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春を探して。パラレルファクター。

春を探して。

奏山県は、まだ寒い。外には、雪が残っている。

けれど、雪も、随分と、溶けた。

道路のアスファルトは、ついこの間まで、少し凍って、バリバリになっていたが、今は、元に戻っている。

僕は、会社に行くとき、恐々、運転して、時々、会社に遅れることもあった。
僕は、その時、「あーあ。僕も、学生だったら、いいのにな。」と思った。

なぜなら、学校は、大雪の時は、休校になる。休校とは、学校は、おやすみです。雪で、危ないので、学校には、来ないでください。ということだ。

けれども、会社に,休校はない。少なくとも、僕の会社はない。
僕たちは、雪がふっても、頑張って、会社に行かねば、ならないのだ。

今年の奏山の、僕の住んでいる所の雪は、怖かった。大変だった。電車も、とまったり、道路は、渋滞になったりした。
本当に、大変だったのだ。

でも、その大変だった雪も、今は、あまりない。

雪で、凍っていた道路は、僕が頑張って、走った道路は、雪が解けて、アスファルトが、ちゃんと、分る。黒々としている。

僕は、それを見て、「やい。僕を苦しめた、雪め。とけてやがんの。」と思って、笑う。
僕が、笑っている間も、その道には、たくさんの車が走っている。

皆、どこへむかっているのだろうか。皆、いろいろな所へ行く。仕事へ行く人。買い物に行く人。病院へ行く人。映画館へ行く人。レンタルビデオ店へ行く人。いろんな人がいる。

中には、好きな人と、ドライブ中の人も、いるだろう。皆、それぞれ、自分の行きたいところへ行っている。行かねば、ならないところに、行っている。

僕は、道路を走る車を見て、そう思った。

奏山の街では、引っ越し屋さんのトラックをよく見かけた。

僕は、それを見て、「ああ、皆、引っ越しのじきなんだな。」と思った。

春には、まだ、早いかも、しれないけど、街では、もう、引っ越しシーズンが、少しずつ、始まっていた。

僕の会社でも、だれだれさんが、そい玉に移動になるとか、カレカレさんが、こちらにいらっしゃるとか、そんなことを、耳にするようになった。

僕を、会社で、応援してくださった、マルマルさんも、ホッカイドウへ、移動になった。
僕は、少し、寂しくなった。

春は、まだ、遠い。だけど、春は近い。

僕は、「もう、春が、そこまで、来ているんだ。」と思って、空を見た。

奏山の空は、青々として、どこまでも、広がっていた。その空を見たとき。奏山の空は、綺麗だな。と思った。

僕が、そう思っていると、「町田君。」と声がした。アスミちゃんだ。

アスミちゃんは、そういうと、すぐに、僕の所へやってきて、「ねぇ、町田君。何やってるの。?」と、元気な声で、聴いてきた。

僕は、その時、アスミちゃんは、元気な子だな。かわいいなあ。と思った。
僕は、アスミちゃんに、「春を探しているんだよ。まだ、寒いけどね。」といった。
僕が、そういうと、アスミちゃんは、「町田君。春をさがしているの。」といって、笑った。
それも、そのはずだ。まだ、春と言うには、少し、早い。桜だって、まだ、咲いていない。

だけど、僕は、春を探したかったのだ。雪も溶けて、空も、青々としていたから。

春は、まだ、遠い。だけど、春は近い。

この時の、アスミちゃんの顔は、可愛かった。

この時、アスミちゃんは、ほっぺたを少し、赤くして、笑っていた。

僕と、会えて、うれしいんだろう。可愛く、笑っていた。だけど、まだ、外は、少し、寒いようだ。

僕は、そんな顔を見ていると、アスミちゃんは、笑いながら、「町田君、春。見つかるといいね。もう。町田君、もう。見つかった。?」と、聞いてきた。

僕は、そういう、アスミちゃんに、「見つかったよ。とっても、可愛い春がね。」といった。
僕が、そういうと、「へえ、良かったね。町田君。」といって、笑った。

僕は、それを見たとき、また、可愛いと思った。だけど、アスミちゃんには、少し難しいかな。とも、思った。
そう思うと、僕は、おかしくて、笑った。
僕が笑うと、アスミちゃんも、笑った。僕も、アスミちゃんも、ほっぺたを少し赤くして、笑っていた。