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ズッコケ三人組の構造がおもしろいです。

ズッコケ三人組の構造がおもしろいです。

ズッコケ三人組の構造がたのしいです。なぜならば怪盗Xなど怖いキャラや心霊に見せかけた殺人事件、環境テロリストとの戦いなど難しいテーマになってもハチベエハカセ、モーちゃんといったキャラクターに守られて不思議、冒険ものの世界から逸脱していないのが楽しいです。先生はもっとズビズバ書きたいのだろうけど、それをハチベエハカセ、モーちゃんが止めるかのようにジャズのセッションのように合わせていきます。演出家の宿題に答える俳優たちのように考えをめぐらしながら答えていくのです。また、このズッコケ三人組は先生の字の文がさえわたっていてそこも面白いです。ハワイ旅行で書かれるハチベエの一族の知られざる日米の逸話。モーちゃんの母子家庭・片親の話など大変学びになります。それもさることながら担任の先生のタクワン先生が人格者で読んでいて、この三人にはどんなことがあっても帰ってくる場所があるのだな。と分かって面白いです。ハカセがあだ名や役どころのイメージとは少し違っていて物知りであって頭が余りキレ過ぎない所が面白かったです。読んでいく中でハチベエは誰とでも仲良くなれる人だと分かり、それでいてビジネスや商売にも明るいところがあったり、なんといってもこのズッコケ三人組というのはモーちゃんがいないとまとまらないのだ。彼のマイペースさと押し付けない男気があって成り立っているのだという事がわかり面白かったです。一人では乗り越えられないことでもみんなとなら乗り越えられることがあるということがよくわかりました。

何があってもその問題を乗り越えられる強さを持つことが非常に重要な事であると分かりました。