今日は土曜日だ。ゆっくりとして。次に備えるんだ。毎日、少しずつ頑張る。良いことだ。
昨日はお買い物をしたのよ。楽しかったのよ。だっていっぱいものがあるのよ。素敵なのよ。
無駄づかいはよくないな。毎日、コツコツと貯金するんやな。
俺は、貯金なんていやだよ。プラモデルだろ。映画のグッズになりきりパーカーだろ。ほしいのがたくさんあるんだよ。
僕はお茶とか、ロシア文学とか、ためになるのを買います。武道の指南書とか。
こわいよ。俺、サブカルの方がいいよ。
俺様はキムチだろ。それから酒だ。
未成年はだめなのよ。
俺は散財はしない。休みはゆっくりと休む。
私は部活、いってんの。暇じゃないわよ。あんたらみたいに。
休むのもええもんや。
怒らなくてもいいのよ。リラックスするのよ。この前、楽しかったから、一緒に行くのよ。
どこへいこうっていうの。
お買い物なのよ。
僕は指南書を買って剣道がうまくなりたいですよ。時間は有限ですよ。
でも、今は休みたいのよ。
休み過ぎるのも良くないがリラックスは重要だ。
そうなのよ。
あんたたちがうらやましいわ。私、行ってくる。
休みの日か。俺も外へ行こうかな。
俺はゆっくりしよかな。
良かったのよ。ニコちゃんもここにいるのよ。
僕は部屋に行こうかな。
部屋がきたないぞ。ミハルよ。
うわー。お父さんみたいだ。はいはい。
ここは俺の家だ。片付けしとけ。
片付け、大変なのよ。お手伝いするのよ。
俺も、やろうかな。
皆でやるのか。
アカンか。たまにはええこともせんとな。
悪いやつなの。カンちゃんは悪いやつだったのよ。
興奮したら体に悪いで。
そうなの。良かったのよ。
誰が悪いやつかなんてわかりませんよ。
おい。ニコをビビらすな。
本当にお父さんみたいだな。
俺はお前たちのためなら何にだってなろう。そして俺たちみんなで強くなる。
相手が強かったら?
そりゃ、上回るだけさ。豪族だろうが何だろうが。
さすが若殿は違いますね。
俺は現代人だ。それに大名になる気はない。
俺は魔法を使いたいだけだ。良いことのためにな。
そうやって滅んでいった人も多いというのに。
それは誰の言葉なんだ。ミハルよ。お前の父さんか。新聞か。本か。言葉は生きている。うのみにすんな。俺はそう思う。
大人はみんなそう言います。
俺は違う。他の奴らはどうかしらんが。俺は違う。それに俺たちを見てもそう思うか。
思いませんけど。思えないんですよ。僕、中学生ですから。
そうか。お前がそう思うならいい。でもな。俺の家の中で家は違う。この中で中だけはそう思ってくれ。それに見せてきたはずだ。
伝わるといいですね。
そうだ。それが俺の家のやり方なんだ。
えらい喋るやんか。芸人みたいやな。あはは。
これがこの家、城のやり方。
そう思ったとき、ミハルは思い出していた。他の殿様の所にいると競争にさらされる。事件が起きてもここ連中は強い。それはこの守人が盛り立てているからだ。と思った。
それがあるからここの城のやつらは、僕も含めてのほほんとているかな。と思った。
そう思うとミハルはこいつを切りたくなくなった。剣の持ち手に妙な熱さと少し気味の悪い汗だけが残った。その汗を感じたとき、この汗の中でニコさんは笑っているかなと思った。
ネムさんも部活をやって汗をかいて、楽しくやっているのかなと思った。部活の汗とこの剣の汗は違うのかなと思った。