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ココアニアのゆき。ヤスオンの冒険。パラレルファクター。

ココアニアのゆき。

寒い冬、人々は、皆、寒い寒いと言っていた。

ここは、原野である。集落が点々と、あるだけの。

その中に雪が降る。そこに、小さい女の子。目には、ピンク色の宝石があった。

名前は、ゆかちゃんといった。ゆかちゃんは、キャー。助けてー。と、言った。

後ろから、追いかけてくるのは、ヤクザたちである。怖い人である。

ヤクザのおじさんは、言いました。「おうおうおう。おめえ。サータミアだな。このやろう。おめえの目玉は、金になるんだ。」と、怖い事を言った。

ゆかちゃんは、「怖い。やめて。女の子よ。私。たすけてよ。」といった。

けれど、ヤクザのヒトには、可愛い声も、なき脅しも、聞かなかった。

そして、怖い顔で、こういった。人間のヤクザは、こういった。

「お前。何言ってんだ。ここは、ワコクじゃない。」

ワコク。それは、この世界のどこかにある平和の国。

そこは、平和な場所なので、ゆかちゃんは、いつか。言ってみたいと思っていた。

ゆかちゃんは、昔、本で、ワコクには、ゆかり御飯と言う、美味しいご飯があるというのを読んだ。ゆかちゃんは、それが、食べたいと、宝石のような美しい瞳を輝かせて、思った。

しかし、それも、今日で、終わりだ。

ヤクザである。怖い人たちである。バラバラにされて、宝石屋さんに売られるのだ。

ゆかりごはんも、一切、食べられず、人に切られるのだ。

そう思っていると、ヤクザは言った。「おうおう。お前。弱いんだよ。」といった。

ヤクザのおじさんに、凄まれて、ヒイー。こわいいと、いった。

ヤクザのおじさんは、怖いだろ。この野郎。と、言った。

おじさんが、そういうと、私、やろうじゃないもん。ゆかちゃんだもんと、言った。

すると、おじさんは、口だけは、達者だな。と、言って、キックしようとした。

その時、良くとおる声で、待たれよ。悪人よ。と、言う声がした。

声の主は、人きり、ヤスオン。アルビダの色白のヤスオンであった。

その声は、優しく。響き、僕は、ヤスオン。助太刀。いたす。と、言った。

そして、すくっと、剣を抜き、ヤクザに切りかかった。

ヤクザは、であえ。このやろう。なんだ。お前。と、言った。

すると、ヤスオンは、「僕の顔を忘れたとは、言わせぬ。アスミひめを返せ。」といった。

すると、ヤクザのおじさんは、言った。あいつは、返さない。なんせ、親分さんの奥さんだからな。毎日、お酒のお酌をしてるよ。ココアニアひろしといえど、あんな子はおらんよ。と、いった。

すると、ヤスオンは怒って、お酌。奥さんふざけるな。と、怒った。

そして、怒りにまかせて、ヤクザたちを叩ききった。

ゆかちゃんは、それを見て、怖いよー。お母さん。と、言った。

だけど、怖いヤクザから、守ってくれたので、少し、嬉しかった。

ゆかちゃんは、見た。ヤスオンに、傷があるのを見た。

さっきのヤクザとの戦いで、傷を負ったのだ。

ゆかちゃんが、「うわー。たいへんだー。」と、可愛い声でいうと、

ヤスオンは「いや。大丈夫だ。僕には、ポーションがあるから。薬だ。」と、言った。

そういって、ヤスオンは、慣れた手つきで、薬を、きずに、塗り込んだ。

すると、緑色のオーラが、出て、ヤスオンは、「ああ。治った。これで、痛くないぞ。」といった。

ゆかちゃんは、ピンクの宝石のような目をキラキラ輝かせて、良かったネ。と、笑った。

ヤスオンは、ゆかちゃんに、僕は、ヤスオン。ヤスオン・フリーダムと、いった。

そして、君はと、いった。ゆかちゃんは、ユカ・ウッサ。と、言った。

その声は、とっても、可愛い声で、寒いのに、声を聞いているだけで、暖かくなるような声だった。アスミ姫。いや、ハルノ姫に似ているなと思った。

そして、ヤスオンは、つづけた。ゆか。いいなだね。僕は行くよ。怖い思いをさせてしまって、すまなかった。と、言った。

そういうヤスオンの目には、ナミダが浮かんでいた。

何も、泣くことは、ないであろうに、と、ゆかちゃんは思った。

そして、泣く事ないよ。ヤスオンは、ゆかをまもってくれたもん。と、いった。

そして、ゆかは、ヤスオンの涙を、持っていたハンカチで、拭いてあげた。

上等だとは、いえないが。ゆかちゃんは、そのハンカチで、ナミダを拭いてあげた。

その手が、ヤスオンの肌に触れたとき、ヤスオンは、なんて温かい手だ。と思った。

ゆかちゃんは、ナミダをごしごしと、拭いてあげていた。

これが、二人の出会いであった。

ヤスオンは、一人で、その場所を後にした。

僕は、人きりだよ。と、ヤスオンはいった。

ゆかちゃんは、それでも、ついてきた。だって、あなた’。私がいないと、また泣くでしょ。

だからね。その時は、ゆかがふいてあげる。」と、いった。

変な女の子に気に入られたものだ。人きりに。ついてくる。女の子。それも、好き好んで都は、一体。どうしたものか。

そう思いながら、ヤスオンはいろじろの肌を真っ白な雪に少し、濡らしながら。

笠を深くかぶった。

その後を、女の子が、まってー。と、ついてゆく。

うさぎのように。雪に足跡をつけながら。