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小さな世界・大きな世界。麒麟が来る

小さな世界・大きな世界。麒麟が来る

荒木村重はいらないよ。もう。決まったことだもん。それにしてもいいなぁ。シンジ君もアスカちゃんもレイも優しいもんね。マリちゃんも。なんだよ。その顔は、カヲルもなんかないの。えっ。うるさいよ。もう、みんなで楽しく暮らせれば、それでいいもん。ねぇ、シンジ君。あれ、違うって、もう、なんで、私が自分で考えて、物言ったら、こうなっちゃうのさ。もう、シンジ君が君は僕と同じだね。だって、カヲルも、もうちょっと勉強したほうがイイヨ。って、信長みたいに、流して話すなよ。もう。皆、私が集めてきたんだから私の友達に仲間にあってよ。私はこれが幸せなの。もう、アスカはわかってくれるね。レイもにおいが似ているし。マリちゃんは厳しいな。大人になりなよって。厳しいよ。信長はもう。大人なんだからさ。大人じゃなくても考える力はついてきたの。もう、シンジ君みたいに昼行燈のさむらいと違うんだから、カヲルは一緒だっていうの。私、今までたくさん、魔法の事勉強してきたよ。丹波だって、本願寺だって一定の成果は上げたんだ。権六が甘いから遅いの。フェイトちゃんはさ。頑張ってくれてるし。この間の黒いのだって気に入ってくれた。私、いい線。いってるもん。知らないだろ。帝にだって認められたんだから。偉いだろ。偉いって言ってよ。

レイはどう思うの。褒めて、「まだ。だめよ。あなたは心にとらわれて生きている。って、偉そうなこと言うな。私、頑張ってきた。カヲルなんだよ。「君は大事なことを忘れているヨ。僕たちは今こうして生きているけど、君は狭いところに生きている。君は水槽の中の魚さ。君はただ、回っているのさ。水槽の中を広い海だと勘違いしてネ。君はもう一度、たちかえるべきなんじゃないかナ。キミダケジャナカッタロウ。流して話すヒトはね。人には人の数だけ、思いがある。けれども、指が五本あるように、耳が二つあるように、決まっている。それが多数派なことがあるのサ。まあ、指が六本あろうと、耳が四つあろうと、ボクニハ、関係ないけど、それが多数派なのサ。基本とはソコの事だよ。君は君らしくあるのは、美しいとオモウよ。けれども、ソレを魅せていくときには、ソウイウ配慮がヒツヨウだって、事サ。」と笑った。アスカは黙って聞いていた。信長はそんなの光秀と一緒だヨ。と怒った。カヲルは「何も、君じゃなきゃいけない事なんて、世の中には一つだってないのサ。それがモシ、あると、するなら、シンジ君のようなヒトだよ。それができない人は、規則性をもって、生きるしか、ナイノサ。ほら、これ一つだって、キミだけのモノジャナカッタロウ。世の中は広いノサ。君のようなヒトにアフレテイル。」アスカは気持ち悪いと思った。

何が気持ち悪いか。というと泣きべそをかいてカヲルの話を聞く。信長を気持ち悪いと思った。なぜなら、目は泣いているのに、汗をかいて、怒っているからだ。マリは「やれやれ、仕方ないニャ。」と思った。信長は今この場がいやだった。マリもカヲルもアスカも、いやだった。なんとなく打ち解けられなかった。自分がいやだった。シンジ君がうらやましかった。仲間に囲まれて、泣きじゃくっても、距離を作っても引力のようにそれが戻るシンジ君がうらやましかった。カヲルはさっき、このセカイは君じゃなきゃいけないコトなんて何もないと、言ったが、じゃあ、なんで、この世界が皆同じなら、信長には「ナニモナイノサ。」と思った。こんなのはおかしいと思った。マリはそれを聞いて「やれやれ、自分の世界を持ってるな。それは立派なことだけど、キミは青いよ。思った。そして、まだ、先は長いぞ。とはっぱをかけようとした。

レイは、今の信長が自分に似ているな。と思った。生まれてからここまで、一つのことしかわからないのね。と思った。シンジは信長がうらやましいと思った。できるなら、人を遠ざけて、生きていきたい。と思っているからだ。心のままに生きて、心のままに怒ることができる。そんな彼女がうらやましいと思った。けれど、彼女には、ここの仲間がいる事。レイがいる事。アスカがいる事。ミサトさんがいることの良さ。心地よさがわからないんだな。と思うと少し、優越感が湧いた。けれど、この人には何もないんだ。と思うと少し、悲しい気持ちになった。

この人は自分の殻にこもっている。自分と似ているからわかるんだ。だけど、君にはエヴァがない。君はエヴァに乗れない。そこが君と、僕の違いだ。と思った。信長はうずくまっていた。みんな嫌だと思った。こんなことなら、光秀とキチョウ姫とフェイトちゃんと一緒に美濃いれば、良かったんだ。斎藤道三のおじさんと一緒にいれば、良かったんだ。魔法の図鑑もって、本もってあっちにぐるぐるこっちにぐるぐるでいれば、良かったんだ。と思った。けれども、それじゃ能がないと思って、光秀と力をつけて、美濃から、京まで、駆け上がってきたのも事実で、大事な思い出だった。光秀の事も好きで、一緒にここまできた事が誇りだ。と思った。だから、謂れをしらない。シンジやカヲルやマリにここまで言われるのはいやだと思った。

これは今まで、特段取り上げて、来なかった。この同じ空にいて、今、今しがた知った人たちなのだがそう思った。今しがた知った人たちにここまで思われている。そう思うと、光秀やキチョウ。権六、もういらないと思った荒木村重まで、懐かしい、帰りたいと思った。懐かしさとは時に癖になってしまうそこから歩みだせなくなってしまうと思うからだ。そんな事、言われなくたってわかっている。さっきのカヲルの指摘はもっともだ。

光秀なら、ご注進ありがとうというだろう。しかし、それが信長にはできなかった。

頭を下げることができなかった。ただ、うるさいと言うことしかできなかった。だから、シンジ君に「この人には何もない。この人はエヴァに乗れない。」と思われても、仕方がなかった。それも分かった。松永久秀に「天下の茶器の平蜘蛛を渡せ。」といったことがあった。その時も、むっとした。だが、松永はエヴァもやってみればいいよ。影のある役も。」と言ってくれ。こうして、皆にも、引き合わせてくれた。実は、将軍にも感謝している。今こうして、大きな勢力を持ち、光秀とともに汗を流し、フェイトちゃんとも仕事ができるのは、将軍のおかげだった。越前や室町幕府の官僚たちと戦い、将軍とともに新たな道を切り開いた。その号令をだしてくださったのが、足利義昭様だったのだ。そのように考えると、今こうして、カヲルやシンジ君やアスカやレイやマリと話せているのも悪くないと思えた。

しかし、その場に、光秀の姿はなかった。道を示してくれ。心の運び方を教えてくれた光秀はいなかった。最初は自分の頭で考えると息巻いていたが、今考えるのは光秀の事ばかり、ああ、美濃の里へ。こんなことをいっても先へは進まない。その頃とは違うのだ。それは、わかっている。分かっているのだ。ただ、それが、もどかしかった。もどかしいから、権六と荒木村重を処罰する。徳川や三河にも反旗を翻されそうだ。私が消えても、誰も悲しまない。それがもどかしかった。君はエヴァに乗れない。そう言われたのが苦しかった。

それを見て、アスカは気持ち悪いと思った。闇の中でうごめいているように思えたからだった。こんな時も考えるのは美濃での日々ばかり。もどかしさ。もどかしいと言いながら。今こうして、シンジ君やカオル、アスカやレイやマリと話せている。自分は恵まれている。力もつき、力があり、美濃時代より領地や石高、南蛮人も多数来て、海はつながっていると日々、感じる毎日。それは良い事だ。前進だ。しかし、もどかしい。何とも言い難い渇きが信長を襲っていた。それを見てシンジは自分と似ていると思った。それを感じて信長はイラついた。もうー。と怒った。ただ、そこにあったのは渇望だった。アスカは気の気持ち悪いと思った。何度見てもそこは譲らなかった。力がついてもどうにもならない事がある。

信長はそれを知った。だが、夢の遂行は続けねばならん。誰に何と言われても、その誰の言葉に隠れている意味が大きくなって行くように感じる。徒手空拳である。

これも、カヲルがいうように、誰でも思うことなのだろうか。それが信長は腹立たしかった。マリは眼鏡を通してそれを見た。眼鏡のフレームがきらりと輝いた。