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私のカゾク。政治家稼業。 

私のカゾク。政治家稼業。

 

 私の周りは変わっています。

せんろ先生はじめ、皆笑っているのです。リノにしても先生にしてもニコニコと笑っています。私は笑えません。あんなに時には場違いではないかと思うほどです。なぜみんなあんなに楽しそうにしているのでしょうか ?私にはわかりません。いつもあんなキラキラでできるんでしょう。リノも先生も輝いています。先生はワコクのためにリノは大まほーつかいになるために勉強をしているそうです。

先生もリノも夢があるんですね。そういう風に思うと二人とも同じ人、せんろテツロウという人なんだと思います。私も先生曰く先生の一部らしいのです。けれど、その前に私は私なのだそうです。

私にはそれが分かりません。私には夢も何もありませんから。けれど心はあると思います。リノを笑顔にさせ時にあのリノに現実を教えるソレが私の役目だと思っています。

私はあの時、おもちゃ屋で誓ったのです。彼と。だから、私は冷たくても暗くても負けません。リノのためなら、先生が与えてくださったこの役柄をやって見せます。演じきるのです。作り物でも構いません。私はおもちゃです。アニメ風のどこにでもあるパペットの人形です。だから、作り物でもまがい物でも構いません。この心は本物です。

 

この間、不思議な事がありました。のぞみさんが私を洗濯してくれたのです。洗濯機で丸洗いをしてくれたのです。洗濯は気持ちが良かった。水というのはこんなに気持ちがいいのだな。と思いました。私は水の流れと一つになっていました。洗濯機の中は暗くてうるさかったですが気持ちよくて心地が良くて眠くなってきました。私はこの時、命というものを感じました。私はおもちゃなのに。不思議ですね。生きていても良いことはありません。けれど気持ちが良かった。それが終わると、リノがのぞみさんに「ねぇ。のぞみさん。そふぁちゃん。お風呂に入ったのネ。」といって、私を渡すように言いました。

のぞみさんは「せんろさん。30分だけですよ。」と、言って少し、ため息をついて渡した。リノは「えぇー。30分。」と言いましたがあまり駄駄をこねず、夜、遊ぼう。テツロウにいうもん。でも、テツロウ。忙しいもんな。でもさ、夜は遊ぶヨ。」と、いって30分で我慢をしていました。リノの手は温かかったです。手は白魚のようで少し小さく繊細な手でした。

 

リノの手はいつもの私の特等席です。リノと世界を見て回ります。お花屋さんやケーキ屋さんにも行きます。三人で。先生はいつも後ろで、二人とももっと楽しんでと合図を送ります。けれどリノは応えますが、私はあまり応えられず。悶々としています。ケーキ屋さんにいった時、ケーキは見えましたが私には味も匂いもわからず、ケーキってどんなのかしら。と思うのが精いっぱいでした。リノは楽しく元気よく楽しんでいます。

他人を押しのけてでも楽しむのです。心を意のままに表現します。けれど、私にはそれができません。私にも先生の一部があるなら、それができるはずなのに。と思います。先生のスーツもよく手入れがしてあって、それと同じように私もよく手入れがしてあります。私は感謝しています。そう思うと同時に申し訳なくも思います。私ももっと笑い。楽しめばいいのかしら。と思います。そのことをリノに言うと「そふぁちゃん。私いつも送ってるんだけどな。でも、読んでくれないよネ。でもさ。いいよ。それがそふぁちゃんだからさ。」と、笑いました。

そしてこうも言いました。そふぁちゃんって可愛いんだからもっと自分をタノシンデ。」と。

 

私は何と言っていいか分からず。悩んでしまいました。

もっと、上手く応えたい。そう思った。そう思うと、リノにごめんなさい。と思った。

 

そう思った私は先生に相談をしに行きました。先生は時間を延ばすことについて一人で考えていました。先生にはのぞみさんがいますから。目標のために頑張らねばならないからです。

私は先生に夜分。申し訳ありません。私、どうしたらいいかと思ってと先生に相談をしました。

 

先生は私に「そうですね。ソファ。あなたは。私やリノとは違うかもしれませんね。」と笑った。ここの人は笑いものにするんだわ。と思いました。私だったらそんなことはしません。と冷たく思いました。

先生は紅茶を飲んで私に「けれど。それはあなたがあなただということです。私の中のあなたがあなたになった。それは良いことです。私が私だけになったら、私はダメになってしまいます。いや、あなたが異物だと言ってるわけじゃないんです。ただ、あなたもあなたには必要であるし。私にも必要なわけです。感じたままにやってみてください。ソファ。あなたはいいものを持っている。

けれどそれが異なものだとあなたが思うのであればそれは異なのかもしれません。けれど異なことは人と異なることは強みになります。だから気がねなくやってみてください。

あなたとリノを話すのは初めてですね。嬉しいです。光栄です。であるから、ソファ。あなたはあなたです。私でもありますが。」といった。その時の先生は今まで見た中で一番大人だなと思った。

 

リノは遊び疲れて次の出番を待っているんだろう。あの可愛い瞳。吸い込まれるような細い目を閉じて夢の旅に今日も出かけているかもしれない。けど、この時の先生の目はきりっとして男らしい相手を包み込むような目をしていた。

 

その目を見ていると私はありがとうございます。せんろ先生と思わず、言っていた。

私がそういうと先生はその姿を見て「のぞみさんに似ていますね。ソファは。いや、最近の若い子はみんなそうなのかな。」と笑った。

のぞみさん。私は彼女の事を思うと少し申し訳なくなった。私の事をよくおもっていないのかしら。と思っていたから。けれど、昼間の出来事を思いだすとお洗濯をしてくれたことを。髪をブラッシングまでしてくれた事を思い出す私は信じていいんだわ。と思えた。

 

そう思うと、私は先生にぺこっと頭を下げた。

 

私がそうすると先生は時間を確認した。そしてもう寝ましょう。あまり起きているとリノが起きてしまいますから。明日も早いですよ。ソファ。いついかなる時もこころのままに。これを忘れないでくださいといった。あなたは私の一部です。しかしその前にあなたはあなたなのです。そのことを忘れないでください。と言った。

その声は低く響きいつまでも聞いていたいなと思う声だった。

その声を聞いていると昼間のリノの事を思い出した。

リノのかわいい声の事を思い出した。

リノの事を思うとリノ。ごめんなさい。と思った。

また、気持ちを切り替えて自分をもって明日に備えよう。と思った。

今日は大切な事を学んだように思う。ソファはそう思った。

ソファはその時とてもいい気持ちだった。少し強くなれたような気がした。

冷たい中にも一つの光明を感じる事が出来た。そう確信したような気がした。