おれは昨日、夢を見た。父さんとヒキさんとあーもいた。みんな。もういないのに、ミーはニコニコしてた。いつもよりニコニコしてたな。普段はいつも、思い詰めた顔してるのにな。あーみたいだった。あーも笑ってた。歌を歌ってた。いつまでも歌うわ。愛してる、うたいつぐいつでも。って、歌ってたよ。義経もいたな。嬉しかった。後輩もおれ、先輩のこと、守りますから、こんなのはおかしいです。って、うるせえな。おれの家にはおれの家のルールがあるんだよ。おまえのいえにもあんだろうがって言ったけど、つたわらなかったな。そこは残念だが、そういうやつだからな。でも、嬉しいよな。
おっさんにもあったよ。これから頑張れよって言ってた。お前は立派な悪党だって、嬉しかった。おれ、おっさんに認められたんだ。嬉しかったよな。みーも笑ってた。あーは歌ってた。ずっとここにいたいと思った。なんだか、昔みたいだと思って、にいちゃんにも会いたかった、でも、いなかった、でも、嬉しかったんだ。にいちゃんらしいと思って、そう思うと、先に進みたいと思った。だって、おれは一人じゃない。おれはあーとみーのにいちゃんだ。それにおっさんの一番弟子で今まで、みんなでやってきた。人は死なない。みんな生きてる。俺も、誰かの中で生きてるはずだ。そう思うと現実とか、ネットとか、昔とか、今とか、あんまり関係ないのかもしない。みんな、何かの中で生きてる。だから、俺は先に進みたい。俺は、父さんの息子で、にいちゃんの弟で、あーとみーのにいちゃんだ。人は繋がりの中で生きている。この繋がりを大切にしたい。今は、自分だけのことじゃねえ、妹のことも考えられるようになった。おっさんのお陰でここまできた。悪党の力をつけて、ここまで、こられたんだ。おっさんに出会えなかったら、また俺は違っていたかもしれない。再認識できなかったかもしれない。俺は人と人の繋がりの中にいるし、俺も、誰かの過去の中で生きている。あーは歌が上手くて、みーはアニメに詳しい。それを今、再認識できなかったかもしれない。俺、もっと頑張るよ。おっさん。それから、あーとみーも見ててくれよ。俺は今、生きてるぞ。
