今日、僕は、美術の時間に、皆で、絵を描いた。
僕は、絵を、かくことを、あまりしないのだが、皆の声を、聴いていると、僕も、なんだか絵を、かいてみたいと思った。
何を、描こうか、僕は考えた。何がいいかな。?もう、12月だから、雪だるま。?
雪うさぎにしようかな。?僕はああでもないこうでもない。と考えた。
筆箱から鉛筆を取り出して、考えた。考えは、めぐる。
僕が、考えていると、僕の周りから、シャカ、シャカ。という音がする。
僕は、その中で、考えた。その音は、皆の絵を描く音だった。
耳を澄ますと、笑い声もする。女の子の笑い声だ。なんて、かわいらしいんだろう。?
この声は、アスミちゃんだ。
アスミちゃんは、何を書くのだろう。?きっと、かわいらしい絵を描くだろうな。
僕は、その時、アスミちゃんの絵を描こうと思った。
そう思うと、不思議と、筆が進んだ。
この時、僕は、思い出していた。この間、学校に登校するの時、雪が降ってきた。
その日は、寒くて、その日の朝、僕は、ココアを飲んだ。
ココアを飲むと、心の中が、暖かくなる。僕は、寒い日は、よくココアを飲んでいる。
ココアは、甘くて、おいしい。
外は、寒くて、学校は、楽しいのだけれど、こう寒いと、少し、行きたくなくなる。
けれど、僕は、学校に行くと、皆に会えると思った。アスミちゃんに会えると思った。
アスミちゃんにも、町山君にも、又吉君にも、シェルドン君にも、レナード君にも、ハワード君にも、ラージ君にも、会えると思った。
そう思うと、行きたいな。今日も、皆に会えるんだ。アスミちゃんに、会えるんだ。と、言う気持ちになって。僕は、寒い中を学校を目指して、歩き始めた。
僕が、歩いていると、アスミちゃんがいた。アスミちゃんは、毛糸のマフラーをしていた。アスミちゃんは、僕に「おはよう。町田君。今日は、寒いね。」といって、笑った。
僕は、そのアスミちゃんの顔を見たとき、かわいいと思った。
そして、うれしい気持ちになった。
うれしい気持ちになると、僕は、元気に、アスミちゃんに、「おはよう。アスミちゃん。今日は、寒いね。マフラー。似合ってるよ。」といった、
僕が、そういうと、アスミちゃんは、うれしそうにして、また笑った。
そして、「町田君。ありがとう。これね。お母さんが、編んでくれたんだ。とっても、あったかいんだよ。」と、いって、笑った。
僕は、それを見たとき、とっても、うれしい気持ちになって、なんだか、癒された。
僕は、手編みのマフラーの事を、うれしそうに、話すアスミちゃんのことを見て、
かわいい。いい子だな。と思っていた。
僕が、そう思っていると、僕の頭に、ちょっと、冷たいものがついた。
僕は、なんだ。と思って、自分の頭を軽く撫でた。
頭をなでると、寒くて、少し、冷たくなっている僕の手を僕の髪がやさしく温めてくれたような気がした。
僕は、自分の前に持ってきて、見た。
僕の手には、白い雪が少し、ついていた。
雪は、僕の体温で、ちょっと溶けていた。
僕は、それを見たとき、アスミちゃんに「雪だ。雪が降ってきた。アスミちゃん。」といった。
僕が、そういうと、アスミちゃんは、喜んだ。
「本当。?」と言って、喜んだ。
僕は、その時、またかわいいと思った。
そう思った僕は、アスミちゃんに「本当だよ。ほら、見てごらんよ」と言って、空を見た、僕が、空を見上げると、アスミちゃんも元気に空を見上げた。
空を見上げると、空から、たくさんの真っ白な雪が降っていた。
僕は、それを見たとき、もう、そんな季節か。もう、冬なんだな。と思った。
僕がそう思っている間も、アスミちゃんは、お母さんに編んでもらった、手編みのマフラーをして、「うわあ。雪が降ってる。雪が降っています。」と言って、僕と一緒に、
雪が降っているのを見ていた。
僕は、この時の、アスミちゃんを、絵に描こうと思った。
そう思うと、不思議と筆が進んだ。
真っ白い髪に、細い線で、丁寧に、アスミちゃんの顔の形や目を描いていく。
アスミちゃんの目は、とても優しい目だ。あの目を描いていった。
服も、かいていった。マフラーに、制服も、足も手も、耳も、それから、胸も描いていった。
この時、僕の耳に、シャカ、シャカ。という、音がした。
それは、とってもいい音だった。僕がその音に聞き入っていると、白い紙に、アスミちゃんが、笑顔のアスミちゃんが現れた。
不思議なものだ。さっきまで、何も、描かれていない。白い紙だったのに、そこに、アスミちゃんが、現れたのだから。絵を描くことは、不思議なことだと思った。
そう思うと、なんだか、魔法みたいで、面白いと思った。
僕の描いたアスミちゃんは、とってもかわいかった。
アスミちゃんを描くと、僕は、空から降っている雪を描いた。
雪は、やさしくアスミちゃんのところに降っていた。
ここまで描いて、僕は、急に、恥ずかしくなった。
町山君とか、又吉君とかに、からかわれるんじゃないかと思った。
けれども、僕は、僕の思いを形にしたのだから、もし、笑われたとしてもまあいいや。と思って、かいていった。僕の思いを絵に込めたわやからと思った。
僕が 、そう思っている間も、鉛筆は、シャカ、シャカという音を響かせて、白い紙に絵を描いていった。
僕の描いたアスミちゃんは、白い紙の中で、ニコニコと、笑っていた。