。大変よ。ありえないワ。
でも、ニコちゃん、思うなのね。夢は力をくれるなのよ。モイちゃんが言ってたのよ。
でも、それは嘘よ。
アンちゃん。モイちゃんは嘘は言わないなのね。ニコちゃん、信じているなのね。
ソウ。その夢、叶うといいわね。
スパイも豪族も普通の人もみんなで過ごせる日々、素敵だわ。応援してるわ。ニコちゃん。
ニコちゃん、そう思うなのね。とニコはニコニコと笑っていた。