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来るミライ。パラレルファクター。政治家稼業。

 来るミライ。パラレルファクター。政治家稼業。

 

 俺は子供のころの記憶はあまりない。俺がリノくらいの記憶。

俺はサッカーに明け暮れていた。サッカーはボール一つでできるから。

俺は、野原を駆け回っていた。サッカーは面白い。駆け引き。球の奪い合い。

野球は、キャッチャーをしていた。野球は配球がある。こいつが来たら、どうだ。こうだ。フォークだ。チェンジアップだ。で、面白かった。

俺は、人を言っちゃ悪いけど、遣り込めるのが好きだった。なんだか、金庫破り。最近の言葉でいうと、ハッカーかな。俺はそれが好きだった。同じ理由で勉強も。勉強は面白い。知識もつく。何よりも、嫌な奴を勉強で倒せる。

テストの結果で見返すんだよ。腕っぷし。ああ、めっきり聞かなくなったな。せんろは好んで使うけど、俺は、エリートってことになってるんで。使わない。

もっと、せんろとリノみたいにきゃっ。きゃっか、してりゃあ良かったのかね。

俺は最近、思うんだよな。でも、この世界にタイムマシンがあるわけじゃねえ。あったとしても、そんなホイホイ乗れるもんじゃねえ。こないだ、リノの魔法図鑑に解き戻しの術って、あったんだよな。俺、それ見たとき、おお。っと思ったね。リノにこの術好きなのか。」って、言ったら、リノは「それね。みのりちゃんの術だから、駄目なの。」って、言ってたな。

「おい。リノ。また、新しいのかよ。いい加減にしろよ。」と、言ったら、

「みのりちゃんの声は出せないの。リノと、違うから。ちょっと、悪人風だから、でも、リノの一番の友達なのぅ。」っと、笑った。

 

俺は、笑った。「そりゃお前。リノ。私、みのり。って、やりゃあいいのか?俺はお前にアドバイスはするよ。だけど、お前みたいにそっちの世界にはいかねえぜ。俺は、俺だ。」と、サングラスをかっこよく紫色に光らせて言った。

リノは、「えぇ。津山君。こっちには来ないの。」と、笑った。津山は、誰でも、お前みたいになれるわけじゃねえんだよ。何人いんだよ。まったくよ。」と、言った。

 

リノは「リノ。みのりちゃん。いいと思うけど。大島みのりちゃん。良いでしょ。」と、笑った。なんじゃそりゃ、今まで、相手にはなってやったけど、とうとう芸名までついたのか。おれたちゃ。芸人か。おい。」と笑った。

 

津山は、おかしかった。コイツと長くいるが、とうとうこいつの仲間になるのか。と思った。俺だって、せんろに幾度となくアイデアを渡してきた。そして必要とあらば、料亭を私費で貸し切って、指導もした。

俺は、やるよりみる方が好きなんだよ。俺は、アイデアを考えて、妄想してそれを演者にやらせる。リノは、不思議な縁で、命が宿ったが、後ソファーも。あいつは凄いよ。俺はあいつのそんなところにあこがれたんだ。何よりも、自分が楽しんでいやがる。男でも、女役をやる。喜んで。不思議な奴だよ。まったく。政治にも真摯だ。桜の新品種を作ったり、水産研究所に助成金を出したり、凄い奴だ。

 

俺は入閣もした。エリート街道も走った。いや、今も走ってる。けれど、本物にはなれない。上手くいっても、結局は偽物だ。と思う。そう思うとき、リノ。みたいに、「私、みのり。」って、やればよかったのか?安全な道を勉学に励むという道を選ばずにヤクザな道に走ればよかったのか。と思った。

おい、よせ。やくざなのは、顔だけで十分だ。

昔、こうすりゃよかったな。ああすりゃ良かったな。悔やんでも、仕方ねえ。母さんの腹の中からやり直せるじゃねえし。俺は今、ここで生きている。昔を思い出しても、それを今、思い出した分けだろ?それなら、それは今の思い出だろ?って。俺はそう思う。人間は今しか生きられねえ。今の積み重ねが未来になっていくんだ。

俺の見当違いでリノは「違うよ。津山君」って笑うかもしれねえが、俺はそうは思わねえ。だから、俺は今を生きるんだ。俺たちは今を生きるために生きている。俺は、政治をやっている。昔を思い出すのは爺さんになった時で良いだろ?

俺はせんろとは違う。だから、そうだな。リノ、俺がもし、みのりになったら、みのりは、今を生きる。未来を待つ。良き未来を待つために今を懸命に生きる。魔法つかいだ。リノの親友ではあるけれど、リノとは考えが違って、シビアな奴だ。」と、言った。

 

リノは「えぇー。リノの友達。そんなに怖いの。いやだよう。」と困った。

 

津山は「俺は俺だ。今を生きる。俺は今を生きて来る未来を待つ。」と、かっこよく言った。

リノは「みのりちゃん。未来を待ってるんだね。誰を待ってるの。」と、言った。

津山は「そうだな。昔の俺の親友で、俺がこの国の器になれるかもしれねえなと思った男だ。今はどこかに旅にでてしまったがな。」と、言った。

 

リノは「ほえ~」と、感心していた。リノは、「みのりちゃん。一途なんだネ。リノよりおませさんだネ。」と笑った。

津山は、「そうだ。みのりは、大島は一途なんだよ。イズ大島の海のようにすんでいるんだ。と強い口調でいった。そして、待ってるんだ。あいつを。」といった。

 

リノは「あいつ?」と、困った顔をした。

 

ソファーはそれが誰だかわかった気がした。

そして、こう思った。「リノ。分かりませんか。」と冷たく言った。

リノはソファーにその時、「どしたの。ソファーちゃん」と、言った。

 

津山は、こっちの話だ。リノ。といった。

 

みのりは、待っている。より良き未来を。そして来る未来を迎えるため。力を蓄えている。

あいつをまちながら。広い海のような心を持って。

 今、リノの遊びに付き合うのは虫歯治療で甘いものを控えるように言われている子どもに砂糖をあげるものかもしれない。

けれど、津山は、この時が好きだった。一緒にありもしない世界について語るのが好きだった。のぞみさんには少し悪いかもしれないがそこが俺らしくていいと思った。小さなころから褒められた子どもではなかったから。

今は、これでいい。俺の今は俺のもの。未来は俺のものだから。

俺が今できる事をしっかりと行っていく。これが俺の生きる道。

とはいえ、俺はならない。俺はあくまでせんろの悪友だ。同士だ。親友だ。と思った。