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せんろの本。みんなの本。政治家稼業 パラレルファクター。

 


せんろの本。みんなの本。政治家稼業 パラレルファクター。

 

 せんろ議員は、うきうきして、事務所の奥の書斎に行って、何やら作業をしている。

今日は、珍しく、政治を教えている安達君も、いた

せんろ議員は、今、本を三冊、書いている。一冊目は、センゼンから、センゴのワコクの歴史、産業史、経済史の本である。せんろは、最近、莫大な資料を読み込んで、産業の歴史や、経済の歴史を研究している、ワコク国内の資料では、限界があるので、カメリア国。正義党のパトリックさんに、頼んで、カメリア国側からの調査資料も、いただき、本にしている。調査の中で、ワコクの小野道が、夏のあるよるカメリア国の鳥人航空隊による総攻撃を受けたが、海からのてつのくじら号からの大砲攻撃と、ワコク軍の高射砲により、一方的な戦いは、一進一退の攻防戦、大決戦となった事がわかった。ここは、映画てつのくじらでも、描かれた。小野道の戦いである。この戦いで、小野道は、焦土と化した。だが、せんろ議員のおじいさんのおかげで、なんとか、復興することができた。

せんろ議員は、この本を書いたのは、カメリア国のイテキたちが、ワコクを荒らしたという事ではなく。ワコク人には、英知と、逆境に耐える力があり、そして、何よりも、ワコク人は、愛をもって、カメリア国と接してきた。という事を、伝えたい。という、思いで、書いたのだ。

安達君は、小野道で、暮らしている。小野道の船の汽笛を聞きながら、じゃけえ。やけえと言って暮らしている。安達君は、小野道の人ではない。ただ、せんろ議員に赴任しろと、言われて、小野道へ行っただけだった。だが、不思議なもので、今では、小野道の言葉が、自然と出るようになった。やけえの、ほうじゃのう。そがあか。と、出るようになった。そして、縁あって、愛する人も、出来た。小野道の海も、お好み焼きも、キャベツも、マーボー豆腐も好きになった。戦争で、焼け野原になったこの町。けれど、皆、立ち上がった。小野道の男は、海の男。海の男は、流されず、流れを作る。しごうしたるけえの。の精神で、前へと進む。そのことを、安達君は、肌で、感じたのだった。小野道の潮風を感じるように、肌で、感じたのだ。そのことも、フィールドワークの結果として、本にまとめた。

これが、せんろ議員が作っている二冊目の本である。本と言うのは、面白い。本は、いろいろな世界に、連れて行ってくれる。文章は、面白い。いつも、何となく思っていることも、書いてみるとよくわかる。そして、それも、本にすると、一つのアンサンブルとなり、読む人に伝わるのだ。

三冊目は、この間のワコクの新種の桜、キララカの開発の歴史と概要、そして、開発に携わった奏山農林試験場の古野さん、北川さんのインタビューが載った本だ。

桜は、美しく、人気が高い。しかし、反面、病気に弱く、虫に食われてしまう。それを何とか、しなければならないと思った。古野さんと、北川さんは、せんろ議員に、相談をした。畑が違うので、何もできませんよ。と言われるのかと思ったが、研究にも、携わってくれた。

大変、興味深いですね。私にも、何か、お手伝いをさせてください。と、ニコッと笑い。古野さんと、北川さんたちを助けた。しかし、門外漢なので、難儀したが、桜の研究のイロハを一から学び、新人研究員に交じって、汗を流した。不思議なもので、興味が無くても、みんなでやると、興味がでてくるものだ。せんろは、そう思った。そして、桜の開花祝いの式典の日。まるで、娘か、息子の入学式に出席しているような気持ちになり、私にとっても、この日は、ハレの日です。と、言ったのは、この間の事だが、強く心に残っていた。そんな気持ちで、硬い文章をたくさん書いているせんろ議員。安達君も、汗をかいて、原稿用紙に、ねじり鉢巻きをして、向き合っていた。

けれど、安達君は、楽しんでいた。書けば書くほど、小野道の地域の人たちの顔が浮かぶのだ。最初は、自分は、清和党の人間なので、小野道の人々と、仲良くなれるか。心配であった。けれども、ある日、寂しい気持ちで、海を見に行った浜で、あの女の人に会った。その人は、悩みを打ち明けると、「そがあに、なやまんでも、ええよ。男の人は、皆、一人で、なんでも、かかえてしもうけえ。やけども、そがあな事。せんで、ええよ。皆、ここにおるけえね。一人でなんでも、出来ることが、強い事では、ないんじゃないかねえ。」と、言ってくれた。優しい声だった。その人は、眠そうに、海の向こうを見ていた。その人は、時々、自分の夢のために海を渡った弟に会うためにこの浜に来ているそうだ。

その人は、可愛い笑顔で、ここにくると、タケルさんにあえるきがするねぇ。と、言った。

安達君が、そのタケルさんというのが、広瀬 タケルくんで、あるという事は、後で知った。

都落ちだと思っていた。小野道。せんろ先生は、僕を裏切ったんやね。そう思っていた。けれど、捨てる神あれば、なんとやらで。なんとか、こちらで、生きることができた。その事を、紙に込めた。あの子、かわええな。良かったわ。という思いを文言は、まったく違う硬い政治用語だったが、それとなく込めた。安達君は、それを書きながら、その子の声を思い出していた。なんじゃあ、眠そうじゃったのう。と思った。

安達くんが、小野道で出会ったあの子の事を思い出していると、

どこからか、小さい女の子の声がした。

その声は、「あんネェーのぞみさん。ジュース。アタシ。オレンジじゅーす。^^飲みタイナー。^^と言っていた。

それを聞いて、安達君は「だれじゃあ。」と思ったが、せんろ議員が嬉しそうなので、空耳かいの。と思っていた。

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