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無色透明な今。

無色透明な今。

お兄さんが死んでしまったことによって北条家は小さくなっていくのか。家も手放し好きなものを休む義時。地方で小さくなっていればよかったのか。しかし、兄に夢を託された。そうなれば家に帰るわけにはいかない。猛威帰れないのだ。父さんは兄がいないことを知り、すこしかなしそうにしている。頼朝を拾ってくれた彼もいない。彼には夢があった。坂東武者を統一し、関東地区を統一する。大武士団を形成する。たとえそれが武士とは名ばかりのヤンキー集団だとしても兄は自分の夢を実現したかったのだ。それが今、潰えてしまった。それを義時は託されたのだ。田舎で趣味にいそしんで何気ない毎日を送る。それが義時の喜び。ささやかながらも心地よい喜びであったのだ。しかし、そこには戻れない。頼朝にも戻れないもの。隠している事があったそれは東北のちに牛若丸という弟を残してきたことである。牛若丸はのちに源義経となる。今は会うことができない。なぜならば武田氏も源氏の直流となのり勢力を伸ばしている坂東武者の東一には武田氏の盗伐が不可欠である。しかしそれはまた血が流れる地方の豪族の勢力争いに突き進んでいくという事に他ならなかった。小さなあこがれが今動き出そうとしていた。しかしそれは悪党の世界に足を踏み入れていくという事でもあった。あのコーラはもうない。声真似ももうない。けれどあるのは今。無色透明な今だったのだ。