雨の日はいいなのね。だって、雨が降るひは音がするなのよ。
モイちゃんは雨がすき?
俺は曇りだな。平常心だ。それに曇りの日は雲がよく見える。気候も、修行には適しているぞ。
そうなの?ニコちゃん、修行はしないけど、ミハル君、暑いの苦手だから、それはよかったなのよ。
なんや。北条は、はれなすきなやないんか?
そうだな。俺はあんまり、晴れても曇りでも、何も思わないが、曇りの方が過ごしやすい。
カンちゃんは天気は何が好き?
そうやな。俺は、雪かな?俺のところ、あんま雪降らへんねん。でも、小さい時、おとんとな、スキー場、行って、雪どかーん降ったってな。すごいな、おもた。
あっ、有原君。有原君は?
いや、俺はインドア派だからさ、天気って、あんまり思わないな。でもさ、俺、晴れてる時に外、たまに走ると気持ちがいいと思うな。
圭吾君、今度、ニコちゃんと走るのよ。桃子ちゃんも誘うのよ。
ええ、おまえら、速いだろ?走るの。ゆっくり、行こうぜ。向田も、行くかな?
アンタ達、なんの話、
好きな天気の事、話してたのよ。ネムちゃんは天気何が好き?
私は晴れね。晴れていて、風があって、走り込みの時ね。それから、スポーツドリンクも持ってね。楽しいわよ。辛いけど、ロードワークね。走り込みね。
ニコちゃんもしたいのよ。
お散歩とは違うわ。
ニコちゃん、なら、やめておくなのよ。
その時、スパイバッチが光った。
赤く、光った。走り込み、懐かしいわね。わたし、得意だったのよ。向田さんは部活、頑張ってるわね。だけど、たまには、休んでもいいのよ。
その時、向田は少し、驚いて、猫になって、ふーっと、威嚇した。アンはあらあら、忘れて、おばけの独り言だから、でも、休むのは大切よ。疲れたら、休むの。お兄ちゃんにも、スパイ学校の先生にも言われたわ。ふふふ。
その時、ミハルも帰ってきた。アンを見るとミハルは、アンだな。ニコさんを返せと怒った。
アンはおかえり、ミハル君、学校、お疲れ様、ミハル君はどんな天気が好き?と笑った。
ミハルはわらうな。とアンに言ったが、その時、ふらんちゃんとクリスのことを思い出していた、3人で見た、虹が綺麗だったことを思い出していた。厳つい野球帽に似合わない可愛い笑顔、ふらんちゃんも綺麗じゃのう。と笑っていた。その時のふらんちゃんの顔は笑っていて可愛かったが、何か、つぎはぎがあってお化けみたいだった。お化けと思った。ふらんちゃんがアンのように怖いお化けだったらどうしようと思った。その時、ミハルは北条君の言葉を思い出した、どんな姿でも、どんな人間でも、お前はお前だ。と言ったことを思い出していた。ミハルは最初はいい言葉だなと思ったが、今は少し、ぶっきらぼうな言い方だなと思った。その時、僕は僕だなと思った。そう思うと北条の事がもっと好きになった。ハンデがあっても、頑張る人、ハンデっていうのもなんだか、おかしいけれど、そう思うと、なんていうんだろうな。わからない。だけど、僕はふらんちゃんとクリス、それから、ニコちゃん、米津さん。有原さん、みんなに出会えたことが嬉しかったことだけはよくわかった。
そう思っていると、アンはニコちゃんに戻っていた。北条もコーヒーを入れて戻ってきていた。
米津はミハル、帰ってきたんか?おかえり、まだとったで。と笑った。
ミハルはただいまと、言って、笑った。
有原はお前、今日。早いな。と言った。
ミハルはそうです?と笑って、北条の入れてくれたコーヒーを飲んだ。
その味はとてもおいしかった。そのコーヒーを飲んだ時、ミハルはここが自分の家のように感じられた。そう思うと、ほぼ毎日のようにくる桃子さんも、こんな気持ちになるからここにきてくれるのかなと思っていた。
ミハルがコーヒーを飲み終えると向田が満足そうね。今日、いいことあったの?と聞いた、
はい、クリスとふらんちゃんと遊びました。それから剣道も。と満足そうに言った。