今日は、僕に、とって、少し、ドキドキする日だ。
なぜかというと、バレンタインデーだから。
バレンタインデーは、女の子から、チョコレートを貰う日。
貰えるかな。もらえるといいなあ。
朝、シェルドンに話をしたら、「もらえるといいね。レナード。応援しているよ。」って、笑った。僕は、笑ったシェルドンに「もらえるかな。シェルドン。僕、チョコレート、楽しみだよ。授業中も、積極的に発言したり、体育の授業も、頑張っちゃうもんね。特に、ペニーに、アピールしないとね。他の子にも、もちろん。アスミちゃん。とか。」って、言ったら、シェルドンは真面目な顔をして「レナード、いいかい。?バレンタインデーって、いうのはね、その日だけ、アピールしても、ダメなんだよ。」といった。
この時、僕は、分ってないな。と思った、それは、そうかも、知れないけど。もしかしたらって、言うのがあるかもしれないだろ。シェルドン。と思った。
けれど、シェルドンのいう事も、一理あった。バレンタインデーだからと言って、その日だけ、頑張っても、だめかもしれないと思った。
だけど、僕も、女の子からのチョコレートがほしいと思って、
「やってみなくちゃわからないだろ。?シェルドン。前向きに、いこう。前向きに。」と言って、笑った。僕が、笑うと「そうかな。?チョコレート、貰えるかな。?前向きにね。よし、分った。僕も、頑張ろう。チョコレート、僕も、ほしいからね。」といった。
この時、僕は、僕も、チョコレートがほしいといった。シェルドンが、おかしくて、フフっと笑った。僕は、笑って、「シェルドン。君も、チョコレート、ほしいのか。?」といって、笑った。
僕が、笑うと、シェルドンは「当たり前だ。僕だって、チョコレートがほしいよ。レナード、何がおかしい。抗議するぞ。」といって、笑った。
この時、僕は、シェルドンも、男なんだなと思った。シェルドンが、男、あのシェルドンが。?シェルドンも、男の子なんだね。
そう思った僕は、「お互い、頑張ろう。シェルドン。チョコレート、貰えるといいな。」といって、笑った。
僕が、笑うと、「こちらこそ、健闘をいのるよ。」といって、笑った。
僕は、この時、今日のシェルドンは、いつもと、違うなと思った。
この時も、やっぱり、シェルドンも、男なんだなと思った。
僕たちがそういっていると、チャイムが鳴った。
男の戦いが、今、始まったわけだ。
この時の、僕の耳には、いつもの、聞きなれたチャイムも、格闘技のゴングの様に聞こえた。
僕は格闘技は、痛そうだし、怖いから、あんまりみないんだけど。
この時の僕には、そう聞こえたんだ。
よし、そうと決まれば、頑張っちゃうもんね。シェルドンも、頑張れよ。
一時間目は、僕の、得意な、数学だった。僕はこれは、いいぞ。と思って、積極的に手を挙げた、シェルドンもだ。ルビネル先生が「この問題、分る人。」というと、
僕も、シェルドンも、はい。はい。といった。
僕たちが、積極的に、手を挙げると、ルビネル先生は、おかしく思ったのか。フフっと、笑った。僕はこの時、忘れていた。このクラスには、町田君がいることを、忘れていた。町田君は、授業中、積極的に手を挙げる。
町田君は、いつも、アスミちゃんと、一緒にいる。いつも、謙虚で、優しい男だ。
僕も、少し、見習いたいと思う、僕も、町田君みたいになりたいな。
だけど、今日は、そんな町田君が、相手だ。負けないぞ。と思った。
シェルドンも、同じだったに違いない。いや、シェルドンは、もっとかな。
シェルドンは、自信たっぷりだから、誰よりも、一番最初に応えたいと思っているに違いない。
けれども、誰にみんなの前に、出て答えて、貰うかを、決めるのは、先生だ。
先生。どうか、僕を当ててください。と思った。
そう思っている僕を見て、ルビネル先生は、笑った。そして、「レナードくん。前に出て、答えてくれるかな。」と、言った。
その時、僕は、「ヨッシャー。嬉しい。」と思って、「はい。」といって、前に出た。
僕は、黒板の所に行くとき、「よし、チョコレートに一歩、近づいたかな。と思って、いた。
そう思った僕は、黒板に、すらすらと、答えを書いていった。
僕は、この時、嬉しかった。
僕が、答えを書くと、先生は、「はい。正解。」よくできました。といった。
僕は、この時嬉しかった。だけど、シェルドンは、先を越されたという、顔をしていた。
町田君は、僕を見て、笑っていた。
それも、そのはずだ。男の戦いをやっているのは、シェルドンと、僕だけなんだから。
僕が、問題を答えると、数学の授業は、終わった。
ここまでは、良かったんだ。ここまでは、
二限目は、体育だった。今日の体育は、サッカーだった。
体育は、苦手だ。特に、サッカーやバスケットボールは、苦手なのだ。
寒いグラウンドで、僕は、シェルドンと、同じチームになって、グラウンドでボールを、追いかけた。僕は、運動が苦手だ。でも、今日の僕は、違うよ。シェルドンも、だ。
僕は、負けないぞ。相手チームには、ラージとハワード。芦華君がいた。僕よりも、みんな、体格ががっちりしている。でも、僕は、負けなかった。今日の僕は、戦士だ。と思って、ボールをラージや芦華くん、ハワードと、奪い合った。けれど、三人の方が強かった。
僕は、ボールを奪っても、すぐにとられた。
その時、僕は、悔しくなった。
だけど、弱気になるのは、まだ早かった。
僕一人だけで戦っているわけじゃなかった。
シェルドンが、ボールを取り返してくれたんだ。
シェルドンは、「その時、僕は、シェルドンクーパー。僕は、僕だから、負けないよ。誰にもね。だって、僕は、僕だから。」といって、ボールを奪い取った。
そして、すごい速さで、ゴールまで、走った。
ここ一番のシェルドンは、誰にも、止められない。運動会の時も、そうだった。
僕は、それを見て、頑張れ、シェルドンと、いって、シェルドンを応援していた。
その時、僕は、これは、チームスポーツだったことを思い出した。そう思うと、僕は、シェルドンを追いかけた。
シェルドンの背中を追いかけた。
ゴールまであと少し、けれど、そのシェルドンの前に、ラージが立ちはだかった。
シェルドンは、芦華君と、ハワードをうまく巻いたと思ったのに、ラージだけは、いつまでもついて来た、
ラージは、シェルドンに、「僕は、インドのおぼっちゃま学校では、サッカー名人って、呼ばれていたんだよ。シェルドン、今日は、いつになくやる気だね。」といって、シェルドンのボールを奪おうと、怪獣のように、襲いかかった。シェルドンは、「なんて、パワーだ。どうしたら、いいんだ。」といって、泣きそうになった。
その時、僕は、「シェルドン、こっちだ。パスしてくれ、こっちに、僕なら、やれる。僕に、渡せ。シェルドン。」といった。
僕がそう言うと、シェルドンは「レナード。頼んだよ。それ。」といって、僕の方に、パスを出した。僕は、シェルドンのボールを受け取ると、すぐに、シュートした。
友達から、親友から、ライバルから、奪った、ボールをゴールに、シュートした。
ゴールキーパーは、町田君だった。
僕の渾身のシュートは、町田君の足と足の間を姿速さで、駆け抜けて、いって、一点が入った。
この試合は、このシュートで、僕たちが勝った。僕と、シェルドンが勝った。
僕は、嬉しかった。
僕は、この時、やったぞ。シェルドン。と叫んだ。
その時、僕の目の前が真っ暗になった。
気がつくと、僕は保健室のベットで寝ていた。
隣のベットでは、シェルドンが寝ていた。
保健室の窓から、夕日が指している。
外は、もう、夕方なっていた。
僕は、あれ、と思った。
僕をペニーが見ていた。
僕は、メガネをかけなくても、ペニーだとわかった。
ペニーは、心配そうに、僕を見ている。
隣のベッドでは、シェルドンも、寝ている。
ペニーは、「サッカーでヘトヘトになって、二人とも倒れたのよ。もう、何やってるの。レナード。もう、二人とも、運動は、苦手でしょ。」といった。
僕は、心配そうに、そういった。ペニーに、ごめんね。ペニー、ごめんなさい。今日、バレンタイデー、だったから、僕も、シェルドンも、頑張ろうって、張り切っちゃって、ごめんね。ペニー。といった。
僕が、そう言うと、ペニーは、バカね。レナード。本当に、馬鹿よ。バレンタイデーのチョコは、なしよ。といった。
僕は、この時、とても、残念に、思った。
バレンタイデーのチョコレートをもらうために、頑張ったのに、チョコレートが、もらえないなんて。だけど、当たり前のことだ。
僕は、今日、とっても、馬鹿なことをした。
もらえなくて、当たり前のことを
そう思った僕は、隣のベッドで寝ている、シェルドンに、「ごめんね。シェルドン。僕が、今日は、男の戦いの日だなんて言うから、こんなことになって、しまったんだ。ごめんね。」といった。僕は、そういった時、目から涙が、ポロポロと、出て来た。
僕が泣いていると、シェルドンは、うるさいな、抗議する。」といって、目を覚ました。
僕は、その時、嬉しかった。シェルドンが、このまま、起きてこないんじゃないかと思ったからだ。
シェルドンは、起きると、「ねえ、レナード。チョコレートは、貰ったかな。ねえ、ペニー、レナードが、チョコレート。欲しいって。
今日は、バレンタインデーだからね。
と、いった。
シェルドンが、そう言うと、ペニーは、「シェルドン、何いってんの。こんな馬鹿なことをして、心配させる人に、チョコレートなんか、あげないわ。」といった。
僕も、そう思った。今日は、僕は、僕は、もらえらない。とおもった。
ペニーがそう言うと、シェルドンは、こういった。「どうして、今日のレナードは、いつもより、勇敢だったし、賢かったんだ。数学の問題だって、みんなの前で、ちゃんと答えたし、体育のサッカーだって、僕のパスをちゃんと、受け取って、決勝ゴールを挙げたんだよ。いつものレナードより、とっても、いいよ。とっても、素晴らしい。だから、チョコレートをあげてよ。今日のレナードは、すごかったんだ。
といった。
この時のシェルドンは、とても、優しい目をしていた。
とっても、可愛らしい。顔だった。
僕は、その顔を見て、シェルドンに、可愛いと言うのも、変なんだけど、可愛いとおもった。
シェルドンが、そう言うと、ペニーは、
「そう。バレンタイデーだから、頑張っていたのね。バカね。レナード、シェルドンも。私、心配してたのよ。本当に。」といって、ないた。
ペニーは、泣きながら、バカね。バカね。といって、僕に、チョコレートをくれた。
僕も、この時、泣いた。だって、こんなバカなことをした僕にチョコレートをくれるんだ。とおもった。
シェルドンは、この時、キョトンとして、
「何で、二人とも、泣いてるの?チョコレートをもらったり、渡したりして、感動したんだね。今日は、僕も、とっても、感動したよ。だって、サッカーをして、僕のチームが、勝ったんだから。今日は、良い日だな。」といった。
そういっているシェルドンにも、ペニーは、
チョコレートを渡した。その時、シェルドンは、「ペニー、チョコレート。ありがとう。とっても、嬉しいよ。男の戦いは、これにて、閉幕だ。」といって、喜んでいた。
僕は、この日が、いい日だったのか、悪い日だったのか、わからない。だけど、今日は、バレンタイデー。
ペニーから、チョコレートをもらえて、嬉しかったよ、それに、シェルドンにも、珍しく、褒められたし、よかったよ。
その様子を、保健室の先生が、黙って、見ていた。