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リノと、たくましい背中。政治家稼業 パラレルファクター。

 リノと、たくましい背中 政治家稼業 パラレルファクター。

のぞみは、せんろがいないとき、事務所の掃除をしていた。

せんろの仕事部屋には、世界地図が飾ってあった。

のぞみは、こうしてみると、ワコクも、小さいのね。と思った。

 

せんろ議員は、この世界地図を、大切にしている。世界の中のワコク。ワコクの中の世界を意識して、行動したい。ワコクの素晴らしさ。

もとい、奏山の自然。海の素晴らしさ。

それを知らせたいと、思っていた。のぞみさんは、その話をするせんろの顔が好きだった。世界や、ワコクの経済の話をするとき、せんろは、リノにはならない。紅茶の香りを立てて入れ。今日は、バラの紅茶です。」のぞみさん。あなたも、どうですか?と、笑った。

クッキーも食べていた。その姿は、とても様になっていて、さながら、美青年といったところだった。クッキーに、ジャムが入っている。赤いイチゴジャムだ。バラのいい香りがのぞみさんの鼻を刺激した。そして、「どこまで話しましたっけ?清水さん?」と、言って笑った。そして、あー。そうそうと、言って、紫色の髪の黒いドレスを着たパペットに左手を入れた。

のぞみさんは、テツローさんの時間は、ここまでなのね。今日は。と、残念がったが、今日は少し、様子が違った。

せんろが、パペットに左手を通すと、パペットは、「のぞみさん。私は、ソファーです。せんろ先生の支持者です。私は。と、紫色の髪を日の光にかがやかせながら、言った。その声は、リノと、テツローさんの中間ぐらいの声で、少し、冷たい印象を与えた。けれど、秘書としては、幼すぎず、冷たすぎずといったちょうどいい印象を与えた。のぞみさんは、この子が、秘書仲間、同僚だったら、よかったのに。と、思った。可愛い後輩。そんな印象だった。のぞみさんは、不思議に思った。せんろさんの物まねにしては、やけに役柄が、大人っぽい。と思った。

 

せんろが、子どもっぽい。大人らしくないと言っているわけではない。のぞみさんは、思った。せんろと長くいるので、これは、少し、違うと思った。

 

のぞみさんが、そう思っていると、せんろは、ソファーさん。世界には、たくさんの国がありますね。と、笑った。ソファーちゃんは、落ち着いた口調で、「ハイ。先生。ワコクでは、人間が大多数を占めますが、他国では、事情は違うようです。」と、冷静に冷たく言った。のぞみさんは、他国の事情は、あまり明るくなかった。行っても、カメリアばかりだから。他国の事情に詳しいソファーちゃんは、凄い。勉強をしているんだ。と思った。

しかし、よく考えたら、元は、せんろさんだ。それにしては、明るすぎるような気がした。

 

せんろ議員が、グローバリストで、他国の事情に明るいのは知っていた。けれど、ところどころ、せんろの演技とは、違うというかちょっと、違うところがあった。

せんろ議員も、相手をしているが、「そうなんですか。?」と、本当に驚いているような気がしていた。それも、物まねなのか。どうなのかは、本人にしか、分からないが。のぞみさんには、いつもと、違った少しのずれを感じていた。そして、ソファーちゃんは、のぞみさんに「イチゴジャムクッキー。一つ。アナタもどうですか。?」と、言った。

のぞみさんは、ソファーちゃんがこちらを見たので、ちょっと怖いと思った。なぜなら、ソファーのパペットの体が、あまりにも、自然に動いたからだ。

 

のぞみさんは、えっ。と驚いた。けれど、せんろが、その時、ニタニタと、していたので、のぞみさんは、コラ。またいたずらして。議員。しっかり。と思った。

 

のぞみさんがそう思っていると、せんろは、リノになっていた。そして、ニコッと、笑って、清水さん。ごめんなさい。^^デモネ。^^そのお菓子ネェ。^^とっても、オイシイヨ。^^食べてミテ^^ハム。^^ハムって。^^」と、笑った。^^

 

のぞみさんは、その時、時計を見た。今日も、三時間ね。と思った。

その時、少し、のぞみさんは、少し、寂しくなった。もっと、せんろさんの外国の話を聞きたかった。さっきまでのせんろは、かっこよく、バラの紅茶を飲んでいて、グレーのスーツが、良く似合っていた。それなのに、気が付くとリノちゃんになっていた。

リノちゃんは、バラのコウチャー^^と、喜んで、ソファーちゃんと、美味しいね。クッキー。ジャム入りダモンネェ。^^ネェー。おいしいよネェ。^^」と、笑った。

 

ソファーちゃんは、「そうですか。リノ。おいしいですか?」と、笑った。そして、先生にお礼をいわねば、なりませんね。」と、冷たく言った。リノは、うーん。^^そだねー。^^」と、ケタケタ。^^と、喜んだ。

 

のぞみさんは、その間。少し、寂しくなって。邪魔しないで。と、思ってしまった。

のぞみさんは、最近、せんろが仕事終わりにすぐに風に乗って消えてしまうので、寂しく思ってしまうのだ。車に乗るその瞬間まで、せんろだったのに、次の瞬間には、リノになっている。パペットでも、遊び始める。もう、私は、分かっている。せんろ議員がどんな人かも、リノや、ソファーが、せんろの一部であることも。まぁ、理解している。

けれど、経済や流通の事を、ブラックスーツを着て、話す彼。他党との会議で、ワコク中央新幹線プロジェクトについて、他党議員に、もまれながら、紅鷹党の守屋くんとも、しのぎを削って、頑張っている彼の事を思うと、もうちょっと、私の所にいてくれませんか。と思う。そう思うと、もっと、言いたくなったが。せんろ議員がどんな人か分かるから、言わなかった。

その間、リノは、世界地図ダー。^^リノが、初めて、カッタの。^^テツローに、プレゼントしたんダヨネ。^^これー。^^」と、笑っていた。ソファーちゃんは、知りませんでした。先生がリノからのプレゼントをもらっていたなんて。」と、冷たく言った。

その時、ソファーちゃんは、リノに、気づかれないように、首をのぞみさんの方へ向けた。ソファーちゃんは、物思いにふけるのぞみさんを見て、「リノ。今日は、ここまでにしましょう。」と、言った。リノは「エェー。^^なんでェ。^^」と、びっくりしていた。ソファーちゃんは、「リノ。今日は、先客がいるようです。譲ることも覚えましょう。」と、冷たく言った。そして、リノに「家で、たっぷりと、遊びましょう。リノ。先生と私。そして、リノ。三人で。」と、冷たく諭すように言った。

ソファーが、そういうと、「ふーん。^^本当?^^」と、言った。そして、「ああ、でも、イイヨ。^^リノ。^^懐かしいノ。^^ミレタから^^」と、パペットを外して、世界地図をじっと見て、風の中に入っていった。パペットを外すとき、じゃあ。^^マタネ。^^ソファーちゃん。後で、待ってるネ。^^」と、言っていた。リノは風を感じながらどこかへ戻っていった。リノの肌に、心地の良い風が当たった。

 

風が終わると、せんろがグレーのカメリア製のスーツを着て、世界地図の前に立っていた。

のぞみさんは、その背中を見た。その背中は、逞しく、広かった。

のぞみさんは、時間を確認した。そして、「今度は、何時間かしら。?」と、思った。

そう思っている間、せんろは、じっと、世界地図を見ていた。その地図が、世界の広さを物語っていた。