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夜霧よ。今夜も、ありがとう。政治家稼業。パラレルファクター。

夜霧よ。今夜も、ありがとう。政治家稼業。

 

 リノは、ニコニコしていた明日は、エイプリルフールの日だからだ。

昨日の夜の高級マンションでの定例のカゾク会議で、リノは、「一日、リノの日を、テイアン^^します。」と、言った。せんろは、いいですね。と、笑った。お弁当を作りますよ。三人で、のぞみさんも、誘って、行きましょう。」と、笑った。

ソファーは、いいんですか。と、せんろの左手で、大人っぽい声で、大人風に、くるくると、動いている。そして、せんろに、先生。いいんですか。私は、パペットです。飲食はできません。と、言った。リノに声が似ていたが、どこか冷たくて、大人っぽいそんな声だった。

せんろは、「いいですよ。その点は、考えてあります。」と、笑った。

 

お人形の私にここまでしてくれるなんて、珍しいと思った。幼稚園くらいの子なら、分らないでもないが、齢31歳にもなろう男が、そこまでするとは、と思った。それにその点で、すませてしまう。ビジョンも何も、ないんじゃないかと、思ってしまう。けれど、ソファーは、せんろの笑顔に不思議な温かさを感じた。

 

 あの雨の日。小さい子が、買ってー。と、泣いていた。私をほしいほしいと、泣いていた。私は、どうすることも、出来なかった。本当は、その子の所に落ちていけばよかった。けれど、私は、パペット、ただの布の塊、それにおもちゃ、遊んでくれる人が居なければ、ただの何か。私は、記憶にないけど、どこぞの国で、作られたアニメ風パペット。だから、落ちていかなかった。

その子のお母さんが「うさぽんちゃん。買ったでしょ。あれも、これも、ポンポンかっちゃだめよ。」と、その子を叱った。その子は、えー。ほしい。と、金切り声を挙げていた。私は、動じなかった。だって、ここは、おもちゃ屋さん。子どもの泣き声、怒った声、笑った声は、日常茶飯事、いつも、そこにあった。笑い声も、もちろん。だけど、私には、それが日常だったし、思う事も特になかった。けれど、この子供たちの声が、私は好きだった。いろいろな子たちの、家族の喜怒哀楽がそこにあったから。

 

だから、わたしは、パペットのおもちゃで、ある自分にも、満足していた。私は、おもちゃ。みんなを笑顔にする。それが月並みでも、当たり前。の事。でも、私は、満たされなかった。私には、私の心があるから。おかしいと思う。大量生産のアニメ風パペット。どこにでも、売ってる。奏山店で、なくても、小野道でも、どこの町でも、買える。パペット。私は、いっぱいの私の一人。だけど、私は、おもちゃ。いっぱいの一人だけど、私は、私。そう思っていた。

だから、先生が、笑った時、嬉しかった。けれど、こんな年の人が、私に、こんなにニコニコしてるって・・・。そう思うと、おかしくて笑った。

私が笑う時、私に息を合わせて、議員は、左手を動かした。どこまで、分っていらっしゃるか。不明だったが、面白い人ですね。と思った。

 

そう思うと、あの時、あの子の家に、買われていってたら、先生とも、リノとも、出会うことは、なかっただろう。そう思うと、ありがとうございます。と私は、議員に言っていた。

私が、議員にそういうと、リノは、「良かったね。テツロー。ソファーちゃんの食べモノ。^^、飲みモノ。^^を作ってくれるっテ。^^良かったネェ。^^」といった。

私は、先生にお礼の言葉を言おうと思ったのに・・そう思うと、ちょっと、のぞみさんの気持ちが分った気がした。カゲトさんにしても、あいつは、ズルイと、言っていた。そう思うと、守屋さんがそういった意味も分かった気がした、私が暗い気持ちになって、左手をしょぼんと、させていると、リノは「ん。^^ソファーちゃん^^どした。^^。」と、カワイイコエで言った。リノがそういうと、私は、リノに知られたくなくて、なんでも、ありません。リノ。」と、冷たくいった。

私の紫色の髪に、夜の夜景の街の光が絡んだ。私の髪は、夜景の光を映して、光った。リノは、そんな私を見て、テツローに何か言いたいの。?テツロー。朝早いから、寝るって。楽しみだね。明日。^^リノネ。^^楽しみィ。^^」と、笑った。私は、リノを見て、これは、同じ人。かもしれない。」と思った。

そういったか。言わないかで、リノもあくびをした。

リノは「ふぁ~。^^」と、カワイイコエで、アクビ^^をした。

今日は、リノも疲れたんだろう。明日は、早いと言っていた。という事は、先生自身も、早く寝なければ、ならない。追う思った時、私は、リノに外された。

リノと別れるとき、ああ、私は、おもちゃ。やっぱりパペットなの。と思う。

そこで、この日は、終わった。

 明朝、パジャマ姿の青年が、針仕事をしている。白い布と、黒い布で、何かを作っている。

オレンジ色の布、赤い布もあった。

 私は、手が抜いてあるので、話せなかった。けれど、見ることはできた。

なれない針仕事。そのようで、「痛っ。コレ。結構、難しいですね。リノに変わればよかったかな。けど、リノは、子供です。小さい子を起こすわけにはいきません。といった。

聞く人が聞けば、眉を顰める会話だが、ここには誰もいない。いるのは、私と、先生とリノだけ。けれど、実際には、大量生産のアニメ風パペットと、青年がいるだけだ。

けれど、私は、この風景に不思議な安心感を覚えた。

 

そして、その青年と、私は目が合った。あの日、おもちゃ屋さんで、そうしたように。

そして、こういった。「今ね。おにぎりと、オレンジジュースのミニクッションを作っています。これをくっ付ければ、あなたも、たべられるでしょ。」と、笑った。

 

そして、リノの声で、こういった。「オハヨ~。^^ソファ~ちゃん。^^も~。コレ。さァ^^イタイヨ~。^^リノ、さいほ~^^やったことないモン。^^オハヨ~。^^ソファーちゃん。^^いい朝だネ。^^」と笑った。

 

私は、何も、言えなかった。けれど、今すぐに話したかった。けれど、左手がない。入っていない。早く話したい。そう思った。

そして、先生と、リノに、ありがとうございます。こんなかわいいモノを作ってくれてと、あのお姉さん風の大人びた声で、言いたかった。これは、不思議な気持ちだった。私は、おもちゃ。パペットなのにそう思った。

夜露が、高級マンションの窓を濡らしていた。