僕は、今日を楽しみにしていたんだよ。
だって、今日は、バレンタイデー。
と言うことは、ママに、チョコレートをもらえる日ってこと。
だから、今日も、早起きしたんだよね。
違僕は、お母さんが好きなんだ。
いつも、感謝してるよ。
そうそう、バーナデットも、チョコレートをくれるといいなあ。
バーナデットはね、とっても、綺麗な色の髪をして、赤いメガネのとっても似合う、可愛い女の子なんだ。
アスミちゃんと同じくらい可愛いだよ。
僕は、いつも、バーナデットに、「ハワード。しっかり。「ハワード、頑張って。」って言われるんだ。僕は、その時、とっても、嬉しいんだ。
ママに褒められた時と、同じくらいにね。
僕は、今日は、ウキウキして、学校に行ったんだ。
学校では、みんな、バレンタイデーの話題で、持ちきりだった。
みんな、チョコレートが、欲しいんだね。
僕は、廊下で、ラージに出会った。
僕が、「ラージ。今日は、バレンタインデーだな。ラージも、チョコレート、もらえるといいな。」と言うと、ラージは、「もらえるといいなあ。僕は、初めて、この国で、バレンタインデーを過ごすから、楽しみだよ。バレンタイデーって、ドキドキ、するね。インド人も、ドキドキするよ。」と、いって、笑った。
とっても、いい笑顔だった、ラージは、とっても、ニコニコしていた。
僕は、そんなラージに、「ラージ。もらえるといいな。」といって、笑った。
僕たちが、笑っていると、授業のチャイムがなった。
一時間目は、ルビネル先生の数学だった。
僕は、数学は、得意だ。
ラージもだ。
だけど、このクラスには、僕らより、得意な生徒がいる。それは、町田くんやシェルドンと、レナードだ。今日は、バレンタイデー、だから、みんな、いいところを見せようと、はい。はい。といって、手を挙げていた。
みんな、そうなんだけど、その中でも、シェルドンとレナードの二人は、みんなより、早く答えようと、頑張っていた。
僕は、それを見て、おい、シェルドンとレナード、いつもより、積極的だ。バレンタイデーは、みんな、思うことは、同じなんだな。と思った。
さっきまで、あんなにニコニコと、わらっていたラージも、真剣な顔をして、手を挙げていた。
僕は、その顔を見て、ラージの真剣な顔、初めて見たな。こうして、見ると、ラージ、カッコいなあ。と思った。
そう思うと、僕もかっこいいのかな。と思った。
僕が、そう思っていると、町田くんも、手を挙げていた。
僕は、それを見て、「町田くんも、手を挙げている。みんな、真剣だな。と思っていた。
こんなに、たくさんの人が、手を挙げても、
誰に、答えされるか、決めるのは、ルビネル先生だ。
答えられるのも、一人だ。
僕は、誰だ。誰なんだ。と思って、当てられるのを待った。
みんなが、手を挙げると、ルビネル先生は、
「あら、みんな、積極的ね。今日は、バレンタイデーだもんね。」といって、笑った。この時、僕は、
さあ、誰が、当てられるんだ。
僕は、なんだか、ドキドキしていた。
なんで、ドキドキしたのかな。
これは、ちょっと、違うよな。と思いながら、
僕は、ドキドキしていた。
僕が、ドキドキしていると、先生は、
レナード君。答えてくれると、いった。
先生が、そう言うと、レナードは、元気よく、はい、といって、嬉しそうにして、ルビネル先生の手から、チョークを受け取って、問題の答えを黒板に書き始めた。
僕は、レナードか。と思ったが、なんだが、謎のドキドキが、収まったので、いいかと思った。
でも、バーナデットの前で、いいところを見せられなくて、僕は、少し、残念に思った。
ラージは、レナードがルビネル先生に、当てられると、なんだか、しょんぼりして、さっきのかっこいい顔から、いつもの、ラージのおっとりとした顔になっていた。
だけど、ラージの自慢のキャラメルブラウンの肌は、変わらなかった。
ラージは、お肌に顔使っている。ラージの肌は、とっても、綺麗だ。チョコレートのような、きれないな、ブラウンだ。
僕は、ラージの肌を見て、綺麗だなと思った。今日は、いつもより、綺麗だった。
バーナデットに、いい所が見せられなくて、悔しい気持ちで、いっぱいになった僕は 、
気持ちを切り替えて、二限目を頑張ることにした。
二時間目は、体育だった。
体育では、サッカーをした。僕は、サッカーが得意だから、ラージと一緒に、頑張ることにした。ラージは、インドのお坊ちゃま学校に居たとき、サッカー名人とよばれていたらしい。
これは、インド人も、びっくりな情報だ。
僕は、この事を準備体操をしているときに、ラージから、教えてもらった時、こりゃ、いけるぞ。と思った。
僕は、ラージと、同じチームになった。僕のチームには、町田君もいた。
僕は、町田君に「町田君。同じチームだね。よろしくね。」というと、
町田君は「ハワード君。よろしく。頑張りましょう。」といった。
僕は、その時、町田君は、かっこいい男だと思った。
かっこいい男と言うと、芦華くんもいた。
僕は、このチームなら、勝てると思った。
サッカー名人のラージもいる。町田君もいる。芦華くんもいる。これなら、
大丈夫と思った。
僕は、この時、甘かった、バレンタインデーの日だけに、甘かった。
僕たちも、頑張るっという事は、相手チームも頑張っているという事。
しかも、今日は、バレンタインデー、女の子から、チョコレートを貰う日。
僕たちは、いや、僕は、甘かった。シェルドン達の頑張りを甘く見ていた。
僕と、ラージが、何回、シェルドンと、レナードから、ボールを奪っても、
レナードは、くらいついてくる。シェルドンは、僕たちに「何回でも挑んでやる、今日の僕は、戦士だ。バレンタインの愛の戦士だよ。僕は、負けないよ、必ず、勝ってやる。必ずね。」といって、くらいついてきた。
レナードも、汗だくになって、「僕は、こう見えてラップが好きなんだ。ラッパーなめんなよ。今日の僕は、札付きのワルダゼ。」といった。
ふたりとも、汗だくだ。僕は、こんなに一生懸命、体育のサッカーに、取り組んでいる人を見たころがない。やっぱり、二人とも、科学者なんだな。と思った。
僕が、二人の執念に、圧倒されていると、シェルドンに、ボールを奪われた。
シェルドンは、一人で、ゴールまで、突っ走っていった。
ダメだ。僕がそう思った時、ラージがいた。
ラージは、シェルドンから、ボールを奪おうと、怪獣のように、シェルドンに襲い掛かった。でも、シェルドンは、負けなかった。ここでも、ラージの攻撃にくらいついていったのだ。でも、シェルドンは、ヘトヘトだ。僕は、今がチャンスだと思って、シェルドンから、ボールを奪いに行った。
その時だった。レナードが大きな声で、「シェルドン、こっちだ。ボールを僕に。早く。」といった。シェルドンは「わかったよ。レナード、はい。」といって、レナードに、ボールをパスした。
レナードは、パスを受け取ると、すぐにゴールへ向けて、シュートした。
ゴール前には、町田君がいる。町田君は、覚悟を決めた顔をして、そのシュートを止めに行った、
しかし、レナードのシュートは、町田君の足と足の間を凄い速さで、転がっていった。
ゴール。
これが、決勝点となって、僕たちは、シェルドン達に負けた。
今日は、バレンタインデー。女の子から、チョコレートを貰う日。
僕たちは負けた。
だけど、ここから、僕たちにも、いいこと、シェルドン達には、ちょっと悪いこと。
危険な事だったかも、しれないけど、いいことが起きた。
この後、シェルドンとレナードは、サッカーを頑張りすぎて、ヘトヘトになって、
気を失ってしまった。
僕は、その時、レナードと、シェルドンを担架で運んだ。
人が倒れて、ちょっと怖かったけど、友達をたすけたい。と思ったら、体が、自然と動いていた。ラージは、流石、お父さんがお医者さんなだけあって、冷静だった。
町田君も、冷静に、「皆さん、落ち着いて。保健室に行きましょう。芦華くんは、ルビネル先生に、連絡をおねがいします。体育のエルギス先生にも、連絡してください。」と、指示をだしていた。
僕は、シェルドンと、レナードを担架で運ぶのを頑張った。
担架で、人を運ぶのは、重かったけど、僕は頑張った。
この時、僕は、二人を助けるために頑張った。この時、バーナデットにチョコレートをもらうとか、ママから貰うと買って、事は頭から抜けていた。
その後も、授業があった。
歴史や音楽があった。だけど、僕は、シェルドンとレナードの事が心配で、覚えていない。
だから、放課後、ルビネル先生と一緒に、心配だからと、シェルドンとレナードに付きっ切りだった、ペニーが、保健室から、「シェルドンと、レナードが、目を覚ましたわ。」って、泣きながら、やってきたとき、僕は、ラージと抱き合って、喜んだ。
もう、やったぜ。良かった。って抱き合って、喜んだ。
僕たちが抱き合っていると、その中に、ペニーも、加わって、喜んだ。
それを、ルビネル先生は、微笑ましそうに、見ていた。
嬉しいことは、まだあった。バーナデットが、チョコレートをくれたのだ。
とっても、嬉しかった。バーナデットも、僕と、ラージが、シェルドンと、レナードを助けたことを知っていた。
その時、バーナデットは「ハワード。大活躍ね。聞いたわよ。」って、笑っていた。
その笑顔は、とっても、可愛い笑顔だった。
バーナデット、チョコレート、ありがとう。
そうそう、ママのチョコレートも、美味しかったよ。特大チョコでね。おいしかった。
あれ、僕の話だけ、ちょっと、変。?