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ビックバンセオリーのお話 パラレルファクター

僕は、星を見るために、望遠鏡を取りに行ったシェルドンを待つ間、ペニーとアパートの屋上で話した。

ハワードやラージもここへ後から来るそうだ。

 

ペニーは、赤いドレスを着ていた。彼女のグラマラスな体のラインがよくわかった。

彼女は、とても、豪快な女性だ。でも、可愛い感じの、そうだな。ハワードの奥さんのバーナデットとは、違う感じだ。彼女は、科学の事も、僕の研究しているレーザーやミサイルの事も知らない、だけど、彼女には、僕が持っていない強さと、明るさを持っているんだ。

シェルドンが昔、人は、自分の持っていないものを持っている人に惹かれるって、言っていたけど、僕も、そうかもしれないな。

僕が、そんなことを思っていると、ペニーが、「見て綺麗な、星空。」と明るい声で言った。

僕は、その声に、「そうだね。星空ってこんなにきれいだったんだね。本当にきれいだ。」と優しくいった。

その星空は、とても綺麗だった。どの星も、ピカリ、ピカリと白く優しく光っていた

 

こんな僕が、こんなにかわいい女の子と話してるよ。僕が、高校のときは、チェスクラブに入っていて、友達もいなかった。僕が、こんなに可愛い女の子と話しているなんて、絶対にないことだ。絶対に。でも、今、それが僕のメガネの向こうにしっかりとある。僕は、そう思うとなんだか、涙が出てきた。

それを見てペニーが「あなた、何、泣いてるの?と聞いてきた。今度は、心配したような、声だった。僕は、「昔の事を思い出していたんだよ。友達もチェスクラブのメンバーくらいしかいなかったこの僕が、今では、君という、素敵な人と一緒にいて、こんなにきれいな星空を見ている。そう思うと少し、涙がね。」と、涙声で言った。僕が涙声になるときは、大抵、いじめられた時だった。僕が涙声になる時は悪いことがあったときなんだ。

でも、今日の涙声は、違った。これは、うれし涙で、良いことで涙声になっているんだ。

 

「泣くことはないわ、何も。」嬉し涙で、涙声になっている僕の方に手をおいて、僕の顔をきちんと見て、ペニーはそういった。

僕は、それが嬉しくてまた泣いたんだ。

 

シェルドン、遅いな。皆も。何、やっているんだろう。まだ来ないのかな。

早く来い、いや、もうしばらく来ないでほしい。もう誰も来ないでほしい。もうだれも来なきゃいいのに。

 

不思議なものだ。友達もあまり多くない方だった。この僕が、たくさんの友達が来るのをまっているなんて、この大学に来て本当に良かったよ。

特に、シェルドン。君には感謝するよ。最初は、不思議な奴だと思っていたけれど、もう、君は、僕の最高の友達だ。君が部屋を貸してくれたから、僕は、一人じゃなくなったんだ。

君は、不思議な力を持っているよ。人と人を引き寄せる不思議な力を。

僕は、そう思いながら、ペニーと屋上の星空を見た。

本当に綺麗な星だった。一つ、一つの星がカリフォルニアの夜景に負けまいと懸命に光っていた。その星々は、まるで、僕らの様だった。日々、科学の発展のために、自分に負けまいと、自分と戦っている僕らのようだった。

そんな星空を見ながら、僕は、シェルドンを待っていた。