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念ずれば・・・・・の巻。パラレルファクター。政治家稼業

 念ずれば・・・・・の巻

 今日、せんろは、嬉しかった。あの、ガクエンファイターシリーズの舞台となった高校のモデル、かなで山県立キラボシ高校に、視察に行くからだ。

話によると、キラ校は、グローバル教育に、力を入れている高校で、共栄大にも、合格者を毎年出すなど、頭も、良い。荒れていた時期も、あったようだが、とある女子生徒の尽力や、その弟の勉強はできないが、熱い心をもっている航空科の空飛ぶ男と言われた男子生徒により、今は、まとまっているようだ。多人種の生徒も、多く見られた。

せんろにとって、この視察は、とても、楽しみで、あった。

なぜなら、モデルになった高校である。そこに行くのだから、何かしらのモチーフは残っているかもしれない。そう思うと、せんろは、嬉しかった。のぞみさんは、遊びじゃないんですよ。せんろさんと、思って心配していた。

校門の前に立った。校門の前には、立派な桜の木があった。

これは、ガクエンファイターシリーズの第一作「ガクエンドラゴン」から、登場している桜だ。せんろは、この桜が好きだった。この桜の木から、せんろは、生命力を貰っていた。

せんろは、言った「この桜の木。本当にあったんですね。満開だなあ。竜子が、オープニングで、桜を見ながら登校するシーンは、ここで、撮ったんですね。と笑った。

のぞみさんは、それを見て「遊びに来たんじゃないんですよ。」と、怒った。

桜の木の下では、生まれた国や肌の色も、目の色も違う生徒たちが、学校に登校するために、校門をくぐっていた。のぞみさんは、こんな立派な桜を見たことはなかった。

自分の母校でも、こんな立派な桜はなかったから、のぞみさんは、怒りながら、その桜の大きさに見入った。素晴らしいわ。と思った。

校門をくぐると、下駄箱があった。男子生徒も、女子生徒も、せんろに、おはようございます。」と、元気に挨拶をした。せんろは、「おはようございます。皆さん。いい朝ですね。」と、笑った。のぞみさんも、挨拶をした。

せんろたちは、校長先生に呼ばれ、校長の藤井校長先生のお話を聞いた。

「当校は、ワコク政府、開闢以来の伝統校で、あります。センゼン、センゴ、そして、ガクエン闘争時代、ガクエン戦争時代を乗り越え、去年40周年を迎えました。当校の標語、皆ありて、我あり、我ありて、皆ありの伝統を守り、山ありと、風ありと、変わらず、変わり、ここまで来ました。せんろ先生におかれましては、ワコクの期待を背負って、大殿様の名に恥じぬ、国づくりをしていただきとうございます。」と、挨拶を受けた。せんろは、びっくりした。面白かった。こんなに、グローバルで、多人種な空飛ぶ船の研究から、ガクエンドラゴンのドラマロケまでやるカジュアルな学校なのに。ワコク大殿という、言葉を聞くとはと思った。ワコク大殿と、いうのは、ワコクの殿様、諸外国で言う所の王様である。しかし、センゼン期には、太守さまと、呼ばれていた。しかし、大殿様は、現在、君臨しつつも、統治せずという倭椿友好条約の元、この教えを守り、和を重んじて、国を守っている。

しかし、一部の紅鷹党議員や、一部の有識者からは、ワコクは、太守様の国だ。という、論調もあり、せんろは、あまりこの問題に関しては、あまり、良く思っていない。

せんろ自身は、たとえ、子供の考えだと言われても、皆と、仲良くしたい。金は、天下の周りもの。という考え方を守っていた。

のぞみさんは、大殿さまね。こんなところで、聞くとは、思わなかったと、思った。

この時、せんろが、黙って校長先生の話を聞いていると、リノちゃんが、せんろの心の中で、そわそわして、「ワコクの太守さまー。」と、喜んだ。そして、懐かしいね。テツローと言った。せんろは、「おや、リノちゃん。知っているのんですか」と、言った。「けれど、今は、私の番です。リノちゃんは、もう少し待っててください。」と、言った。リノちゃんは、ソファーちゃんをもって、「ウン。」と、可愛くいった。そして、ソファーちゃんに、「ねえ。そふぁちゃん。リノね。リノさぁ、この学校、知ってる。昔、ここで、大暴れしたの。リノが。」と、言った。ソファーちゃんは、「そうですか。?ここは、リノの、思い出の地なんですね。」と、言った。リノは、「思い出ねぇ。うん。そんないいもんじゃないヨ。いたずらばっかりしてたし、外国人。コワイ。って、思ってたからね。」と、寂しそうにいった。

でもさ、放送演劇部は、頑張ってたな。竜子ちゃんと喧嘩したりも、したけどね。と、笑った。その名前を聞いた時、ソファーは、あの、フォゼ君の。と思った。そして、この間の。と、言った。すると、リノは、「そだよ。」と、かわいく答えた。

そして、でも、あれは、ドラマのヒトね。私のは・・・まあ、本物。でも、わたしのっていうよりは・・・」と、口ごもった。そして、ソファーにこう言った。

せんろ、お仕事してるから、心の奥で、話そう。リノ。テツローの仕事の時は、邪魔しないタイプだから。」と、笑った。ソファーは、どの口がいうか。と、おつきなのに思ったが、そうですね。と、心を思った。

そのころ、テツローと、のぞみは、ガクエン闘争と、戦争の話を聞いていた。

せんろは、嬉しい気持ちになった。ガクエンファイターシリーズのモデルとなった話だからだ。藤井校長は、「お恥ずかしい話です。非行事件を1度で、なく二度までも。その時は、学校組織は、機能せず、有志の生徒に頼ってしまった。ガクエン・ドラゴンに。と、言った。そして、2年後には、国風学科の新星たちによる再ジョウイ。これも、その弟の、ファイターと、新藤シンゴ君はじめ、航行航空学科の生徒に、迷惑をかけてしまった。世の人は、ドラマ化で、騒ぎ、人気になりましたが、その実情は、情けないもんです。」と、言った。

せんろは、最初は、ワクワクしていたが、当時の教育の実情や、戦争の爪痕が、まだ残っていたこと。若者たちの叫びを思った。そう思うと、一概に、ヒーロー物語には、出来ないと思った。そう思うと、ここ何年かで、ワコクも随分と、そのころと比べると変わったと思った。そう思うと、かなで山にも、小野道のように、「てつのくじら」は、あったのだと思った。つきなみではあるけれど、戦争の、歴史は、自分の街にも、必ずあるのだと思った。

そう思うと、校長室からの桜が、さっきよりも、まぶしく輝いて見えた。

のぞみさんは、そのせんろの顔を、見た。その顔は、とても、良い顔だった。真剣に桜を見るまなざし。さっきまでのせんろとは大違いだった。そして、せんろは、こういった。

「やっぱり桜は、いいですね。青い空と、桜の花。やっぱり、元気が出ます。見ていると。」と、真剣に言った。

のぞみは、そのせんろの言葉を真剣に聞いた。それは、のぞみの心に、優しく響いていた。

 

そのころ、リノちゃんは、ソファーちゃんを連れて、放送演劇部の部室にいた。心の中は、どこにでも、つながっているのだ。心で、思えば、どこへでも、いける。

おや、誰かが、リノの心を感じ取ったようだった。

その日、部室には、誰もいないはずだった。今は、午前の10時なので、皆授業中のはずだ。

けれど、その人には、リノちゃんの姿も、ソファーちゃんの姿も、見えていなかった。

その人は、じっと、部室に飾ってある写真を見たり、脚本集をパラパラと、みたりしていた。

その顔は、どこか、懐かしそうで、寂しそうな顔だった。

ソファーちゃんは、ふと、思った。どこか、この女性、リノに似ている。と思った。

リノに聞いてみると、「リノ、知らないよ。」と、いたずらっぽく笑った。

ソファーは思った。リノは、なにか核心を突かれると、いたずらっぽいことをいうので、本人では、なくとも、何かしら、縁や、ゆかりのある関係だ。と思った。

その人は「いい天気だな。外。」と、窓の外を見ていた。

窓の外から、桜の木が見えた。桜の木は、奏山の日の光を受けて、元気に光っていた。

その人が、外を見ていると、女の人の野太い声がした。その声は、「おい。ユメカ。」といった。その時、ユメカは、後ろを振り向いていった。

「おーい。?それは、ないでしょう。今を時めく、大人気声優にむかって。」と、その声のする方に、ニコッとして、いった。

その顔を見て、リノは「そだね。がんばったもんね。部活。頑張れー。今の私。」と、ニコッとしていった。

ソファーは、やっぱり。と、少し冷たい視線をリノに送った。

リノは、「しーらない。リノ。知らないもん。」と、言って、指を口に当ててニコニコと笑っていた。