君の名は 鎌倉殿の１３人
あいつはいつも楽しそうにしている。今日も声真似が楽しかったそうだ。学校も楽しくて後輩、行くぞ。お前、って喜んでいた。クラスが違っても声は聞こえてくる。あの人って北条さんのお兄ちゃんらしいよって噂にならないか心配。あいつバカなの。子供なの。何にも知らないのね。どれだけの人をつぶしてきたか。わかってんの。あいつは一人で生きてきたみたいに思ってるけど、ここまでみんなの協力があってここまで来たのよ。それを知らないで冒険って言葉で片づけて、何やってるの。もっと、新海誠さんのように繊細に生きるべきよ。あんたは。学校が楽しいって言ってるのがホント、はらたつ。私、あんたと血がつながってなくてよかった。あーみたいにお兄ちゃんなんて言わないんだから。私は私。あんたはあんたよ。兄妹じゃないわ。本もあんまり読まないみたいだし、だから、すぐに喧嘩になるのよ。あんたはもっと本を読むべきだわ。私はあーみたいに甘くないんだから。大体いつも、あんたはあーちゃん。あーちゃんよね。私は生きてるのにあーちゃん。あーちゃん。どこまで行っても、まあ、いわれなくてせいせいしてるけど、言われない方が静かで読書も進むわ。あんたはうるさいの。もう静かにしてよ。学校は勉強するところで遊ぶところじゃないんだから。あんたには何も分からないわね。今日はとってもうるさくて最悪な一日だったわ。新海誠さんといたら、また違うのかしら。
