私は、町田くんと、かなで山の図書館に行きました。
お休みの日はいつもピアノの練習をしているのですが、今日は、久しぶりに町田くんと時間を合わせて、図書館へ行きました。
図書館は広くて、色々な本があって、たくさんの人がいました。みんなはそれぞれ、おもいおもいの本を読んでいました。
私はそれを見て、みんな違う本を読んでいるな、みんな、それぞれ違うんだね。って思いました。
そして、何を読もうかなって思って、赤毛のアンを読みました。赤毛のアンは、プリンスエドワード島に住む、マシューとマリラというおじいさんとおばあさんのところにアンという赤毛の女の子がやってくるのです。私はこのお話が好きです。アンはお勉強を頑張って、クィーン学校という学校に入学します。
私は、アンが好きです、アンはいつも元気いっぱいでお勉強も頑張っているから私も頑張らなくちゃいけないよって思うからです。
私が、赤毛のアンを読んでいると町田くんも、本を読んでいたので、お互いのよんでいる本を交換して、読みました。
一緒の机で向かい合って本を読むのは楽しかったです。
町田くんは、とっとちゃんねるという本を読んでいました。私は、この本のなまえを見た時、「とっとちゃんねるって、なんだろう。」と思いました。そう思った私は、その本を読んでみました。
その本はとても良い本でした。少し、昔のお話で、最初は、難しいかなと思っていましたが、町田くんは、こんなお話が好きなんだなって思って、頑張って読みました。そしたら、ふしぎなことが起きました。それは、何かと言うと最初は難しいなと思っていたのに、読み進めていくと、このお話を書いた、黒柳徹子さんのお話に引き込まれていくのです。
黒柳徹子さんの書いた文章も、読みやすく、黒柳徹子さんの優しい世界に、私は引き込まれて行きました。
わたしも、とっとちゃんと同じで音楽が好きなので、タップダンスを先生に指導していただいた時のお話は読んでいて、楽しい気持ちになって、楽しいなと思いました。
それから、町田くんは、黒柳徹子さんが好きなんだなって思って、ふふって笑いました。
わたしは、町田くんが黒柳徹子さんが好きなことを知らなかったので、とってもびっくりしました。
幼馴染の町田くん、いつも一緒にいた町田くん、大人になったら、私のピアニストのお仕事や町田くんの仕事もあって、たまにしか会えなくて、お手紙を書いたりしている町田くん、この前、みんなでキスビットに行った時、かっこよかった町田くん、どれも知っている町田くん。でも、わたしの知らない町田くんがいたんだな。不思議だねって思うと、面白いなって思いました。この時、私にも知らない私がいるのかなって思いました。
わたしは、そう思いながら、私の借りた赤毛のアンのほんを読む、町田くんを見ていました。
町田くんの顔は、真剣そのものでした。
それは、あの時の顔に似ていました。
それを見て、かっこいいなあって思うと、なんだか、心が、なんだか、ぽあんとして、素敵だねって思いました。
そう思っている、私の視線に気づかずに、町田くんは、赤毛のアンを読んでいるのでした。
坂津 佳奈 (id:sakatsu_kana) さん、キスビットをおかりしました。