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お前を救いたい。鎌倉殿の13人

お前を救いたい。

 俺たちは義経の後を追った。東北は雪が降っていて寒かった。俺は父さんと雪をかき分けた。おーい。とあいつの名前を呼んでみた。俺はこれまでの事を思い出していた。プロジェクト・イージスなんてかっこいい名前を付けたが実際は一枚岩になれず俺の名前を使っておっさんになんとか許してもらったものだ。俺はこれまでの事を考えていた。考えると気がめいった。俺は考えたくないのでイヤホンの歌のボリュームを上げた。何かから逃げるように歌の世界へ音楽の世界へ音の響きの世界へ逃げるように音楽のボリュームを上げた。俺にとっての趣味は、歌を聞く事や声真似であいつにとっての趣味は漫画を読む事。それもラブコメだ。まったく、今の俺やお前とは違う世界だろうに。以前、あいつは言っていた。籠漫画の世界もこの世界のどこかに必ずある。高根の花だ。俺にとっては縁遠い世界だと躊躇していても何かの拍子にそれがやってくる。その何かとつながれる時がやってくるのだ。現に兄さまは平氏を内倒し、自分の勢力を作った。そして俺やお前はその勢力の一人だ。兄さまは野望を形にする男だ。けして絵空事では終わらない。それを形にするために俺はこの力を使いたい。モイちゃんならそうしただろう。ならば俺もそのようにする。漫画がその事を教えてくれた。漫画はたくさんの事を教えてくれるぞ。俺に魔法があることも教えてくれたのだ。お前のそのイヤホンは何を聞かせてくれる。音は遠くから響いている。何とかなる。とあいつは笑った。俺は今まで身をこにして戦ってきた。何よりも戦いの後の歌が好きだったから。俺はこんなに好きなものが力をくれるという事を今まで知らなかった。土に汚れて涙で枕を濡らそうとも好きなことは俺に力をくれた。だから、俺はなんでもできると思っている。それがおっさんだとしても、それが上皇さまだとしても今の俺には力がある。でも、東北の雪は寒い。内にある熱をどんどん奪っていくような気がして俺は少し怖い。俺はこんな時に思い出す。あの部屋で歌や声真似を聴いた日の事を父さんや兄さんの事を。そしておっさんとはじめてあった日の事をおもい出す。あの時、俺は誓った悪党になると誓った。しかし、現実は残酷であった。それでも、自分の趣味が新しい出会いが力をくれた。そしてそれは大声で言わずとも今もこの心にこの体躯に生きている。それが力をくれる事を今は良く知っている。だから、俺はお前を救いたい。この腕をもって救いたい。この雪を越えて。