ブラックソファー
いつでも。いかなる時でも、私が私であり続けるために、これを探す。いつでも、どこでも。私は悩む。いつでも。それがいけないと思う。けれども、先生はそれでよいという。先生は私の伸びる声が冷たい声が好きなそうだ。リノより気持ちを考える事もできると。冷たい中にも温かみがあると。応援してくれるのは嬉しい。けれども、そんな事ばかり思う。応援に応えたい。リノのように。そう思った。涙ばかり出てくる。でも、これはおもちゃの涙作り物。私はおもちゃ。けれども、違うわ。という自分もいる。リノのように元気に声を大にして、リノは良い。傍らで見ていても楽しそうなのが伝わってくる。元気になる、歌もうまいのにすぐ飽きるけど、上手だ。私には何もない。けれど、清水さんが私のお洗濯をしてくれる、その時、私は嬉しくなるの。この服もこの目の瞳も作り物。けれど、私の物。同じものはたくさんあるの。いるの。だけど、私の思い出、カラーを持っているのは私。思い出も持っている。良い思い出を。
だから、私は悩む。
桃園 リノ
リノでっす。えっとね。今日はね。褒められた。歌上手って褒められた、嬉しかった。けどさ、歌って、長いよね。ワンコーラス。一節、知らないけど、長いよね。けど、今日、ソファちゃんに褒められた。良かったよね。嬉しかったよ。この間ね。せんろと喧嘩しちゃったよね。けど、すぐに仲直りしたよ。リノたち。仲良しだから。喧嘩しちゃったらさ。気分悪いよね。やっぱり。でも、すぐ直っちゃった。そこが良さだよ。リノたちの。けどさ、ソファちゃん。ちょっと心配だよネ。だって、いつも泣いてるよね。あれ、ちょっと、なんていうか、頑張ってと思うよね。でも、リノ。そふぁちゃん好きだよ。だって、リノは、こんな風だけどさ。ソファちゃんは礼儀とか、ですます調とかきちんとできるよね。あれ、いいよね、気配り―って言うのかな。リノはリノだからいいもん。っておもうけど、素敵だよ。やっぱりさ。なんだか、ユメカちゃんと似てるよね。なんだか、お姉さんって感じで。リノの方が年上・・なのに。あれって、思うよね。
まあ、そんなこと思いましたーー。
せんろ テツロウ
最近よいことがあった。リノもソファも仲良しになってきたのだ。仲が良いことは良いことだ。もう少し、見守る事、いや、過ごすこととする。ソファは分からないことを質問して、向かっている。リノは自分の心を表すのが上手だ。私自身、見ていて素敵だと思う。最近では私の本業もよく観察しているようだ、嬉しい。続けよう。
はいそこまで。せんろさん。明日の予定なんですが。もう。