山本くんと、植木さん。
今日、僕は、山本くんから、とってもいい話を聞いた。
なんと、山本くんの働いているレストラン「美味しいよ。」に、クレイジー キャッツの 植木 等 さんが、いらっしゃったそうだ。
ぼくは、「嘘や、そんなことあるか。と言ったが、山本くんは、僕に、「なんや。嘘やない。町田くん、やって、町山さんと、あったやろ。」と、言った。
植木さんは、山本くんに、「お兄さん。お兄さんの料理、うまかったよ。ありがとう。」と、言ってくれたそうだ。
山本くんは、最初、普通のお客さんだと、思ったらしいが、声を聴くと、すぐに、わかったそうだ。でも、信じられず、「あなた、もしかして、植木 等 さんですか。?」と聴くと、
その人は、「今は、お忍びで、きてるんだ。そういうのは、お呼びでないの、今は。」と言った。
それを聞いて、植木 等 さんに、失礼なことをしたなと、思った、山本くんは、植木 等さんに、「失礼、致しました。お客様。」と、謝った。
すると、植木さんは、「いや、いいんだ。でも、あんた、俺のことを、知ってんだな。ありがたいねえ。お兄さん、名前、なんての?俺も、覚えるよ。あんたの料理、うまかったからね。」と、いった。
その言葉を聞いた時、山本くんは、少し、緊張して、固まってしまったそうだ。
あんまり、かたまって、いるので、
植木 等さんは、そんな、山本くんに、
「何、キョトンとしてんのよ。あんたの名前は、あなたのお名前、あなたのお名前、なんてぇの?」 といった。
山本くんは、その時、植木 等さんがそういった 時、なんだか、コント、みたいやな。と思って、
ふっと、力がふっと、抜けたそうだ。
それも、そうである。山本くんは、植木さんのファンなのだ。好きな人が、近くにいて、緊張しない人は、いない。
そうだけど、山本くんは、植木さんが、そういった時、ふっと、力が抜けたそうだ。
力が抜けた山本くんは 植木さんに、「山本です。山本 シンイチです。」といった。
すると、植木 等さんは、「山本さん。山本さんね。お兄さん、うまかったよ。またな。」といって、ふふっと、笑ったそうだ。
今日、そんなことが、あったと、山本くんは、
僕に、電話してきた。
その声は、とっても、元気な声で、ちょっと泣いている感じだった。
僕は、その声を聞いた時、よっぽど、嬉しかったんやな。山本くん。ほんまに、良かったなと、思った。
そう思った、僕は、良かったやんな。でも、そんなことって、あるんやね。」といった。
僕が、そういうと、「あったよ。ほんま、嬉しいわ。」と元気にいった。
けれど、山本くんは、僕にそういったあと、
「あー。しまった。サイン。サインをもらうの。忘れた。」といって、残念そうに言った。
僕は、それを聞いて、「あー。何、やってんの?」と笑った。