今、伝えたいこと。
遠藤関が貴景勝を倒しました。遠藤関は取り組みの後、少しいつもよりニコっとしてインタビューに答えていました。インタビュアーさんの問いに「分かる人には分かると思います。」と即答しました。なんでしょう。なぜ、遠藤関はそうこたえたのでしょうか。おかしいですね。なんでも、遠藤関の付き人さんの大翔龍が引退したそうです。付き人さんというのは、関取の身の回りの世話をする方の事です。遠藤が関取になってから良いときも悪いときも一緒に旅を続けてきてのでしょう。いい話です。普段はインタビューで自分の気持ちを話さず淡々としている遠藤関。しかし、今日は違いました。即答でした。事前にコメントを用意したのでしょう。そう、自分の気持ちを伝えるために。今日は勝つぞと決めて。いい話です。即答というと照ノ富士は逸ノ城をものともせずに倒しました。照ノ富士は今日は今日。明日は明日です。と答えました。おや、この方は自分の言葉を話さない。寡黙な方なのですね。こちらの方は。人の気持ちというのは伝えないと分からない。相手がどう思っているかは私でもなかなかわからない。伺い知ることができないものです。それをストレートに伝えないのがお相撲さんの奥ゆかしさ。日本文化の難しい所のようです。しかし、伝えるべき時に伝えないと後悔します。ですから、先の遠藤関は立派でした。私も、かくありたいものです。自分の犯したことを隠さず、正直に。それができる方は立派です。えぇ。とっても。今日の相撲はとても感動的でした。照ノ富士関、頑張ってください。応援しています。そして、古畑さん。またいつか、お会いましょう。とても、楽しいいいところで。お酒でも飲みながら、古畑任三郎でした。
