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半沢直樹 思い出なんかいらない。

今週のお題「読書感想文」

今回の半沢直樹、特に帝国航空編は過去とのしがらみ、言ってしまえば思い出との決別をテーマにしていると思います。この話では、半沢直樹が宿敵の大和田常務と手を組み、政治家たちと戦います。戦うといってもその企業にとって最良の方策を練るのですから、純粋な戦いとは違うかもしれません。しかし、その中に仲間の裏切りや同じ銀行内の人の積年の恨みなどが引き金となった事件などが書かれます。しかし、このドラマは問いかけます。恨みや妬みや嫉みは結構だが安心・安全・誠実、航空と言う命を運ぶ大切なサービスを担うということはどんなことか。戦後から続く、安心安全を守るという事はどんなに大変か、どんなに大切かという事も書かれます。半沢直樹もただ、暴れる、倍返しをするだけではなくて、皆の思いを届けるためにまい進します。少し、前よりおっさんになった半沢直樹が熱い世界の事はあまり蚊帳の外だった彼が、自分は違っても、皆のために熱くなる。力を使う。使うようになったところに彼の成長を感じます。そして、それは頭取の過去の思い出へと繋がります。あの頃はよかったな。あの頃の仲間が罪がと言いますが。今を生きる社員、今を生きようとする会社はどうなっていくのでしょうか。半沢直樹も悲しい過去の話を聞くのでしょう。しかし、彼はしんみりとはしますが、感動はしないのではないでしょうか。思い出は良いものです。力が出る楽しい思い出や甘酸っぱい思い出もあります。しかし、それは一歩間違えば悪いものを呼びます。忖度や大きな癒着など、本人たちがよしとする秘密です。それは、必要な時もあります。俺は仲間を殺した。あの子は有望だった。だから、その罪を私は墓までもっていく。悲しげなBGMに過去のその子との思い出、夕日がきれいかもしれない。しかし、今を生きる社員たちは、お墓に手を合わせて祈っても、それは祈りと言えるのか。自分たちでそうやって生きる。しかし、それが大きな弊害を生むとすれば、それを命題として目標としてしまったら、今を生きる人はどうしていいかわからなくなる。大事なものも見失う。それを前にしたとき、半沢直樹は、大和田常務はどうするのか、半沢と大和田も過去のわだかまりを越えて、今を進んでいます。人間は今を生きる事しかできません。どんなにか輝かしい功績があろうと、ドラマがあろうと今を生きる事しかできないのです。それを今回の半沢直樹は教えてくれます。過去と向き合って生きる人も必要です。その人たちと半沢がぶつかる。少し、冷血な彼がその人たちとぶつかるのです。思い出なんかいらない。しかし、令和は令和だけではない。昭和、平成、令和とれんれんと繋がってきた。半沢直樹も第一シリーズ、第二シリーズとあった。過去の成功もあった。しかし、前にしか進めない。思い出は優しい。いつでも美しく、懐かしい。けれども前にしか進めない。ならば、思い出なんかいらない。俺たちは前に進むんだ。飛行機のように大きく離陸したいんだ。けれど、過去を思う時、明日よりも高く飛べる。過去の戦友を弔い、未来へ進む。それができるのか。それをこのドラマは問いかけている。と思います。

 

 これが愛じゃなければ、何と呼ぶのか、僕は知らなかった。

叫べよ。花の名前をただ一つだけ。張り裂けるくらいに。