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青春してるかい。?学園パラレルファクター。

青春してるかい。?
今日、俺は、とっても、いい気持ちだ。セレアが、CDを貸してくれたから。
俺は、姉ちゃんと、みよちゃん、以外の女の子から、何かを、借りたり、したことは、あんまりなかったから。
セレアから、CDを借りたことは、とっても、嬉しかったんだ。
セレアは「シュウヘイ。これを聞いてみよ。これは、わらわが、今、一押しのアイドルじゃ。」と言ってくれた。

セレア一押しのアイドル、どんなアイドルだろう。
となれば、あとは、父さんと、姉ちゃんをなんとかするだけだ。
父さんにこのことがばれたら、「何だ。シュウヘイ。女か。?色ボケしやがって。」とか、言って、またぶっ飛ばすんだろうな。
まあ、そんときは、俺も、戦うけど、セレアのCDが割れてしまうからなあ。
気を付けないと。姉ちゃんも、もし、ばれたら、「ナニコレ。シュウちゃん。」って、大笑いして、からかうんだろうなあ。
おきんばあちゃんなんか、「あら、シュウヘイ。あんた。あんたも、大きくなったねえ。
これで、石屋も、安泰だ。今日は、お赤飯だねえ。こりゃね。」と、笑うんだろうなあ。
だから、俺は、だれにも、ばれたくないんだ。
笑われたり、ぶっ飛ばされたりするのは、俺は、何としても、避けたい。
そう、おも持った俺は、忍者のように、ささっと、家の近くまで走ってきた。

ばれたくないのも、あったけど、早く、家に帰って、セレアから、借りたCDを聞きたかった。
街の中を風を切って、走る。街は、夏が近づき、少し、熱くなってきたけど、なんだか、気持ちよかった。走るのって、こんなに気持ちいいんだな。と思った。

そう思うと、なんだか、今の俺は、俺が言うのも、ばあちゃんが見てるドラマの人みたいで、変だけど、
青春って、やつをしてるんじゃないのかな。って、思った。

走ると、喉が渇いた。後で、お茶でも、飲もう。お茶、あったかな。?と思った。

ここまでは、なんとかこれた。でも、ここからだ。ここは、もう、俺家の近く。の家の前、俺の家の目と鼻の先だ。
父さんが見てるかもしれない。いや、父さんが見てなくても、タメさんや、イワさんが見てるかも、知れない。

この時、俺は、何、ばれるときは、ばれるんだから。と、思った。

ばれても、平気さ。と思った。
けれども、やっぱり、少し、恥ずかしかった。

そう思うと、俺は、また、走った。走ろうとした。けど、少し、疲れた。休もう。

俺は、家の近くで、ふうっと、深呼吸をした。
なんだか、少し、ひんやりした空気が、俺の体の中に入ってくる。すると、頭が、なんだか、すっきりして、心が、落ち着いた。

俺が、ふうっと、深呼吸をして、ドキドキをほぐしていると、銀色の杖が見えた。

銀色の杖は、日の光を返して、キラキラと光っていた。

姉ちゃんの杖だ。俺の姉ちゃんが、帰ってきたんだ。
俺は、なんだか、笑われると思って、家の中へ入ろうとした。
しかし、俺が、足を踏み出すより、姉ちゃんが俺に、
「シュウちゃん。お帰り。あら、シュウちゃん。
汗だくじゃない。?今日、体育、サッカーだったの。?」と、言って笑った。

その時の姉ちゃんの笑顔は、可愛かった。
姉ちゃんは、いつも、頑張っている。

もし、俺が、姉ちゃんと、同じ立場だったら。あんなに、可愛い笑顔で、笑えるだろうか。と思った。
俺は、そんな姉ちゃんが、好きだった。

だけど、今は、少し、嫌だった。俺は、笑われたくなかった。

姉ちゃんはこの時、あのことで、笑ったわけでは、なかったけど、なんだか、すごく、嫌だった。

走っているときは、秘密の作戦をやっているみたいで、なんだか、俺が、少し、大人になったみたいで、いいなあ。と思っていたのに、
家に帰ってきた途端、子供に戻ってしまったような気がしていやだった。
そう思った俺は、姉ちゃんに、「うるさいな。なんだっていいだろう。今日は、なんだか、暑かったからだよ。」と、姉ちゃんにいった。

おれがそういうと、姉ちゃんは俺に、「何よ。学校で、嫌なこと、あったの。お姉ちゃんで良ければ、相談にのるわよ。」と笑った。
違うそうじゃないんだ。
俺は、今日は、静かに帰ってきたかったんだ。
そう思った俺は、
「そんなんじゃないよ。ほっといてくれ。」と、言ってしまった。

俺のそういった声が、作業場の方まで、届いてしまったのか。
俺は、父さんに、張り手をされた。

父さんは、とても、怖い顔をして、「シュウヘイ。うるさいぞ。静かにしろ。作業場まで、まる聞こえだぞ。しずえも、なんなんだ。?
兄弟げんかなら、家の中でやれ、ここはな、俺の店の玄関でも、あるんだ。」と、いった。

父さんに、ぶたれた時はとても、痛かった。だけど、セレアから、借りたCDを割って、しまったら、駄目だ。と思って、俺は、くっと、こらえて、立ったまま耐えた。

いたいな。何するんだよ。雷おやじと思ったけど、俺は、むかっていきたくなったけど、
俺は、父さんに、「ごめんなさい。お父さん」と謝った。
姉ちゃんも、父さんに「パパ、ごめんなさい。」と、謝った。

俺と、姉ちゃんが謝ると、父さんは、気が済んだのか。「まったくもう。次から、気を付けるんだぞ。」と、いって、鼻をふんと、ならして、奥に入っていった。

父さんは、俺に背中を向けながら、「シュウヘイ、何、ボケッとしてんだ。早く中へ入れ。しずえもだ。」といった。

その背中は、広かった。その背中には、「石」と、漢字で、豪快に書かれていた。
そのはんてんは、父さんによく似合っていた。
俺は、少し、カッコいいと思った。
俺は、その背中を見て、「父さんの背中。広いなあ。」と思っていた。

けれども、俺は、父さんの背中にそう思ったとき、俺は、なんだか、悔しくなった。


さっきまで、俺って、大人、青春してるって思っていたのに、ここに帰ってくると、これだ。と思ってしまった。

作業場は、少し暑かった。みよちゃんがその中で、女の子なのに、男に交じって、汗を流していた。みよちゃんは、俺と姉ちゃんがはいってくると、お帰りなさい。と、大きな声で、俺たちに挨拶をした。
作業場は、少し暑かったが、家の中は、ひんやりとしていた。
涼しい風がはいってきているのだ。廊下では、ばあちゃんが、すやすやとのんきに寝ていた。

姉ちゃんには、後で、「なにさ。」とか、「なに、ぷんぷんしてんのよ。?」「どうしたのよ。シュウちゃん。」って、言われたけど、俺は、謝った。

俺は、居間で、お茶を飲んだ。母さんが作ってくれたんだろう。そのお茶は、俺の暑さで、もんもんとしている俺の心を少し覚ましてくれていた。