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僕が書いた物語 パラレルファクター

僕が、物語を書いていると、廊下の方から、女の子の声がした。

僕は、物語を書くのをやめて、女の子の方を見た。
女の子は、アスミちゃんだった。

アスミちゃんは僕の顔を見ると、「あっ、町田君だ。」といって、僕の机の前まで来て、「何やってるのといった。」
僕は、アスミちゃんに、物語を書いているんだ。と顔を見ていった。

その顔は、ニコニコとわらっていた。僕が物語を書いているといったので、楽しい気持ちになったのか、楽しそうに、「へえ、物語。どんなお話なの。」と言って喜んだ。
僕は、喜んでいるアスミちゃんを見て、僕の描いた物語を見せてあげようと思ったが、人に見せるようなものじゃない。と思って、恥ずかしくなって、
「いや、見せるほどのものじゃ。僕、下手だから。」といった。

僕がそういうと、「えー、見せてくれないの、残念だな。でも、少しだけ、見てみたいな。町田君のお話、どんなのか見てみたいな。」といった。その声は、
いつも聞いている元気な声だったが、どこか残念そうな感じだった。

僕はこのとき、不思議な気持ちになった。いつも、自分の書いたものを他人に見せるのは、少し恥ずかしいと思うし、人に見せるなんてとんでもないと思うのだが、アスミちゃんになら、
見せても、良い。笑わずに受け止めてくれると思ったのだ。
そう思うと、僕は、僕が作ったお話を見せてみようという気持ちになった、

でも、どこか、恥ずかしい気持ちが僕の心に残っていて、「やっぱりやめておこうという。」という気持ちになったが、やっぱり見せようと思った。
この時、僕の体が自分の書いた物語が書いてあるノートをアスミちゃんに渡すだけなのに恥ずかしさで、熱くなった。
僕は体を熱くしながら「心の中で「ヤスオ、しっかりしろ。見せるだけやろ。」と呟いた。

僕は、そう心中で呟いてアスミちゃんに自分で書いた物語が書いてあるノートを渡した。ノートを持った僕の手に汗がにじんでいた。
アスミちゃんは、僕が物語を書いたノートを受け取ると、「町田くん、見せてくれるの。」と言って喜んだ。
その声を聞くと、熱くなった体が少し、冷めた気がして、少し落ちついたような気がした。

少し落ち着いた僕は、アスミちゃんに「特別だよ。アスミちゃん。笑わないでね。」といった。
僕がそういうと、「笑わないよ。町田くん。」といって、僕が書いた物語をアスミちゃんは黙々と読みだした。
その顔は、真剣そのものだった。ニヤリとも笑わずに、真剣に読んでいた。

僕は、その時のアスミちゃんの顔を見て、真剣に読んでいる。と思った。しかし、読み終わった後に、「町田君のお話って、つまらなかった。とか、何を書いてあるのか、分りません。」と言われるのではないかと
不安になった。

アスミちゃんは僕の書いた物語を真剣に読んでいる。僕はそれを祈るように、笑わないで。とみていた。

僕が、真剣に僕の書いた物語を真剣に読んでいるアスミちゃんを見ているとき、教室の窓から、夕日が、アスミちゃんの顔を照らした。
アスミちゃんの顔を夕日がオレンジ色に染めるていた。夕日に照らされたアスミちゃんは、綺麗だった。

僕が夕日に照らされて、綺麗なアスミちゃんに、見とれていると、アスミちゃんは僕が書いた物語が書かれているノートを読み終わった。
そして、こういった、「町田くんの書いたお話って面白いね。町田くん、物知りだもんね。とっても良かったよ。」といった。

僕は、その言葉を聞いたとき、こんなことを言われるとは思ってもいなかったので、とてもうれしい気持ちになった。そして、アスミちゃんに「僕のお話を読んでくれてありがとう。面白かった。?」といった、
僕がそういうと、アスミちゃんは、「うん。面白かったよ。」といって、喜んでいた。

僕は、喜んでいるアスミちゃんを見て、「見せてよかったな。」と思った。その時、僕の心はアスミちゃんに面白かったと言われた、うれしさで、いっぱいになった。
そんな僕を夕日は、オレンジ色にそめていた。