おーい、今年も俺、絵巻物、たくさん作るぞ。
絵巻物ってな。お前さんかい?
誰だよ。お前。
俺は本屋だよ。いろんな世界に行ってるんだよ。
本屋?俺のも売ってくれるのか?
そうだ。あんたの仕事ぶりは評判だよ。あんたの話は見かけによらず丁寧で元気が良いとね。
そうかな?
俺はみーとかねーちゃんに教えてもらってんだよな。みーは字を書くのがが上手なんだ。
ねーちゃんは話だな。
アンタの影にはたくさんの女がいるんだねぇ。
女、いねえよ。みんな仲間なんだ。
そうかい?豪族の歴史も苦しかろうでも、女たちをアンタは盛り上げて行くんだねえ。
まあ、アンタだから回ってんだと思うよ。
俺、前決めたんだよ。道長くんと約束したんだ。
義理堅い人だね。アンタ。名前はなんていうゆだい。お前さん?
俺、トキだ。本屋さん。
ふふふ。絵巻物を作ったらそれ伝えなきゃいけない。でも、お前さん。それを伝えるにゃ広めなきゃなんねえ。広めるにゃ本屋に頼むのが1番だよ
そうか?本屋さん。俺の話、伝えてくれんのか?なんだか。タイム先生みたいだな。タイム先生も俺にハワイの話してくれてそこに出てくるケビンくんが頑張ってたんだ。
そのタイムってやつは嬉しそうに死んでじゃないのかい?
いや、タイム先生は俺を巻き込みたくねえって豪族の戦いとか鎌倉時代の話とかに、でも、俺はねーちゃんもみーもいるから頑張れると思ってんだ。道長君も国づくりには痛みがあるって後はまひろちゃんが俺をモデルにしくれたスパイウォッチって話を作ってくれたんだ。
へぇ。やっぱりタイム先生ってな。嬉しかったんじゃないのかねえ。アンタに。痛みをわかってもらえるなんざ地獄で仏だったんじゃないのかねえ。
地獄?仏?仏は極楽にいんだろ?地獄にはいねえよ。
そこがアンタの良さだよ。だから俺はね。アンタに会いたかったんだ。
そうなのか?本屋さん。
アラ?アナタもゾディアーツなの?
アナタは敵?
どうだかねえ?俺は本屋だよ。でも、アンタとかトキのねーちゃんみたいな人とは縁があるがねえ。みーちゃんてのもね。
アナタ怪しいワ。
違うぞ。アンちゃん。この人は本屋さんだ。
本当に本屋さんなの?アナタ?
まあ、本屋さんは本当だなァ。でも、こんな俺でも仲間だって思ってくれるなら、それはお前さん。夢みてェな。話だよなぁ。
ユメ?
そう夢だ。夢ってナァ。何も寝なきゃみられねぇもんじゃねえんだよな。
夢ってな。力をくれるんだぜ。
知ってるぞ。本屋さん。力は残るんだ。
そうだね。俺はその誰かが残してくれた力を広める本屋さんなのかもしれなちねぇ。力を伝えるって言っても伝えるためにゃ広めなきゃなんねえ。広めるっていうと一番手っ取り早いのはそれを売ることだ。
ウル?アナタ。ビジネスライクなのね。
夢ってのは売ることもできる。夢を見るのにも金がいる。
アンタは嫌な人ね。
いや、最後まで聞いておくれよ.アンタらスパイの話と同じだよ。
それを届けるためには金がいるってだけなんだよ。
アナタはロマンチストなのネ。
アンタも人を攻撃したりしなかったり、他人をよく転がしてるね。でも、それはアンタは人をよくみてるってことだよなァ。
なぁ、本屋さん。アンちゃん。何話してんだ。
アンタに会えて夢みてえな。気持ちだって言ってんだよ。
トキちゃん。この人もトキちゃんに似てるワ。
そうかな?俺は悪党だからな。よく似てんのかもしれないな。
タイムもアニメもいい仲間を持ったねえ。人ってなあ、よくわかんねえ。夢みたいなもんだと思うね。俺ァ。