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戦参り。オレラクゴ 春風亭洛中 パラレルファクター。

戦参り。オレラクゴ 春風亭洛中 パラレルファクター。

せんろテツロウは、笑いが止まらなかった。

こうかくと、せんろ議員が、悪徳政治家みたいだが。今日は、笑っても、仕方がなかった。

なぜなら、カメリア国、はじめ、海外では、今、ワコクブームだそうだ。

時代劇、落語、歌舞伎、お能というハイカルチャーから、ワコクの、おれんじ鉄道、カイリク新幹線といった。ワコクの電車や鉄道、ラーメンや、ガーリッククラッシャーと、行った食べものまで、大人気なのだ。せんろさんは、チュリグ、キスビットと、結んだワコク友好大同盟、それにこの戦後70年間、堅実で、厳格に守られている和椿同盟が、守られているのネ。いやはや。と笑っていた。

 

和椿同盟と、いうのは、ワコクと、カメリア国が、戦争を乗り越えて、太平洋を隔てた大国同士として、お互いに、両国に対し、忠義、尊敬、相手を思いやる気持ちを持ち、新たな時代を迎えていこうという事を念頭に作られた条約である。

時の内閣総理大臣、吉田 シゲオにより結ばれた。せんろ議員は、吉田シゲオ総理を尊敬していて、彼の伝記を穴が開くほど、読んだ。

 

長きにわたる、四年にわたる戦争を超えた、ワコクと、カメリア国。

血で血を洗い、鳥人間によるワコク大侵攻と、それを食い止めんとするワコク抜刀隊による南方決戦、そして、てつのくじら、てつのとらによるカメリア海軍、水中人部隊による、大海戦、血と涙と、悲鳴、そして、女たちは、男たちの。海の向こうでは、恋人が、戦地に向かう、彼女たちを見送った。

 

すずこも、そうであったように、皆、そうであった。

すずこは、銃後を守った。カメリア国でも、ワコク人の大和魂。誰かを守るためなら、なんでも、する。たとえ地獄の炎で、やかれても、その灰の中から、立ち上がった人たちが、国づくりをすればよいという、その勇敢さ、ワコク人だけが持つ、その恐ろしさを恐れていた。

女は、海の向こうからくる、人間、侍たちから、子供を守るため、震えていた。

しかし、顔は、とびっきりの笑顔を作った。

 

あるワコク人が、切れば、カメリア人も切る。切って、切られてまた切って、そんな毎日が、続いた。

 

もう繰り返してはならない。ある男は、ワコク人の父とカメリア人の母の間に生まれた。

幸せであった。しかし、戦争がはじまると、すべて失った。

幸せなオレンジ農園も、ワコク人としての名前も。生きるために、男は、カメリア人の名前を名乗った。家も、敵味方に分かれた、弟は、アイム、ワジン。と、言って、ワコク語も、ろくにわからぬのに、ワコク軍に、入隊し、カメリア軍のアルスラーン ドラゴンズという、軍と、リュウキュウ島で、戦い、亡くなった。

家族が、敵味方に分かれ、切り合う。と、いうのは、どこの国であっても、身を切られるつらさがある。聞くには、勇ましいが。みな生きている。で、あるから、政治家は、いや、国民は、戦争を繰り返してはならない。

と、彼も、新人研修で、習ったはずである。

春風亭りゅういちろうさんの落語を聞くように、何度も、何度も。

 

さっきの、海を渡ったワコク人の戦争体験は春風亭りゅういちろうさんの落語、戦参りに、詳しい。せんろさんは、春風亭りゅういちろうさんのハナシの中では、一番のお気に入りだそうだ。しかも、このハナシ、りゅういちろうさんが、師匠の洛中さんから、譲り受けたもので、授けられたものらしい。洛中さんは、戦争に従軍している、戦地の陣地や野営で、古典落語から、洛中話(春風亭の皆それぞれのオリジナル話、このころは、洛中話と、呼ばれていた。)

しかし、洛中さんは、もう、陣地や野営では、落語も、長唄も、小唄も、謡も、披露したくないという。皆、笑わないのだ、皆、笑いたいのに、その心を殺して、耐えている。忍んでいる。そんな姿を見て、洛中さんは、「こんな所、アタシがいるところじゃ、ねえとおもったね。」という。だから、娘のもみじにも、今若手で、大人気のりゅういちろうにも、「戦は、いけねえ。」と、口を酸っぱくして、話している。

 

そんな暗い歴史を乗り越えて、今の二国、ワコク、カメリア国の関係がある。

それを乗り越えて、皆、生きているのだ。

 

ここは、とある寄席、カメリア人の観光客も、ちらほらと、見える。

 

今ここで、大人気なのは、りゅういちろう、もみじ。と、言った若手たちと言いたいところだが。カメリア国の時代劇ブームも相まって、この寄席では、洛中、春風亭洛中なようである。年を取って、おじいさん。いや、若い頃は、かの丸山明宏さんのような端正な顔立ちで、女のようだと、言われていた。肌は白く、美しい。長岡の白菊の花火のようである。

しかし、時は立ち、その顔にも、少し、しわがある。

落語ファンからは、ババ様と、呼ばれている、しかし、このババ様。

美しい。まだ、まだ、どこか、うら若い乙女、青年のようである。

不思議な男である。せんろは、その男、洛中の、落語を聞いていた。

 

時代ものである。刀ばなしである。

これにて、ゴメンニンニンという、与太郎に、お侍が、剣術を指南するという筋書きである。

この話を聞いた。かの議員様は、大笑いであった。

 

はて、マクラでは、ワコク人気に、笑いが止まらなかった・・のではなかったか。?

はて、どちらであろうか・・・。どちらが勝っても、戦は、参る。

どちらで、笑っても、腹は参る。同じ参るなら、戦でのうて、笑ろうて、参りとうございます。

笑いとは、難儀なもので、ございます。